2011年7月30日(土)、新潟県では28日から降り始めた雨が、県内各地で集中豪雨となって今日もまだ降り続いている。 この雨水はほとんど信濃川と阿賀野川に集められる。 この2つの大河が日本海に注ぐ河口部に新潟市は位置している。 今朝早く信濃川の支流である五十嵐川が決壊し、三条市では全世帯に避難勧告が出されている。 信濃川の上流部の十日町や津南、魚沼地方も時間100ミリ前後のすさまじい豪雨となっている。 昔なら新潟平野は完全に水没しているはずだ。 しかし、大河津分水と関屋分水という2つの分水路が新潟市中心部に大量の水が押し寄せる前に、このバイパスを通してほとんどを海に流してくれている。 お陰で新潟市中心部は信濃川の氾濫による洪水から救われている。
〈いつもはほとんど閉まったままになっている関屋分水の河口ゲートも、今日はすべてが開いて海に信濃川の水を流している。〉
〈関屋分水から放流された濁流が日本海に流れて、はっきりとした水色の差ができている。〉
〈萬代橋付近は、流れは濁流になっているが、水かさは思ったほど上昇していない。〉