本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

神泉苑

2014-07-16 20:23:08 | 住職の活動日記

 今日は 「祇園祭宵山」 です。

この頃の京都の蒸し暑さは一番です。

 「祇園祭」

神社のお祭りなのに 「祇園」 という

仏教の言葉が入っています。

 

もともとは京都で疫病が流行った折

その退散を祈願して、

最初は 「神泉苑」 で執り行われたようです。

 

竜神さまつながりで、

ふと、 「神泉苑」 が浮かんだのです。

ここも歴史が古く、平安京と同時にできました。

今ある 「二条城」 も

 

    

 

この神泉苑を埋めて作ったのです。

ですから、本来の池はどれほど大きかったか

今の数十倍はあったようです。

 

 

    

 

竜神さまの御船がありました。

 

 

    

 

神泉苑、真言宗のお寺ですが正面玄関は鳥居です。

 

その昔、都に雨が降らず、干ばつで苦しんでいました。

雨乞いのご祈祷を頼まれた 「弘法大師」 

よくよく調べてみると、

日本の空に一匹の竜神さまもいらっしゃらない、

どうしたことかと、念力で調べてみると

西寺の守敏というお坊さまが、

ぜんぶの竜神さまを封じ込めていたのです。

 

そこで東寺の 「弘法大師」 神通力で

 

     

 

中国におられる竜神さま、

「善女竜王」  という

 

    

 

竜神さまを、ここ 「神泉苑」 に勧請して

 

    

 

ご祈祷をしたところ、

たちどころに雨が降って、

都の人々が難を逃れたという

はなしが伝わっています。

 

ですから、この神泉苑は宮中にとっても

とても大切なお役目をはたしていたのです。

ここの水は枯れることなく

満々とした水をたたえています。

 

    

 

 

東寺の七不思議では、

ここの神泉苑と東寺の灌頂院にある

「閼伽井の井戸」 とつながっているという

伝説も残っています。

 

また珍しい、

日本ではここにしかないという

 

    

 

歳徳神を祀る 「恵方柱」 という

お社も建っています。

 

京都の歴史を学ぶ上では

欠かせないお寺なのですよ

      ですよ 

 

 

 

 

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