2011年6月28日(火)、今日は朝からサインシャンド側のチームの中心人物であるガンバータラさんの自宅圃場に伺い、生育可能樹種の確認や生産候補樹種の検討を行った。 明日からは実際に増殖のための実証実験として播種や挿し木を行ってみる予定である。
午後になって、ガンバータラさんが作った小さな滝とテーブル・ベンチがある木陰の小庭で休んでいると、彼がビールとウォッカを抱えてやってきた。 みんなでビールをラッパ飲みした後、ウォッカも配られ宴会が始まってしまった。 私はあまり飲めないが喉が渇いていたのでビールがうまかった。 しかし、ウォッカは40度近くあり、とても付き合いきれるものではない。 同行の日本人メンバー4人のうち、KさんとTさんの2人は酒に強いのでうまそうに飲んでいる。 もう一人の当社のM君はほとんど私と同様に酒が弱い。 しかし、乾燥した東ゴビではすぐに喉が渇く。 彼も皆と一緒になってビールをラッパ飲みしている。 さすがにウォッカは口をつけた途端ゲホゲホと咳き込んでいたが…。 さてそろそろ仕事にかかろうかとしたとき、M君は完全に酔っぱらってしまって立つことができない。 しばらくそこで休んでいるように言って我々は作業を始めた。 しばらくして覗いてみたが、まだ同じ格好でうずくまっていた。 小一時間くらいたってからヨロヨロと起きあがってきたM君は、「先にホテルに帰っている。」と言って、通訳一人に付き添ってもらってホテルに帰って行った。
〈モンゴル産のビールの小ビン各種が冷たく冷やされてでてきた。〉
〈ビールのラッパ飲みで立てなくなったM君〉
作業を終えて、我々は夕食にいつものレストランへ行った。 通訳のハッピィさん(我々がつけた愛称)が「今日はピザを注文しました。」という。 もう肉は食べたくなかったので有難かったが、ネギ類の苦手な私としては、玉ネギやニンニクが入っていると食べられない。 すると「これはHさん用です。ネギ属は入っていません。」とハッピィさんが言って皿を回してくれた。 彼女は昨年も同行してくれていたので気心もわかるし、ある程度の好き嫌いもわかってくれていたのだろう。 相変わらず食事のたびに「ネギ属の入っていないのは?」と言っている私に気を使ってくれたのである。 サラダも玉ネギの入っていないものを1皿別に用意しておいてくれる。 おかげで安心して食べることができる。 有難たいことである。
〈私のためにネギ類の入らない特性のピザを注文しておいてくれた 。〉
食事を済ませてホテルに戻ったのは午後9時を回っていた。 M君の部屋を覗いてみると、作業着のままベッドに大の字でひっくり返っている。 部屋に鍵をかけてから寝るようにと一旦起こすが、まだ完全に戻っていない。 どうやらウォッカよりビールの一気飲みがこたえたようだ。 しかし、誰も無理に飲ませたわけでなく、自分から進んで同じようにラッパ飲みをしたのだから自業自得である。 私も同じようにラッパ飲みをしたが、そんなに一気には飲まなかったのでダウンせずに済んだ。 危ない危ない!