面白いお店でランチ
その名も「間」という
こういうお洒落な名刺
丸は空を表し、
その下に間という字をデザイン
空間を表現したということです
古民家を和食の店に
こういう樋一つとっても
作りの確かさがうかがえます
間という字も面白く
仏と地獄の間にいるのが人間
人が悩み苦しみ生活するのが世間
その苦しみの世界から出るのが
出世間、つまり出世です
出世するということも
今では別の意味で使いますが
人と人との間も難しく
その間がとれないと
間抜けになってしまいます
間という字も古くは閒と書き
もんがまえの中が月になります
門の隙間から月の光が差し込む
そういう様子をあらわした字でも
あるようです
読み方も、カンとかケン
訓読みが、あいだとか、ま
となり熟語も幅広い内容を
もっています
ということを思いつつ
中へ入ると
立派な箪笥のカウンターがあり
出てくる料理も
なかなかいい器に入った
美味しい料理が出てきます
舌鼓を打ちながら
話にも花が咲き
最後の締めには
精進のカレーライス
デザートは豆腐で作ったプリン
これも絶品!!
壁には
多分このお家で使われていた
障子や欄間、ついたてなど
上手に飾ってあります
そして
この店の奥には蔵があり
この土蔵を古本店に改造
二階はレコードやCDの販売
マイルスデビスの10枚組CD
何と1500円、安い、と
全部買い占めました。
「間」という字
仏教用語としても出てきます
無間地獄の間、間がない
つまり、苦しみの休む時がない
という地獄です
反対に「無間道」ムケンドウと
いえば、
煩悩を断じて真理を体得する
段階として
加行道・無間道・解脱道・勝進道
という四つの道があります
この場合の無間というのは
煩悩を断ずるのにへだたりや
さまたげが無いことを言います
まあ、「間」という字も
おもしろく
この店も面白く美味しく
何とも幸せな時間でした。