本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

日和見菌 ( ひよりみきん )

2007-09-18 17:43:34 | 住職の活動日記
 おもしろいもので、善玉菌・悪玉菌、のほかに

日和見菌というのがあるそうです。この菌は都合に合わせてどちらにも傾くよう

で、善玉菌が多いと善玉になり、悪玉菌が多いと悪玉になるそうです。

 無党派層みたいなものでしょうか。

 腸の中でもそういう、微妙なバランスの世界なのかと驚かされます。


 仏教でも、善・悪、そして無記( むき ) ということがあります。

これは日和見菌とは違って、どちらかに偏るということではありません。

善にも悪にも属しない、ということなのです。

 西洋的な考え方は、善か悪か、の二元論のような気がします。

映画にしても、悪者をヒーローがやっつけるという構図が多いようです。

 東洋的な考え方には根底に、善でも悪でもない、無記とか

または、苦・楽 ( お釈迦様の場合は苦しい修行、その後の静かな瞑想 )

のどちらにも偏らない、『 中道 』 という考え方が

流れているように思います。

 この考え方はとても大事なことではないでしょうか。


 これは読み返してみると、仏教の根幹の教えです、とても大雑把に書いてしまいました

今日のところは、ただこういうことがあるということをご理解ください。

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