テントや荷物などを、入り口近くの手荷物預かり所に預け、厳重なセキュリティーを通って、やっと入場です。センターコート、No1コートの試合は11時から、その他の試合は10時からなので、まず杉山愛さんの1回戦をみることにしました。コートのほうへ歩いていくと、人だかり。何かなーと思ってかきわけて先頭へたどりつくと、それは大会関係者が手をつないで横一線になっているバリケードでした。ここから先へはいけないってわけです。しばらくすると、バリケードがゆっくりコートに向かって歩き始めました。つまり、人々が我先にと猛ダッシュしたり、席争いにならないためのものだったのです。コート直前で人間バリケードはなくなり、そこから先は皆、いい席をとるため少々ダッシュ。
実はイギリスへ来る前、友人のイギリス人コーチ(カナダ在住)からこんなメールが届きました。「私の弟が今年、No3コートのディレクターを務めているから、いいチケットを2枚プレゼントするように言っておくよ」というわけで、5番ゲートでNo1コートのチケットが2枚手に入ることになっていたのです。
時間はすこし戻ります。まだバリケードが動き出す前です。先にチケットを入手したいと考えた私はバリケードを通過しないと5番ゲートに行けない(5番ゲートはバリケードの先にある)ので、一度4番ゲートから出て、外から行くことにしました。ディズニーランド同様、手にスタンプを押してもらい(光をあてると見えるやつです)外へ出ました。そして無事5番ゲートにたどり着き、チケットも2枚ゲットできました。
私はこの2枚がNo1コートを観られるチケットだと知っていましたので、朝、開場前にセンターコートのチケットを購入していたのでした。そして、どちらかを、朝、ホテルを出て歩いて列につき、グランドチケットを買って入ってくる子供達に渡そうと思っていたのです。そうしたら子供たちはいい試合を見れるというわけです。一応その時、係員のおばちゃんに、このチケット友人にあげてもいいか確認したのでした。答えは「問題ないですよー」でした。
そして、また4番ゲートから手のスタンプを見せて入場したのです。
しかし、ここから事件はおこるのでした。つづく…