早や弥生3月になりましたね。
花屋さんにはひな祭り用の桃の花が並んでいます。
店先には色とりどりの春の花々が並び、急に春めいてきた感じがします。
こちらはわが家のお雛さまです。
もう25年位前に旭川で買った優佳良(ユーカラ)織りのお雛さま。
優佳良織の温かさとお顔もボディも丸っこい愛らしさに一目ぼれして、手に入れたものです。
旭川市の染色作家、木内綾さんによって生み出され、最初はユーカラ織という名称でしたが、版画家の棟方志功の命名によって優佳良織と改められたのだそうです。
北海道の綿羊の毛で織られ、羊毛の染色、つむぎ、機織りまで高い技術の手作業で行われています。
国内外で数々の賞を受賞し、北海道の文化として認められ優佳良織工芸館が開館しました。
しかし創業者の木内さん、その後を継いだ息子さんも亡くなったことで、優佳良織工芸館が存続の危機に陥りました。
優佳良織を愛する旭川市民が優佳良織の存続を願う市民の会を結成し、現在は元織り子の方々が旭川市内に優佳良織工房を
設立して、伝統工芸を継承しているそうです。
流氷や摩周湖、ハマナス、ライラック、北海道の自然をモチーフにしたデザインのバッグや小物が制作されています。
ひな祭りを前に、愛らしいお雛さまのふるさとに思いを馳せています。