墨・筆・硯・紙の四つを
文房四宝(ぶんぼうしほう)と
いいます
鳳凰大学の文化祭に
出品しなければいけない
ということで、やおら
墨やら硯を引っ張り出して
やりだしたのですが
ふと思い出して、
この龍の模様がある墨
小学生の頃、祖父の手伝いで
墨を磨ることになり
一生懸命磨るのですが
一向に濃くならない
子どものせいと今の今まで
ずっと思っていたのです
ところが
今磨ってもなかなか濃くならない
聞いてみると
この墨はそういうものらしく
こちらの墨に代えて磨ってみると
なるほど素早く磨れるものです
ということで
書き始めたのですが ?
一向に上達していない
題材としては
短冊には、一休さんの
「有漏路より無漏路へ帰る
一休(ひとやすみ)
雨降れば降れ 風吹けば吹け」
という、
一休という名のもとになった句を
選びました
色紙には
一休さんと蓮如上人のうた
「阿弥陀にはまことの慈悲は
なかりけり
たのまぬものは助けたまわじ」
という一休さんの
蓮如上人に対してちょっと
とんちをきかせた意地悪な問い
です
それに対して蓮如上人は
「武蔵野の葉ごとに月は宿れども
露なき草に 月は宿らじ」
という歌を返します
実に見事な二人の絶妙な
受け答えが表れています。
と、書いてみて
まあ、これでいいかな?!
と思って、持って行ったのですが
他の方の作品はどれも見事で
美しい!!
なんだか気落ちしてしまい
そっと持って帰ってしまいました。
4年間習ったわりには
休んだこともあり
あまり練習もしなかったので
仕方ありません
ただ、かなの美しさだけは
何となく分かるようになり
それだけが収穫です。
ということで外に気分転換
ボケの花も膨らみ始めています
春の陽気に誘われて
一気に開いてくることでしょう
宇治は茶所
お茶の花も開いています
ちょっと落ち込んだ自分に
自然の美しい花は
それぞれ自分の花を精一杯
咲かせているようで
自分の心にカツを入れてくれる
ようでした。