北面武士

至誠通天

江戸よ、さらば!

2016-07-18 | 日記

 

七月十八日(月) 晴

先週14日に江戸にて転出届けを出し、今月27日に伊勢志摩へ拠点を移す事となった。 約30年近く本拠地としてきたので、愈々この慣れ親しんだ地を離れるとなると、惜別の情が溢れてくる。

昔あった粋な小料理屋も女将達の隠居とともに閉店され、現在では有名居酒屋チェーン店やワイン・バル、エスニック料理店となっている。 夜間深夜営業の店では支那人従業員のみも多々あり・・・。 これが情緒溢れた江戸の下町かと思うと悲しくなってくるので、今が潮時かもしれない。 

部屋の整理をしていたら、別れた嫁さんに捨てられたと思っていた古い写真が全て出てきたので驚きながらも嬉しさで満たされた。 18歳で実家を出て、その後40歳くらいまでの間、実質14年程度海外で活動していた時の写真を再び見れるとは思わなかった・・・。  現在、大量の写真を整理してアルバム帳へ差し込んでいる。 6mmパンチ・パーマが似合っていた22歳の頃、パンチが伸びきって石川五右衛門のようになっていた頃も今となっては懐かしい・・・。  機会があったら昔の支那やフィリピン等の写真を掲載出来ればと思っている。

  

この数ヶ月間に数多の出来事が発生し、精神的にも肉体的にも疲労困憊の日が続いていたが、最近になってようやく平常な生活を送る事が出来るような環境となってきた。

仕事はほとんど変わらないが、体制が大幅に変更となり、今後は勤務時間が昼間のみで、勤務時間後の完全フリーな時間も隔週となる。 時代は着々と進行しながら変化していると実感する今日この頃。 

時代の変化を機敏に感じながら、流されないように己の信念を貫き、変化に対応する為には必死の努力が必要だと心の底から思った。 常に正確な情報を入手して分析し、筋を曲げない事を前提として素早い行動を起こし、向後必要となるべき事を勉強するという当たり前だと思っていた事が、厳しい状況においては相当なる苦行だと改めて感じた。 とりあえず結果オーライという感じまでたどり着けたのでホッとしている。

 

江戸を去るにあたり、昔よく世話になった門前仲町・魚三の女将さんにも別れの挨拶を行ってきた。 その後、神田の寿司屋の板前さんへも挨拶。

この30年間にお世話になった方々は数知れず。 しかし、ほとんどの方々が鬼籍に入られたり、隠居して他の土地へ移られたりして門前仲町には住在されていない・・・。 

我一族が愛して止まない銀座7丁目ライオン。 現在でも昔の仲間達との集まりはこの店から始まる。

江戸の住民としての最終日は、思い出深きライオンにて叔母と共に亡き叔父貴を偲びながらビールを一献。

 

20年近く前に一度小火が起きたが、この懐かしき内装は全く変わらない。 心を落ち着かせて美味しいビールを味わい、楽しく酔っ払う事が出来る空間だ。 目をつぶると昔一緒にここで飲んだ祖母、親父、叔母達、叔父貴達が瞼に浮かんでくる・・・。 お盆だから娑婆に戻ってきたいるのかもしれない・・・。

 

週末の定番であり、これを食べる為にライオンへ行くと言っても過言ではないローストビーフ。    15:30 と 19:30に焼き上がるので、入店のタイミングが大事だ。

ライオンで満腹感とほろ酔いに浸りながら門前仲町へ戻り、昭和の雰囲気をそのまま残す辰巳新道のカラオケ・スナックにて一献。 スナックのマスターとママに無沙汰の謝りとお別れの挨拶。 心ゆくまで飲んで酔って帰宅。 

充実した江戸最後の日を満喫する事が出来た。 感謝合掌

しかし、大好きだった25年以上続いていた近所のフィリピン・パブはなくなっていた・・・。 一番ショックだったかも・・・。

 

向後も厳しい前途が待っているので、一心不乱に精進していく所存故、諸先輩方々やお友達の皆様の変わらない御支援を賜りたく、よろしゅうお頼申します。

それでは、また。 ごきげんよう。

 

 

 

 

 

 

 

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