平岡町をゆく(33) 旧石器人がいた(山之上遺跡)
昭和24年(1949)年、群馬県岩宿遺跡(いわじゅくいせき)の発見により、わが国にも縄文時代時代以前に人(旧石器人)が住んでいたことが認められました。
彼らの生活跡から木炭が出土し、火を使っていたことが確認され、土器は、まだ知りませんでした。
そのため、旧石器時代は、無土器時代とも呼ばれています。
1万年以前、氷河時代も終わり地球は暖かくなり、やがて縄文時代へと続きます。
平岡町(加古川市)にも旧石器人の生活の跡(山之上遺跡)が残されています。
場所は、大中遺跡のすぐ西の潰目池です。
昭和51年3月、潰目池の底から20点ばかりの旧石器が発見され、これらは約2万年前の石器と判明しました。
これら旧石器の一部は、加古川総合文化センターに展示されています。それにしても、潰目池とは意味ありげな名前でです。
地名研究家の石見完次氏(故人)は、『古地名新解・加古川おもしろ誌』で「潰目とは、割れ目、裂け目などの目で、一段高い地盤が崩れ潰れ目ができ、そこに池を造ったので潰目池か」と説明されています。
*写真は、旧石器が発見された潰目池。
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