TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

爪(384)

2006-02-28 14:09:05 | tennis
 めずらしく歯医者で週刊誌を読んでいました。その記事のなかに爪、ネイルアートの話が載っていました。現在、超有名なネイルアートのカリスマアーティストで黒崎えりこさんという先生の話です。この方がネイルの仕事を始めたころは、まだまだネイルアートはメジャーではなく、一部のお金持ちや芸能人だけが行う、お金持ちの趣味、といった雰囲気だったようです。今ではアーティストを養成する専門学校も生徒が何百人だったりするそうですが、当時は生徒が2人とかだったそうです。開業しても客が1日に1人だけだったりと、大変だったようですね。今ではこの業界、何千億円の市場になってきているそうです。値段も安く、気軽に爪のおしゃれを楽しむ時代に突入しました。

 まだまだ、たいへんだった時代、この黒崎カリスマ先生、ものすごい練習にあけくれたそうです。海外の大会にも出場しはじめ、最初は勝てなかったそうですが、最後には世界大会で優勝したそうです。つまり世界ナンバー1の座を手中におさめたわけですね。だけど、客はこない。で、世界ナンバー1が毎日、街角でビラ配りをしていたそうです。すごい話でしょ。

 そう考えると、日本はテニスがメジャーじゃなくて、サッカーや野球のほうがメジャーだから…とか、テニス協会が何もしてくれないから…とか、嘆いているひまはありませんねぇ。テニスにかかわる一人一人が、できることからがんばっていくしかありませんね。がんばるぞー!!
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カニ(383)

2006-02-27 23:55:38 | tennis
 3月18日に福井県から山形コーチがジュニアを連れて対抗戦しに来てくれます。冷凍の越前ガニをお土産に持ってきてくれるそうですが、実はこの日は私の○○歳の誕生日、どうやらこのカニ、誕生プレゼントになりそうです。夜はカニパーティーかな???さて、山形コーチのところのジュニアの年齢、性別などはまだ届きませんが、うちのクラブのみなさん。ホームステイよろしくお願いします!!

 遠くの地域の子とテニス友達になれるというのは、テニスというスポーツのいいところ。私も最近は日本じゅう、世界中に友達が増えてきました、とってもうれしいことです。

 ところが、事件が起きました。山形コーチの愛娘であるアイカさんが、大学生で、たぶんこの3月で卒業だと思うのですが、同じ大学の友達と婚約!!突如、彼氏の親御さんと山形さんと当人らで会うことになり、3月の18、19に彼氏の親が住む秋田県と山形さんの住む福井県の真ん中、茨城県で会うことになったのです。よって、山形さんはジュニアをうちのクラブに置いて、筑波へ!!山形さんはここ数日「アイカショック」で、何も手に着かないようです。山形ブログ参照。立ち直ったら、はやくメンバー送ってくださいねー!!カニをお忘れなく!!!!はは。

 写真はとってもいい表情のインドのジュニアたち!!キラキラしてます。本文とはまったく関係なし。
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チャン対レンドル(382)

2006-02-26 23:37:51 | tennis
 今日は午後もどしゃぶり。午後の選手クラスの子たちには、宝物の秘蔵ビデオをみせることにしました。1989年全仏男子4回戦、マイケル・チャンVSイワン・レンドルの試合です。当時、世界ナンバー1で王者レンドルを相手に、ぱっと出て来た新星の17歳高校生チャンが戦いを挑む背景をじっくりと説明し、お膳立てはばっちり、鑑賞開始しました。5セットマッチなので長丁場です。どっちが最終的に勝ったかももちろん伏せて!!!

 1st set6-4,2nd set 6-4で王者レンドルが1ダウン差で取り、第3セットへ。このあたりからチャンがものすごいレベルの高いテニスをして反撃、いい感じでこのセット6-3で取り返します。第4セットも同じような展開、しかしチャンの足がつりはじめます。つりながらも第4セットを根性で取ります、6-3。このころになると、途中からいっしょに見はじめたお父さんお母さんもドキドキです。いったいこの勝負どっちが勝つんだろう???

 この少し前からデビルY登場!!今日は試合でもないのにデビルぶりを発揮してしまいました。

 第5セットのはじめ、もう、びっこをひいて普通に歩くことも難しいチャン、しかしチャンの目はあきらめていない、舞い上がって冷静なプレーに欠くレンドル。いちばん試合が盛り上がってきたところで結果を知っているデビルYが一言ぼそり。


「あーあ、どうしてレンドル負けちゃったんだろう?ばかじゃん!!」


 があああああああああああああああああああああああああああああああああん。

 白い空気があたりを包みました。みんな結果を知らないで見ていたのに、なんということ!!まあ、うっかり口をすべらせたんですけどね(悪意はなかった)。ひとりのお母様は涙を流してしまいました。(罪なY)試合見終わったらきっと誰かひとりくらい泣くかも!なんて予告していたんですが、ちがった意味の涙になってしまいました。

 それでも、足がだめなのに、全く勝ちに対する執念を失わないチャンのプレーと工夫、アンダーサーブ、マッチポイントでの大胆な行動などは今日見た子供、おとなたちに大きな影響を与えたようです。私はまた見ていて泣きそうになってしまいました。この長い試合を最後まで見た子供たちの集中力にも脱毛じゃない脱帽です。ま、ブタメン休憩なんかもとりながら見ましたがね。

 少し足が痛いだとか、相手が強くて全然ゲームが取れないとか、くらいで戦意喪失することがどれくらいはずかしいことか、少しでも理解してくれたでしょうか??

写真は春の訪れ、チューリップの芽です。
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髪の毛ふさふさアガシ(381)

2006-02-26 11:38:46 | tennis
 今日は少し寒い雨です。この時期の雨は1雨ごとに春の気配が増し、わくわくしてくるので、きらいではないです。チューリップの目も地面から顔をのぞかせてきました。ふきのとうもいい感じ。ダイソーで買った1輪指にホトケノザを飾ってみましたし、木全的早春の目印タネツケバナも花をつけはじめました。スミレの葉っぱがまだでてこない!!

 朝8時半からのクラスは、雨のなか2人の男の子が参加。雨がはんぱじゃなくどしゃどしゃ降っているにもかかわらず、2人は「コーチ!小雨です。外で打ちましょう!!!」。打ちたくて打ちたくてしょうがない年頃です。風邪をひいてはいけないので、ビデオを見ることに。今日は何十年前のかわかりませんが、毛がふさふさしていたころのアガシと若かりしころのニックボロテリーの「アタック」というビデオをみました。3年生と5年生にとっては、けっこう難しい言葉がたくさん登場します。そのたびにビデオを止め解説。今日、解説した言葉。
サーキュラースイング、ループスイング、コンタクトポイント、インパクト、フォーワードスイング、フォロースルー、インサイドアウトにスイング、リカバリー、体が開く、オーバーヘッド、ロビング、ラケットフェイス…などなど。
 アガシが実際の試合でベッカーのサーブをレシーブし、パッシングエースを取るシーンなんかもありました。なつかしい。

 ビデオを見ながらのミーティングが終わると、またもや「コーチ、小雨です。打ちましょう!!」見ると、本当に小雨。その後、雨の中40分ほどサーブ練習をしました。1人の子は的に当て、100円ゲットしました。

 今日はクラブ対抗戦の女子が行われる予定なのですが、この雨では延期でしょうかねえ。男子のチームはきのう、初戦で惨敗してしまいました、みなさん練習意欲があがったそうです!

 トレーニング用のミニハードルを制作しました。材料費は1台150~200円くらいです。なかなかいいトレーニングになります。
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コーチミーティング(380)

2006-02-25 01:08:31 | tennis
 きのうは、久々に電車に乗り、東京、飯田橋までおでかけでした。契約しているテニスメーカーのコーチミーティングです。なつかしいコーチとも何人か再会しました。尊敬するHコーチと昼食しながらお話もできて、たくさん情報交換でき、とても楽しい時間をすごしました。
 毎年、参加していますが、とてもいい勉強の機会を与えていただき、とても勉強になります。今回の授業の先生もとても勉強しておられるすばらしい先生で、とても勉強になりました。ITFのワークショップなどで、世界中のテニスコーチたちを指導している先生たちとほとんど同じことを言っておられました。テニスが専門ではないのに、すごいです。授業の途中、子供の写真が出て来て「実は私の息子の写真なんです」とおっしゃった時に「ああ、そうか、Yくんのお父様なんだ」とはじめてわかりました。お子さんのYくんは、よく私の作った大会などにも参加してくれたりしていて、よく知っていました。とってもがんばりやさんで、礼儀正しく、いつもすごい子だなぁと感じる子です。

 その講義の中で印象に残った言葉をふたつ。私もこれらの意見には日頃からいつも心して自分にいい聞かせてやっています。

・自己教育力を持ったプレーヤーを!

・学ぶことを止めれば、教えることも止めなくてはならない!

 コーチは常に勉強し続けなければいけませんなあ。

 今日の写真は寒い日本に似つかわしくない南の島の写真です!こう寒いと南の島にでも行って、たまにはゆっくりしたいですー。
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スリランカITFベスト4!!(380)

2006-02-23 01:09:27 | tennis
 インターネットをしていて、とてもうれしいニュースに遭遇しました。私が以前教えていたK野K平くんが、今月中旬スリランカで行われていたITFグレード5でベスト4に入りました。これでITFポイントを15ポイント獲得したのでしょうか?すごいことです。彼は日本→オランダ→マレーシアとお父様の仕事で引っ越しし、その各国で、自分のできる最高の努力をしつづける中1の男の子です。

 彼が小学校4年生の頃のことを今でも思い出します。プライベートレッスンでボール出ししている最中に、私が「じゃあ最後決まったらおしまいね!!」と言います。彼のまあまあいいショットが決まったので、「オーケー、じゃ、ボール拾おうか!」と言うと、「コーチ、待って下さい。今のは僕にとっては、ちょっといまいちだったんで、もう少し球出し続けてください!!」いつもこんな具合です。練習中に自分のショットに対する甘えや妥協はまったくしない子でした。

 これに限らず、練習や試合前のウォーミングアップ、練習、試合後のクールダウン、ストレッチ、試合前の準備、取り組み方などすべて、どれをとっても完璧にこなします。どちらかというと、不器用で、運動能力的にぎこちなさの感じられる所もある子でしたが、これらのいわゆる「プロの選手と同じ意識」を持った日頃の行動は、それらの不利を十分に補いプロになって行く資質を一番持ち合わせている子だな(そのころ私の近くにいた子供達のなかで)と思ったものです。

 自分の夢をかなえるためだったら、どんなつらいことも、いやなことも我慢できる……そういう強さを持つ事。そして、今、流れている時間の一瞬一瞬すべてにおいて、その夢を実現するための努力をする……遊んだり、さぼっている暇なんかありません。がんばっている人とそうでない人は、たとえ、スタート地点は同じでも、いつしか信じられないような差が開いてしまいます。そうなってから「昔はあの子に勝ったりしてたんだけどなー」と嘆いてみても遅いのです。
 ま、こういう努力っていうものは、強要できないものなんですけどね。その人自信の心の問題ですから。本当の意味でテニスが好きで、そのためにすべてをささげられるかどうか…本人の心次第なんです!!!

 春の気配が漂い始めました。毎年この時期、いてもたってもいられなくなってきます。春が近づいて来ている証拠品を今日頂きました、最高にうれしいーーー!!
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オーラ(379)

2006-02-20 12:29:29 | tennis
 数日、虫歯に悩まされていました。なさけなや。左の奥歯の虫歯から膿みが出て、顔の左半分がドラえもんのように丸ーーくなってしまい、木曜日にあわてて歯医者さんへかけこみました。ようやく、腫れは少しひいてきました。

 東京では日本リーグが最終戦を終え、みながんばったようですね。特に昔の教え子のえりかん、がんばったようですねー!新人賞に選ばれてました。たすくっち、残念でしたねえ。本当は子供たち連れて、見にいきたかったのですが、残念ながら断念しました。ウドムチョーク本村戦、ルーエンシュンたすくっち戦は見たかった!!!

 ほんとうにすばらしい意見をみなさんありがとうございます。

 大島コーチのコラム138話「正々堂々と戦う」にもありますが、重要なのは、選手自身が逆境に耐え、正々堂々と戦える強い技術と精神力を持つことだと思います。主役は選手である子供達ですからね。敵のクラブの大応援団が全員自分のダブルフォルトに拍手喝采しようとも、主審にすべて自分が不利になるジャッジをされようとも、相手にずるい事をされようとも、すべてをはねかえす実力を身につけるしかありません。
 あまりに実力で凌駕していれば、ふだんよくずるい事をする選手が対戦相手でも、その強い選手のオーラで、それができなくなってしまうものです。そこまで自分を高める。逆にいえば、うそをつかれるようなら、まだまだ自分はオーラを発する域まで達していないと思うようにするくらいがいいと思うのです。親もコーチもそういうたくましい選手に育ってくれるように、サポートしていきたいものですね。
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苦い思い出(378)

2006-02-17 21:36:23 | tennis
 いろいろな意見が活発に出てきています。みなさんありがとうございます。それによって、読んでくれている皆さんが何かを感じてくれれば、それはすばらしいことだと思います。このところ、コメントが多いのでひとりひとりに返事してなかったりしています、すみません。

 以前にこんな事がありました。私が熱くなって、マナーの悪い応援をしてしまった時のお話です。
2003年の12月に生徒を連れてフロリダへ行った時のことです。生徒の一人がアメリカ人の子と対戦したのですが、この子の情報を得ようと、むこうで知り合った選手のお母様に聞きました。すると、あの子はジャッジが汚くて有名!けっこうきらわれてる!という答えが帰ってきました。ま、そういうのもいい経験になるかな、なんていう気持ちで送り出しました。
 試合が始まってみると確かにひどい。私の生徒が放ったノータッチエースをすべてアウトにするばかりでなく、内側に決まったのもけっこうアウトにします。このテニス会場は2階から試合が見れますので、2階のサイドラインの真正面から見ていました。その位置からは入ったかアウトかは、よくわかりますから。
 試合の大切な場面で、相手はここを落としたらまずいなという場面がめぐってきた時に、私の教え子が決めたエースを3ポイント連続でアウトにされた時に、私はさすがにきれてしまいました。あまりに腹がたったので、そのあたりから、しばらく、私はマナーの悪い応援をしてしまいました。相手がミスをするたびに、拍手喝采してしまいました。そんなことでもしないと、この大切な場面で、理不尽な負けを喫してしまいそうだったからです。しばらくすると、相手の父親がやってきて、私のあまりにひどい拍手に対して「おまえはスポーツマンシップのかけらもないな!どうして、うちの子のミスに拍手するんだ?」と言ってきたのに対し、私は「スポーツマンシップ?おたくの息子さんが、うちの選手のエースをかたっぱしからうそジャッジしてアウトにするのはスポーツマンシップにのとっているんですか?あなたは、うそをついて試合に勝つことを子供にみとめているんですか?」と言いました。その親は無言で立ち去っていきましたが、私自身もなんだか、マナーの悪い自分がいやになってしまい、なんかとてもいやーな気分になりました。そこから後は、変更してマナーのいい応援に切り替えました。たしか、私の生徒はその試合、精神的に最後までがんばり、勝ったような気がします。生徒のほうがコーチよりもたくましかったわけです!!

 それ以来、相手がどんな掟破りのすごい事をしてきても、拍手などのマナーに関してはいつでもいいマナーを心がけています。あんな気持ち、二度と味わいたくないですから。
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コーチ、親の応援について(377)

2006-02-16 11:20:12 | tennis
 私がその昔、ジュニアの選手を連れて海外遠征に行っていた初期のころ、とても戸惑ったことがありました。それは試合中にコーチや親が大きな声でアドバイスをしている事でした。しかも、どの試合も、どこの国の選手の親コーチもです。これには面くらいました。「あれ?外野がアドバイスをしてはいけない、というのは、日本だけの特別ルール?」などと思ったものでした。私はまじめに、自分はアドバイスせずに、頭の中だけは、かっか、かっかしていました。しかし、残念ながらこういった親、コーチたちは世界中に多くいます。自分の国で貧乏でニューボールで練習したこともない、ニューシューズはいたこともない、なんて子が無理してお金を作って外国へ遠征なんて場合、負けて帰れないという気持ちが強いから、つい親コーチもアドバイスせずにいられないのかもしれません。
 トップ選手の場合でもよくみかけます。特に英語を話さない国。数年前、ジャパンオープンジュニアでシャラポワと戦った選手の親は、試合中ずっとアドバイスを大声でさけびっぱなしでした。

 私は、自分の教え子が試合中、大切なポイントを迎えた時に、「がんばれ、こことるぞ!!」という気持ちをこめて、手を2回たたいたりします。このくらいならいいんじゃないか、という気持ちで行ってはいますが、みなさんは、どうお考えでしょうかねぇ。
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応援について(376)

2006-02-15 11:33:09 | tennis
 きのうはおとなのレッスンを1つ終わらせてからJOPルネサンス千葉オープンを見にいきました。Yは残念ながら予選の2回戦、2ダウンで敗退、その相手は予選を勝ちあがりました。おととい練習していただいたNも惨敗。そのあと2人はうちのクラブでやや重ーい暗いムードで小1時間練習。

 さて、試合の応援について。
心あるクラブとコーチは、相手のミスに拍手するのはマナー違反だということを理解していますが、残念ながら、そうでないクラブ、コーチの方もいらっしゃいます。ま、大切なのは、そういった事を理解しつつ、自分たちはそういうマナー違反を行わない、そして選手はそういう相手と戦うことになった時に、怒ったり、汚いことばでそれを非難せずに、正々堂々と戦うということです。

 あるとき、私の教える選手が試合中に、自分のミスに対して拍手喝采する相手選手の親にたいして、汚い言葉をつかって、注意しました。その試合が終わったあと、「気持ちはよくわかるが、相手にきたない言葉で接したら、自分もマナーが悪いことになってしまうのだからよくない。もうちょっとかしこい対処のしかたを考えなくちゃだめだ」といった事を話しました。
 そして次の日の相手の選手の母親は、県内でも有名な母親。対戦相手のミスに対してもうすごい拍手喝采をしてきます。どうするかなー?と思ってみていました。すると、私の生徒、ついに行動を起こしました。その母親のすぐ目の前まで歩いていき、くるっとむきを変えて横向きになりました。そして、大きな声で「レフェリー!!!すみませーーーん、きてもらえますかー!」そしてレフェリー到着。レフェリーに向かって「すみません、僕がミスするたびにたくさん拍手するこころない応援のかたがいるみたいなんですけど、注意してもらえますかー!?」
 若いレフェリーは、どうしたものかと本部にトランシーバーで連絡。トランシーバーの先では大会のレフェリーが「そういうのは注意していいから、注意して」というのが私にも聞こえました。若いレフェリーは観客にむかって丁寧に注意をうながし、それからは、おきてやぶりの拍手は自粛されました。
 これを見て、私は感心しました。すごいスマートで痛快な解決方法だったなと。
 そして、この話にはおまけがあり、実は本部で「注意していいよ」と言ったレフェリーが、普段この選手を教えているコーチなのです。ちゃんちゃん!このコーチが母親に、拍手を注意している姿は残念ながら見たことがありません。残念!!!!

 拍手は自分の応援している選手がすばらしいショットを決めた時のみ行うのがいいのですが、相手が微妙にさわって相手のミスになったような場合もありますから、そういった時は拍手は1回くらいに私はしています。そして、相手選手がすばらしいショットを決めた時にも拍手をしてあげます。(相手の選手のマナーが悪い時にはしませんがね)
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