本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

不動明王

2020-02-02 17:02:27 | 住職の活動日記

「不動明王」

生まれてこのかた

ずっとご縁のある仏さまです

 

『十地経』のなかでも

第八地は「不動地」

ここが大きな転換点で

それまでは世間のこと

八地からは仏さんの世界へと

入っていくところです

その前の第四地は「明地」

「焔地」ともいいます

不動明王の明です

明は智慧ですから智慧の王

ということが不動明王です。

 

星まつりの護摩も

何時になく護摩木の量が多く

いまだに親指の火傷か

指の感覚が戻りません

しかし、

焔というのは不思議な魅力がって

一面では焼き尽くす

ということもあり

また、人間の命の元でも

あります

比叡山には「不滅の法灯」

というのがあって

代々1200年も守り続けています

また、

オリンピックの聖火も

ギリシャから運ばれ

この焔が全国を回り

開会式にはスタジアムに灯され

オリンピックの象徴的な存在です

護摩を焚いていると

やはり魅力を感じるものです

終わってみたら熱かった

ということですが、

 

そういうことで、

お釈迦さまも

その当時インドにあった拝火教など

否定されなかったのでしょう

そういうことで仏教に取り入れられ

今では真言宗や天台宗で

護摩の修法がされています。

 

私も当院の本堂の横の部屋で生まれ

多分お不動さまに見守られて

それから東寺では

弘法大師の念持仏だった

御影堂にある秘仏の不動明王に

10年余り不断護摩として

毎日勤めました

帰ってからは本尊の不動明王へ

毎月の護摩という具合に

お不動さまとは

ずっとご縁が続いているように

思います。

 

 

昨日、ご法事から帰ってくると

スタッフが集まってリハーサルが

始まるところでした

鬼さんの役、太鼓の人、星供壇の導師

アナウンスの人、受付等々

香盤表に添って打ち合わせに

余念がありません。

 

私はいつも法要に先立ち

30分前から焚き始めます

一本一本名前と願い事を見て

念じながら炉の中に投じます

堂内の照明が消され

鬼さん登場です

泣き出す子供さんもおられますが

福鬼さんになって

福鬼さんも豆まきに加わり

賑やかなうちに

星まつりのお参りも終了しました

豆の中には当たりくじがあり

豪華景品を当てた方や

楽しいうちに節分の行事も

勤めることができました。

また、

中には100歳の方もいらっしゃって

お誕生ということで

子どもさん方からハッピバースデー

の歌を歌ってもらい

楽しそうに記念写真に納まって

おられました。

 

厳かな中にも

楽しい豆まきもあり

今年の「星まつり」も

無事に勤めることができました。

 

 

 

 

 

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五十回忌のお勤め

2020-02-02 16:40:04 | 住職の活動日記

五十回忌を勤めるということは

とても立派なことです

それが母とか父となると

随分とご苦労された

ということでしょう

例えば私の父の50回忌となると

勤めるのは私の息子の代

ということになります

ですから、

早くに両親を亡くされたか

お子さんを亡くされた

それはどちらにとっても

苦しい思い出があります

 

お邪魔したお宅では

庭も丁寧に手入れが行き届き

 

 

水仙や

 

 

みかんが見事に育っています

ですからもちろん

仏さまへのお供えは

水仙の花です

 

 

冬の寒い時期に咲く水仙

お正月の御修法の仏花も

シンプルに水仙と梅です

 

お参りも済ませお斎を頂く

 

 

上手に焼かれた新鮮なお野菜

その香りだけで食欲をそそります

 

 

ちょうどお店の窓越しに見える

河津桜

見ごろのように咲き誇っています

 

 

玄関先には立派な桜島大根

 

 

この大根は葉に特徴があります

でも、

 

 

見事に太った大根は

美味しそうでもあり

その存在感もなかなかのものです

 

6時からは「星まつり」のお勤め

とんぼ返りに

 

 

えびの高原で一服し

飯盛山を見て、その反対は

 

 

ループ橋が見えます

高速のトンネルが出来るまでは

ループ橋を通り山越えしたのです

昔の洛南高校の修学旅行は

九州への旅でした

そのときいつも通るこの道

何かしら懐かしさを覚えます。

 

そいう思い出を思い出しながら

4時のリハーサルに向け

帰路につきました。

 

 

 

 

 

 

 

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