本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

護王神社、麻の注連縄

2017-12-07 19:03:59 | 住職の活動日記

御所の蛤御門の西に護王神社は

位置しています

 

 

蛤御門を出て烏丸通を渡り

すると

 

 

護王神社の鳥居があります

 

 

門の下には真新しい麻の注連縄が

飾られています。

 

 

門お下には大きな足腰御守り

が下げられています。

一歩境内に入ると

正面、拝殿には

 

 

来年の大きな絵馬が見えます

本殿へまずお参り

 

 

ここにも麻縄の注連縄

そして、鈴の縄も麻です

 

 

肌触りがとっても良い

 

 

下の房も麻の風格が見事です

 

麻には昔から魔よけの霊力がある

といわれています

麻の布はとても珍重され

彦根藩の近江上布とかは有名です

また、

伊勢神宮のお札は「神宮大麻」

といいます。

それからお祓いの時の御幣は

今では紙出来たものが多いのですが

春日大社などでは

大幣(おおぬさ)といって

麻で出来たものを使います。

 

仏教では麻の衣もよく使います。

とても好きな衣ですが

着た時の感じはいいのですが

たたむ時が大変、

折れ目もなくなり大きく膨らんで

なかなか元の姿にはならないので

なんとも始末が悪い、

でも麻の衣は最高です。

 

天皇陛下の衣をご祈祷する

「御七日御修法」という法要でも

衣は木綿、袈裟は茶色く染めた麻

と決まっています。

 

普段使う白衣でも絹麻というのも

ありますが、

やはりいいのは生成りの麻

糸やや太めでざっくりとしていて

この白衣の着心地は抜群です。

 

ということもあって

今回の護王神社参拝は

この麻の注連縄が見たかったのです

でも、神社はよく調えられていて

境内は宮司さんの人柄が

伝わってきます。

 

御祭神は和気清麻呂公

足の腱を切られ流罪になった折

動けなくなったところ

300党の猪が出て来て案内した

という故事にまつわり

猪が守り神としてたくさん安置

してあります

 

 

自然の木の幹に猪を彫り出したり

 

 

よく見ると猪に見えてくる霊木

 

 

なで猪もあり、

なでて足やら腰をなで

やはり足腰の無事を祈念し

 

 

石の猪もあり、

 

 

手水場の水も猪です。

 

この神社も元々は

高雄の神護寺に清麻呂公霊舎として

あったものを

明治天皇の勅命により

明治19年この地に遷座された

ということです。

 

 

大きな花梨の木もありました

 

 

見上げるほどにその大きさが

伝わってくるようです

境内はこじんまりとして

参拝もしやすく、

色々な位置もうまくできています

 

そして「君が代」に出てくる

 

 

「さざれ石」

説明にあるように

日本一の大きさというようです

いろいろ見かけますが

これだけの大きさは初めてです。

 

 

最後になりましたが

和気清麻呂公の銅像にお参りして

護王神社を後にしました。

 

神道でも仏教でもよく使う

「麻」

このご縁で参拝したのですが

いつも通りすぎていたのですが

とても気持ちのいい神社です。

 

 

 

 

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