本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

八正道とアシュタンガヨガ

2023-11-14 19:54:26 | 十地経

ヨガ(ヨーガ)は

お釈迦さまの時代よりも

ずっと以前からインドでは

行われていたのでしょう

お釈迦さまが出家されてた

時も、瞑想と苦行は

一体のものとして

行われていました

 

ということで

最初は瞑想から入られ

次には苦行をするという

結跏趺坐のまま数週間単位

で精神統一をするという

そのためには

その体を維持するためには

肉体的にも精神的にも

強いものが求めら

それがヨーガの行にも

求められたようです

 

最近、アシュタンガヨガ

ということを聞きました

ちょっと気になったのは

アシュタということ

これはインドの言葉で

8を意味します

ですから

アシュタンガというのは

アシュタ=8

アンガ=支、部分という

ことです

直訳では八の支則という

意味になります

 

八正道もインドの言葉では

アーリヤ・アシュタンガ・

マールガといいます

アーリヤとは聖なる、

アシュタは8で

マールガは道という意味で

直訳すると

八聖支道、

八正道となります

 

アシュタンガヨガという

のも、実際は見たことが

ないのですが

ネットで見てみると

結構アクロバティックな

運動をするのです

まあ、こういうことも

集中力を保つためには

必要なことかもしれません

 

やはり、心といっても

強い肉体を持たなければ

思考に耐えないということ

もあるのかも知れません

数週間にわたって座禅して

瞑想するのですから

 

9月ですか

風邪をこじらせて

咳も止まらず熱も出る

そういう体では

思考するということは

不可能に近いものです

熱に耐えるとか

咳をこらえるのに

全エネルギーを使って

しまいます

 

それで講義ですが 

いよいよ、この巻も

終わりになってきます、

ヨーガということから

仏教ではそれは

方法であって目的でない

その方法が止観という

ことを生み出して

己を止める、やめると

もの自身が語ってくる

そこに止観が成り立つと

 

「人間が

自分の能力をもって自分を

超える道が発見された

ということは

非常に珍しいことだ。

人間が他の力で解脱するん

ではなしに、

人間が自分自身に解脱する

力を持っとると。

にもかかわらず

その力を失わしとるのは

考えが失わしとるんだと。

 

考えを捨てれば、

人間は自分の、

自分で自分を解放する

だけの力を持っとると。

これは本来の力を

回復するということですね

こういう要素がある。」

 

ということです。

因みに

アシュタンガヨガの

8支則とは

1.禁戒(破戒を禁ず)

2.勧戒(戒を勧める)

3.坐法

4.呼吸

5.内観

6.集中

7.瞑想

8.三昧

ということです

八正道の8は

1.正見

2.正思

3.正語

4.正業

5.正命(正しい生活)

6.正精進

7.正念(憶念不忘)

8.正定

になります。

八正道の目的は

最初の正見です

仏教ではお経もそうですが

最初に目的が出てきます。

つまり結論が出るのです

その以下が

その内容になってきます

正思、正語、正業は

身口意の三業で

日常行っていること

それを正命(生活)

それを常に努力する

それを忘れず(正念)

それによって正しい定

三昧を得るというとこ

になってきます。

 

何となく似ている所も

ありますが、八支則の方は

目的の正見ということが

はっきりしないようです

 

八正道では

正見というのが目的で

さとりの智慧

正見を実現するために

正思と正定

ですから

止観ということが

正見を成就する方法に

なるわけです。

 

 

 

 

 

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