想定外という言葉
最近ではよく使われます。
色々の場面で
経済もそうでしょうし
天気の場合でも
今までなかったような災害が
突然やってきます。
先日のことでした
隕石が地球に急接近、ニアミスです
もし地球の衝突したら
東京23区が吹っ飛ぶくらいの威力
誰も気が付かなかったようで
通り過ぎてから
こういうことが分かったそうです
その時も、
「想定外のことで
予想もしていませんでした」
というコメント
よく考えてみれば
人間が想定できることなど
たかが知れているのでは
ないでしょうか
すべてのことが想定外なのです
JT生命誌研究館館長中村桂子さん
科学を学ぶということは
「人間の傲りを知り
謙虚さを学ぶことだ」と
おっしゃっていました。
確かに、
知らない間は
人間はすべて想定できると
思っているのです
ところが
調べれば調べるほど
分からないことが分かってくる
お釈迦様も
「この世の中は
不思議の建立である」
とおっしゃっています。
不思議、
思議することのできない
人間が考えはかることができない
ということです
知れば知るほど
謙虚にならざるを得ない
俺だって一人で生きている、と
いくら威張ってみても
朝起きてから寝るまで
他のお世話にならないことは
ないのです。
食べ物にしても
ありとあらゆる力が加わって
一つの食べ物として
出来上がっています
知らない間は
お金さえ出せば何でもできると
思ってしまいます
そういう立場でいると
「想定外」という言葉も
平気で使えるのではないでしょうか
なんだか無責任にも聞こえてきます
想定できるものは何一つないのだ
という謙虚な立場
そこから本当に学ぶという
姿勢が出てくるように思います。
学問ということも
問いを学ぶとも読めます
答えを求めるのではなく
本当の問いというものを
見つけていくのが
学問の道だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます