本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

梶の葉

2014-07-16 20:46:29 | 住職の活動日記

 この季節になると

「梶の木」 がすくすくと緑の葉を

元気よく出してきます。

 

 

     

 

 

これが正式の葉です。

この梶の木、とても繁殖力が強く、

どんどんどんどん大きくなっていきます。

そして竹のように次々と

根を張って木を増やしていくのです。

そのためか、葉の形も

崩れていって、終いにはまるい葉になったのもあります。

写真のように、尖がった先が七つあるのが

本来の形です。

 

七夕さまも、 棚幡 (たなばた) とも書いたようです。

神道でよく使う 「梶の葉」

(確か諏訪大社の紋も梶の葉 ?)

それと、仏教のお盆の施餓鬼供養の棚とが

重なった行事のようでもあります。

 

本来は、「梶の葉」 七枚に願い事を書いて

神さまの依代である笹に括り付けたのが

始まりのようです。

 

 

       

 

ここ 「千本ゑんま堂」 さんでも

7月1日から15日まで 「風の祭り」 があって

梶の葉を本堂前にお供えして

夜のお参りがったようです。

 

暑けれども、自然の風を感じて

ゑんまさまにお参りしてください

ということで 「風の祭り」 というようです。

 

     

 

 

鉢植えながら立派に蓮が咲き

蓮の台(うてな) がとても

美しかったです。

 

 「花が終わって枯れたら、

  ニシンや油粕を入れるのですよ

  そうしないと

  立派な花は咲きません !」

と、庵主さんが話されていました。

美しい花とは裏腹に、土のなかには

いろんな肥しがいるのですね  

          です。

 

 

 

 

 

 

  

     

 

    

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神泉苑

2014-07-16 20:23:08 | 住職の活動日記

 今日は 「祇園祭宵山」 です。

この頃の京都の蒸し暑さは一番です。

 「祇園祭」

神社のお祭りなのに 「祇園」 という

仏教の言葉が入っています。

 

もともとは京都で疫病が流行った折

その退散を祈願して、

最初は 「神泉苑」 で執り行われたようです。

 

竜神さまつながりで、

ふと、 「神泉苑」 が浮かんだのです。

ここも歴史が古く、平安京と同時にできました。

今ある 「二条城」 も

 

    

 

この神泉苑を埋めて作ったのです。

ですから、本来の池はどれほど大きかったか

今の数十倍はあったようです。

 

 

    

 

竜神さまの御船がありました。

 

 

    

 

神泉苑、真言宗のお寺ですが正面玄関は鳥居です。

 

その昔、都に雨が降らず、干ばつで苦しんでいました。

雨乞いのご祈祷を頼まれた 「弘法大師」 

よくよく調べてみると、

日本の空に一匹の竜神さまもいらっしゃらない、

どうしたことかと、念力で調べてみると

西寺の守敏というお坊さまが、

ぜんぶの竜神さまを封じ込めていたのです。

 

そこで東寺の 「弘法大師」 神通力で

 

     

 

中国におられる竜神さま、

「善女竜王」  という

 

    

 

竜神さまを、ここ 「神泉苑」 に勧請して

 

    

 

ご祈祷をしたところ、

たちどころに雨が降って、

都の人々が難を逃れたという

はなしが伝わっています。

 

ですから、この神泉苑は宮中にとっても

とても大切なお役目をはたしていたのです。

ここの水は枯れることなく

満々とした水をたたえています。

 

    

 

 

東寺の七不思議では、

ここの神泉苑と東寺の灌頂院にある

「閼伽井の井戸」 とつながっているという

伝説も残っています。

 

また珍しい、

日本ではここにしかないという

 

    

 

歳徳神を祀る 「恵方柱」 という

お社も建っています。

 

京都の歴史を学ぶ上では

欠かせないお寺なのですよ

      ですよ 

 

 

 

 

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笑う龍 !?

2014-07-16 20:08:29 | 住職の活動日記

 最近、新聞でも見たのですが

神社仏閣の狛犬とか仁王様

見方によっては、笑っている表情にも

とれるのです。

 

    

 

今日の一枚、千本閻魔堂さんの

お地蔵さまの両脇に立つ三匹の龍

どことなくユーモラスな感じが ??

 

   

 

竜神さまなので本来はいかめしく作ってあるのですが

角度によっては、

笑っているようにも見えませんか ?

口元とお髭の感じが

そうさせているのかもしれません。

 

 

    

 

 

反対の左側の竜神さま、

遠くで見る限りでは笑っているようにも見えるのですが

こうやってアップで見ると

怒っているようにも見えます。

 

十一面観音様の頭の上にある

十の御顔のうち、一番上は

仏頂面 (ぶっちょうづら)

そして一番後ろは、暴悪爆笑面という

笑い飛ばしたお顔なのです。

 

身近なところでも、

お参りした折見てみると

いろいろなお顔がありますよ !!

 

 

 

 

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鈴江先子&阿武野逢世 in ゑんま堂

2014-07-16 18:02:22 | 住職の活動日記

 オカリナとギターのミニコンサート

閻魔様へ音のお供え、供音式がありました。

 

 

    

 

ゑんまさまも、前のビンズル尊者も

澄み切ったオカリナの音色に聞きほれておられました。

ちょうど、16日はゑんま様の日、

そのご縁日に合わせて、

オカリナとギターの音色が奉納されたのです。

 

    

 

昨日まで、風祭りがあったようで、

風鈴もたくさん並び、

時折吹く風に風鈴の音も加わり

そして、その中を参りする方もいらして、

なんとも不思議な空間で

ギターとオカリナと風鈴と

それにお賽銭の響きも加わり、

こんな感じの演奏がなんともいいですね。

 

    

 

オカリナの 「鈴江先子さん」 は京都を舞台に

いろいろなところで活躍されているようです。

 

京都もまた気温も上がり 35,5度

そのなかに、心に沁み渡るような澄んだ

オカリナの響きに、

しばし暑さも忘れるほどでした。

 

 

 

 

 

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