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TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

バーレーン遠征記4(1398)

2008-10-22 00:01:51 | ATFバーレーン2008
10月12日(日)(バーレーン4日目、本戦初日)

予選での日本人の活躍はバーレーンを湧かせたようです。新聞にのりました。アラビックの新聞4社、アルファベットの新聞2社がありますが、数社が載せています。


↑左かずき、まん中カーク、右てつ

↑左はるみ、右てつ、アラビア文字なので、なんて書いてあるのか全くわかりません!

いつも、翌日のオーダーオブプレーができるのは、夜遅くなるので、夜中にホテルの部屋のドアの下から紙が入って、早朝起きて確認して、その日の行動を決めます。今朝も6時前に起き、9時からりか、ちさとの試合だったので、6時に部屋へ電話して起こしました。(ちょうど目覚ましで起きたところで、ちょっといらっとされたかもしれません)

男子は16時以降、かずきはNB21時。なんとまあ長い一日…と思っていました。

 7時に朝食のあと、女子だけホテルでランニングなどをさせ、バスで会場へ。一番にコートを取り30分練習して、自分のコートの日陰側に荷物を置いて、さあ本部へ。すると、様子がおかしいのです。なんと、シード選手で急に来れない選手が出たためリドローです。(ドローを作り直すこと)急遽、対戦相手が変わり、違う相手と試合開始です。
まあ、いろいろハプニングが起こります。

↑リドローを楽しむりか、いい表情!

○りか 6-1, 6-0 NUNES Aishwarya(IND)
相手の最初のサーブゲームは4つダブってゲーム。相手はあまりうまくない。りかはとてもいい集中を見せ、あぶなげない試合。りかは少しセカンドサーブの入りが悪かった。サイドに振られた時のストロークがバックアウトするのは、体がボールに対して半歩追いついていないからです…と言っておきました。


○ちさと 6-2, 6-0 DALAL Sayesha(IND)
ちさとは「カモン!」「こいっ!」などの声で自分を奮い立たせ、とてもいい気合い。相手切れぐせのある子らしく、しまいには地面にたたきつけたラケットがバウンドしてフェンスより高くジャンプしたり、転がってきた空のペットボトルに当たったりしていた。低い打点からの強打は見ていて安心だが、高い打点が少しあぶなっかしい。


 女の子の試合の1セット目が終わったころ、男子に「ちょっときてください」と呼ばれる。今日の昼締め切りのダブルスサインインにともなう、ペアさがしの事だったのだが…本部へ行くとなにやら不穏な動き。…そうです、男子もリドローです。突然、2ラウンド目にりょうたとかずきが入れられた。りょうたはNB16:00、かずきはNB21:00だったにもかかわらず!(しかも、かずきは体力の事を考えて、朝練習してない!)やれやれ、いつ不測の事態が起こるか全くわかりません。でも、海外遠征なんていつもそうですけど。

●かずき 4-6, 2-6 MERZUKI Mohd Assri(MAS)4シード、アジア4位
かずきの相手は試合後にわかったのだが、4シードでアジアランキング4位。体が鍛えられた筋肉のついた、パワーヒッター。とてもショットのスピード、威力が違いすぎて全くだめかと思いきや、かずきがんばる。ファーストセットは4-4まで食らいついていったが、そこで相手はスパート。そこからは、実力の差がはっきり出た。しかしかずきは最後までしっかりファイトしていたところが本当にすばらしかった!!先につながる試合をしたね!

↑なぜかこのメルズキくん、みんなは「まつざき」と呼んでいました。

●りょうた 6-4, 4-6, 2-6 LAKHOTIA Raghav(IND)8シード、アジア25位
りょうたの相手は強い!ストロークハードヒットし続けてずっと入ってくるし、足は早いしボールのコースも厳しい。この相手に対し、りょうたはそれを上回る最高のプレーを展開する。りょうたの髪の毛が金色に逆立ってスーパーサイア人になっていた。(わからない人ごめんなさい)…が、途中からスタミナ切れ。ガス欠を起こし、セカンドセット終盤からはメロメロ。相手は最初から最後までずっと、最高のパフォーマンスを出し続ける…すばらしいプレーだった。11時からはじまった試合は、炎天下の中2時間40分の激闘だった。

↑お砂糖は紅茶には5個も入れないように!

ホテルに戻り、遅い昼食。

その後16時10分のバス(15時半に来るはずが40分の遅刻!!!)で会場へ。はるみの試合は16時スタートの試合の控え、てつの試合はさらにその控えのセンターコート。

○はるみ 6-1, 6-1 QAED Omar(BRN)ワイルドカードで入ったバーレーン11位、11歳
相手はそれほどレベルが高くない。はるみのサーブがよっぽど速く感じられるのか、レシーブの時、ベースラインの3mくらいうしろに構えていた。あぶなげない勝ち。本人的にはフォアの高い打点が今一歩だったらしい。

↑はるみがたくましくなったなと感じるのは、鼻血が出て鼻にティッシュつめて普通に練習している時です。はは。

○てつ 6-4, 6-2 ABDULNABI Ayman(BRN)バーレーン4位、14歳
てつの相手は予選の時にダブルス練習をいっしょにしてもらったバーレーンのアイマン。トップスピンのムーンボールはややかすれていて浅いが、バウンドが高いため、ベースラインか、その後方から打たされる。そして足がものすごく速い。てつは、持ち前の粘り強く攻撃的なストロークと俊敏な動きでファーストセットの接戦をものにすると、あとはアイマンの心が崩れ簡単なゲームとなった。相手のストロークをライジングで攻撃できれば、全く簡単に倒せる相手だが、ライジングなしだととても大変な相手だ。前の試合よりはてつはライジングを使っていたのは○。でも…この後、アイマンをライジングで簡単に料理する選手が出てきたら、その試合をてつに見せたいと思った。

てつはバーレーンのヒーローになりました。
バーレーンのコーチたちはてつのすばらしいプレーと足の速さに驚嘆し、みなてつのプレーを賞賛しました。



私に対しては、「日本ではどういうトレーニングをしてあんなフットワークを作り出すんだ、コーチ??明日ミーティングで我々に指導法を伝授してくれ」などと言ってくる始末です。浜松の坂本コーチ、出張でバーレーンでのクイックネストレーニング講習会お願いしまぁーーーす。

バーレーンのコーチと話していて感じましたが、こちらではSAQトレーニングなどの知識はあまり知れ渡っていないようです。まさか、コーディネーショントレーニングもでしょうか???

 てつの試合中、突然、かずきの名前が呼ばれ、すぐ試合に入るように言われる!またまたトラブル。コンソレを今日やるなどとは一言も聞いていません。体も心もかずきは準備できていない。そこで猛烈に抗議して(やや切れているように演技しました)、NB21時だったのを朝突然試合させられて、朝の練習もしないまま試合に入ったことなども持ち出して、すごい剣幕で話をしたところ、「じゃ、しょうがないから明日にする」ということになりました。ふぅ。(対戦相手はやりたかったらしく、すごく怒っていました)。

いつもより遅いホテル帰りとなりました。選手たちは1時間でシャワー、ストレッチ、明日の準備などを終わらせなければいけません。11時就寝。

そうそう、ダブルスは全員外国人と無事ペアを組めました。ラッキーなことにかずきはバーレーン4位のアイマンに期限ぎりぎりの12時にふられて、しかたなく組んだ子が、なんと第一シードのアジアランキング1位のアメールくん!!わお、ラッキー。そして実はダブルス初戦がすごいことにっ!!!


↑これは子供たちが「ハンター」と呼んでいた人物。手がまたすごいんです。↓
コメント
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