本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉2/19~2/25

2007-02-18 23:40:49 | 住職の活動日記
 『鉄の錆は 鉄自身より出て 鉄自身を腐らせていく』

 釈迦さまの言葉を直訳すると

『鉄の錆が鉄から出て 鉄自身を喰うように
             悪は人から出て 人を喰う』

 という言葉なのです。
この言葉を、鉄の錆は鉄自身より出て… という表現に変えました。

 この言葉を聞いて思い当たりませんか?
私はこの言葉がずっと気になってまして、危機感を持っておりました。

 今の日本、いや、地球全体かもしれません、
人間の錆がだんだん人間自身を腐らせていっているような気がしてならないのです。

 人間が地球を食い尽くして、
  人間の錆が地球を駄目にしていっているように思います。

 危機感を持っていらっしゃる方はたくさんおられます。
その『力』が、『一隅を照らす』
  その場その場で、小さな『力』となって働くことを願います。

 自分さえよければ、という心を、少しけずりましょう。

そんな願を込めて、この言葉を選びました。
  
 もっといい表現の言葉がありましたら、教えてください。

 
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変な住職

2007-02-18 23:16:47 | 住職の活動日記
 そうです! 私が変な住職です。

今日 18日はお観音さんの日でした。
 みなさんに、簡単な発声法を伝授、
一緒に、
 『ポッポッポ はとポッポ』
これをおなかに力を入れて、大きな声で3回ほど繰り返します。

 一同、笑いながら声を出しました。

 それから、『涅槃会』(ねはんえ)の歌を一人で独唱しました。
正確に習ったわけではありませんので、
 3番4番頃になってくると、なんかコブシがきいてきたようで、
ひとりでおかしくなってきまして、笑いをこらえるのがやっとでした。
 
 上手でもない歌をところかまわず歌いだす、
つくづく、変な坊主やな、と思いました。
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辞世の句

2007-02-18 00:33:16 | 住職の活動日記
 お釈迦さまの涅槃にちなみ
心に残る、辞世の句を探してみました。

 確か、一休さんだったと思いますが、
臨終にあたり、お弟子か誰か尋ねるのですね。
最後の言葉を、そしたら
 「死にとうない」
合点がいかず、もう一度尋ねるのですね、やはり
 「死にとうない」

 いいですね、人間臭いと言うか、正直というか、
かっこつけずに、自分の最後に「死にとうない」なんて言えない言葉だと思います。

 「いままでは 人のことだと思いしに 
         わしが死ぬとは こいつぁ たまらん」
と、詠んだ方もおられます。
 すごく実感がこもってますよね。

 好きな句は良寛さんです
 「うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ」
そして、い一茶は
 「たらいから たらいへ移る 五十年」

 充実した人生を送られたような気がします。

 「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」
と、芭蕉は五十年の生涯を閉じられました。
 すばらしい句をたくさん残されてますが、最後まですざましい
人生を送られたのでしょう。

 秀吉は、
「露と落ち 露と消えにし わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢」
 天下人となった、秀吉も最後は「夢のまた夢」と
自分の人生を締めくくられたのですね。

 今の自分の心境は『ありがとう』という言葉に尽きるようです。

 いまの時点で、自分にとって『辞世の句』とは
考えてみるのも、大事な事ではないでしょうか。
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