毎月幼稚園から届く、
月刊誌 「たんぽぽ」 今回で383号、
楽しみに拝見しています。
いつも、ー三浦俊良先生のおことばより-
が載せられています。
今回は 「二度とない人生」 というお話です。
特に心に深く感じました。
先生が一番苦労されておられるときで、
そのような状況の中で、
洛南高校の生徒さんに話されている
その内容には先生のふりしぼって話される
危機感と切実なものが伝わってきます。
何度も繰り返し読みました。
その時のころも思い出しました。
また、声に出しても読みました。
(声に出して読む、
思うほどにすらすらと読めないものです)
少しだけ内容をご紹介します。
「人に負け己に勝ちて我を立てず、
義理を立てるは男なりけり」 と一休和尚が
言っております。人に負けても、己に勝って
我を立てず、義理を立てるのが、
まことの男の道なんだというわけでございます。
「堪忍の心しなくば誰も皆、
欲と怒りに身をば保てじ」
という歌もあります。
堪え忍ぶということがなかったら、
人間誰も皆、欲と怒りで身を保てないだろう
ということでございます。
自分の欲や怒りのままに
人を殺したり、自殺していったりする。
堪え忍ぶ心がない、辛抱しきれない、
こらえ性がない、ということで、
そういうことをやって恐ろしいことですが、
これが現代人のありかたでございます。
…
というふうに続いていきます。
そして最後に、
勉強はいやだけれども守らなければならない。
私たちはお互いに甘えたいという
気持ちを持っているが、
しかし、甘えてはならない。
甘えていたのでは一人前になれない。
二度とない人生がそれではもったいない。
どうかこの洛南高校の規則を
まず中心において考えていただきたい。
そしてしっかり勉強してくれるように
お願いします。
と結んでおられます。
私にとりましては
いつ聞いても、その当時のことが思い出され
身が引き締まる思いがするのです。
この 「たんぽぽ」 もご子息の
三浦文良さんが引き継がれ
続けておられるのは何よりのことと
思います。
今の私にとりましては
月に一回届く 「たんぽぽ」 が
三浦先生の心に触れる
大切なものであります。