松葉杖生活になり、何気なく過ごしていたことが、
いたるところに危険がいっぱいあるということに気がつきます。
このたびの 「 西国三十三ヵ所巡礼 」 に松葉杖でのお参り、
ちょうど、出発のときは生憎の雨、
参道の瓦敷き、雨にぬれると滑りやすくなります。
人には 「 お気をつけ下さい ! 」 といううものの、
松葉杖がこんなにもすべるとは思いませんでした。
出掛けに、皆さんの見てる前で派手に転んでしまいました。
勝浦温泉でも旅館へは小さな渡し舟で参ります。
この桟橋を松葉杖で渡るのも緊張が走ります。
それを見かねてか、ホテルからはすぐさま
「 車椅子 」 を出していただき、
部屋まではラクチンで移動できました。
それから、大阪での昼食は立派なホテルです。
このロビーも見事に磨き上げてあります。
それが災いしてか、見事に滑って転んでしまいました。
また、駅構内も危険がいっぱい
その構内でも滑ってしまいました。
そうだ !! 「 車椅子 」 をお借りしよう
駅員さんにお願いすると、
「 切符を持って駅長のところへ行って許可をもらってください。」
とのこと、
駅長室はお聞きするとちょっと離れたところにあるそうです。
そこまで行くにもこけてしまいそう。
空港ではすぐに貸していただけるのに …
と思いながらも、
やはり決まりは決まり、
仕方がありません
あきらめることにしました。
新幹線も博多駅で乗り変えることになっています。
乗車しているのは 14号車、
エレベーターの場所を尋ねると、
8号車付近 ( つまりグリーン車 )
乗り換えの時間がゆっくりとはありません、
松葉杖で移動となると、普通の数倍の時間が必要です。
逆算しながら、下関ぐらいから歩き始めることにしました。
しかし、この走っている新幹線の中を松葉杖で歩く、
この行為も一苦労なのです。
普通に歩く分には問題はないのですが、
ヨチヨチ歩いてみると、揺れが結構ひどいのです。
ご迷惑とは思いながら、あっちのイスこっちのイスに
あたりながら、数十分かけて、
やっと博多に着く前に、8号車にたどり着きました。
おかげで、無事、乗り換えもスムースに出来ました。
ちょっと、作務衣姿だったのが目立ちすぎた感もあるようです。
JRと航空会社ではその出発が違うのでしょう。
片方はサービスするのが当たり前、
片方は国家の交通機関として出発した、
その違いが、「 車椅子 」 を借りるという
簡単なことでも違いが出ているようにも思いました。
三本足になってみて、
はじめて障害をもっていらっしゃる方のご苦労が
少しは垣間見た感じです。
いたるところに危険がいっぱいなのです。
年とともに勉強することが多くなりました。
と、ある年配の方が話しておられましたが、
まさにその通りで、不自由になってくると、
なんでもないことが障害になってくるものです。
どうぞよろしくお願いします。
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