本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

恵楓園より菊が届きました

2008-11-02 23:10:55 | 住職の活動日記
 毎年この季節になると、『 恵楓園 』 より菊の花が届きます。

「 楽しみにしています 」

 でも、今年はいつもの方たちも病気されたり、運転ができなくなったり、

今年は無理だろうとあきらめていました。

 いつも何かと心配りされている、福祉課の方から電話があり、

「 今からお届けに参ります 」


「 今年は一鉢だけです! 作られた方も途中で病気されて、ここまで育つとは思

ってませんでした。」


 といって、見事な大輪の菊をお届けいただきました。

    
    


 早速 本堂の前に置きました。 一鉢ですが、心のこもった丹精込めた菊の花に

感謝! です。


     


 いつもでしたら、懸崖の花とか何鉢もの花が所狭しと届いたのです。

ちょうど文化の日で、恵楓園ではいろんな催し物が出て賑わっているそうです。

たぶん明日まで開催されているようです。

   時間がある方は是非、お勧めします。


 それから、先日頂いた、 『 モンデビラ 』  今年最後の一輪です。

     

 今まで、本堂の前で見事に咲いてましたが、菊の大輪がやってきましたので、

席を譲ることにします。
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代参 ( だいさん )

2008-11-02 22:51:30 | 住職の活動日記
 祖母の代わりに高校生のお孫さんがお参りにお見えになりました。

感心なお孫さんです。この日がちょうど祖父の命日に当たるのです。

「 おばあちゃんが足が悪くなって、外に出れないのです。 … 」

どうも母には内緒でお見えになっているようです。

今日も 『 どこいくの ? 』 と母から尋ねられたそうです。

 『 チョット買い物 ! 』

 『 ふらふらせんで、勉強しなさい! 』 といわれたそうです。


 『 どうして、親ってこうなんでしょうね    』


 世の親たちはどうも、すべてがそのようです。

鉄は熱いうちに打て、のつもりでしょうか、ほめることよりも、だめなところはな

いかと探して、そこをたたくようです。

 どうも、親になると褒めて育てることが苦手のようです。


 思い出しまして、以前、お花を習っていたとき、の話をしました。

その先生は絶対に 『 ダメ! 』 とか言われないのです。

私のええかげんな花を見て、第一声が 『 ま~素敵! 』 とくるのです。

そしてじ~と見ながら、 『 この花はここの方がもっと素敵かな ? 』 

とかいって、 『 この花もこち向けた方がいいでしょう 』 とかいいながら

終わってみると、すっかり直されて私の花ではなくなっているのです。

しかし、なるほどこの方がとても美しいのです。


 今日の高校生のお嬢さんとも、そんな話で、

「 親ってどうして、がみがみ言わないと気が済まないのでしょう ? 」

「 しかし、あなたも親になったら言い出すかもしれませんよ ? 」

「 そうなるのか な~ ! 」


 親の悪口談義で盛り上がり、しばし楽しいひと時を過ごしました。

高校生のお嬢さんが祖母の代わりにお参りにお見えになる。手にはちゃんとお数珠

を持って、焼香して静かに手を合わせておられる姿はとても立派でした。

きっと、すばらしい褒め上手のお母さんになられることでしょう。

 おばあちゃんにとっても、孫が自分の代わりにお参りに行ってくれる、それは何

よりもうれしいことです。


 信仰の芽が、祖母から孫へバトンタッチされていく、その姿は私たちにとっても

とてもうれしいことです。
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