ずっと行って見たかった美術館、
念願かない、
入り口は普通の美術館
ところが一歩中に足を入れると
そこに広がる大きな日本画のような景色
右を見ても左を見ても
どこから見ても隙のない美しさ
やはり想像通りというか
いや、それを超える美しさ
京都にもいろいろ庭園はありますが
現代の庭としてここまで美しいのは
見たことがありません。
借景もいいし、
その景色が広がりを見せています。
何の変哲もないクスの木ですが
見事に手入れされています。
足を進めると池もあります。
また面白い仕掛けも
部屋の中から、
一枚の額縁の絵として
庭を楽しむことができます。
秋には紅葉が美しいのでしょう。
ここから見る庭は砂の白さと
松の緑、手前には水があり
奥行にはなだらかな山が
広がりを見せています。
奥の山肌からは細い一本の滝が
目だ立たない格好で流れ出して
作られた中にも
自然の情景を表しているようです。
「白砂青松の庭」とあります。
本当に一枚の絵のようです。
この美しさは右に目をやっても
広がりを見せています。
解説のビデオの中では
毎朝職員の方が全員で庭の掃除
それもスリッパをはいて
庭が痛まないようにでしょうか
毎日、植木職人の方も入って
管理されています。
足立全康という方が私財を投げ打って
作られたこの庭
最初の10年間はお客もなく
随分と苦難の時代があったようです
その精神を受け継いで
今もってこうやって守っておられる
その姿がこの美を保っているのでしょう。
四季折々のパネルです。
秋もよさそう、冬もまた素晴らしそう
願わくばまた来たい!!
大きな庭を離れて、
帰り道のスペースに
もちょっとした庭が出現します。
庭ばかりに目が奪われますが、
ここは横山大観の収集でも日本一の
美術館です。
それに合わせて、さまざまなジャンルの絵も
展示してあって、
一日あっても十分楽しめる空間、
ですから、
庭を見ながらの喫茶や食事もできる
空間が準備されています。
You Tubeで見ると
足立全康さんが着物姿で
走りまわり庭を掃除されている姿を
見ることができます。
庭が広いので歩いては
掃除が間に合わない、
その当時の大変な様子を
見ることができます。
骨身を砕きこの庭を愛されている
その気持ちが伝わってくるようです。
また訪れたい一つになりました。