本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

実相院の青モミジ

2022-05-15 20:30:23 | 住職の活動日記

岩倉具視が隠棲したという

岩倉の地

その近くに実相院はあります

車で30分ほどの距離ですが

昔は徒歩で行くと

一山越えて半日は掛った

ようなところです

 

 

実相院門跡とありますから

門跡寺院です

 

 

豊かなもみじで埋め尽くされ

います

 

 

その中にある白い塊

これはカエルの卵です

ここからオタマジャクシが

生まれて下の池に落ちる

という上手な場所に

生みつけています

 

 

比叡山を借景にした

近代的な庭

紅葉の頃には隣のもみじが

真っ赤になりこれも見応え

があるようです

 

 

真っ赤に染まるモミジも

いいですが

生まれたての青モミジも

美しいものです

 

 

ここの見ごたえある場所は

この板の間に映るモミジです

生憎この場所は撮影禁止

待合室の流れているテレビ

の映像で想像してください

 

 

これは横にあるパネルです

このお寺はもとは北区にあった

それが応仁の乱でこの地に

避けるように移ってきた

女院御所ともいわれ

やはり当時としては

本当に山奥という場所

そこで静かに仏法を護り

修行しておられたのでしょう

江戸時代には

しばしば、天皇の行幸もあり

華やかな一面もあるようです

 

そこからほんの数分歩くと

岩倉具視幽棲旧宅があります

 

 

この門から大久保利通

坂本龍馬、西郷隆盛などなど

王政復古、新政府の中心人物

が通られた門です

 

 

当時の米びつ

 

 

こうやって一人で生活して

おられたようです

藁ぶきの主屋があり

中庭を挟んで

 

 

附属屋と呼ばれる離れがあり

この離れが生活の場で

竈などがそろっています

 

庭も綺麗に手入れされ

落ち着いた雰囲気は

当時を偲びながらゆっく

できるところでもあります。

 

 

岩倉具視は江戸へ行き

亡くなった後

その遺髪が納められた

瘞髪碑(えいはつひ)

これを作るために

主屋を2メーター後ろへ

引いたということです

 

ガラス障子の作りも

おしゃれで

今でも通用するような

作りです

その縁側に座り

説明を聞きながら

ゆっくりした

時間を過ごしました。

 

 

 

 

 

コメント
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