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TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

苦い思い出(378)

2006-02-17 21:36:23 | tennis
 いろいろな意見が活発に出てきています。みなさんありがとうございます。それによって、読んでくれている皆さんが何かを感じてくれれば、それはすばらしいことだと思います。このところ、コメントが多いのでひとりひとりに返事してなかったりしています、すみません。

 以前にこんな事がありました。私が熱くなって、マナーの悪い応援をしてしまった時のお話です。
2003年の12月に生徒を連れてフロリダへ行った時のことです。生徒の一人がアメリカ人の子と対戦したのですが、この子の情報を得ようと、むこうで知り合った選手のお母様に聞きました。すると、あの子はジャッジが汚くて有名!けっこうきらわれてる!という答えが帰ってきました。ま、そういうのもいい経験になるかな、なんていう気持ちで送り出しました。
 試合が始まってみると確かにひどい。私の生徒が放ったノータッチエースをすべてアウトにするばかりでなく、内側に決まったのもけっこうアウトにします。このテニス会場は2階から試合が見れますので、2階のサイドラインの真正面から見ていました。その位置からは入ったかアウトかは、よくわかりますから。
 試合の大切な場面で、相手はここを落としたらまずいなという場面がめぐってきた時に、私の教え子が決めたエースを3ポイント連続でアウトにされた時に、私はさすがにきれてしまいました。あまりに腹がたったので、そのあたりから、しばらく、私はマナーの悪い応援をしてしまいました。相手がミスをするたびに、拍手喝采してしまいました。そんなことでもしないと、この大切な場面で、理不尽な負けを喫してしまいそうだったからです。しばらくすると、相手の父親がやってきて、私のあまりにひどい拍手に対して「おまえはスポーツマンシップのかけらもないな!どうして、うちの子のミスに拍手するんだ?」と言ってきたのに対し、私は「スポーツマンシップ?おたくの息子さんが、うちの選手のエースをかたっぱしからうそジャッジしてアウトにするのはスポーツマンシップにのとっているんですか?あなたは、うそをついて試合に勝つことを子供にみとめているんですか?」と言いました。その親は無言で立ち去っていきましたが、私自身もなんだか、マナーの悪い自分がいやになってしまい、なんかとてもいやーな気分になりました。そこから後は、変更してマナーのいい応援に切り替えました。たしか、私の生徒はその試合、精神的に最後までがんばり、勝ったような気がします。生徒のほうがコーチよりもたくましかったわけです!!

 それ以来、相手がどんな掟破りのすごい事をしてきても、拍手などのマナーに関してはいつでもいいマナーを心がけています。あんな気持ち、二度と味わいたくないですから。
コメント (11)
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