6月30日(木)、サインシャンドから西方約180㎞の砂漠の中に自生するポプラの一種Poplus diversiforia(コトカケヤナギ)を確認するため、旧ソ連製の県のジープとガンバータラさんのワゴン車(三菱デリカの四輪駆動車)の2台でホテルを9時に出発した。 ウランバートルの旅行社から運転手付きで借りているマイクロバスでは無理だということで、県と、ガンバータラさんが四輪駆動車を出してくれたのだ。 途中45㎞先のジュンバイという村で、現場を知っている道案内人を乗せてさらに砂漠の中を走ること2時間あまり、午後3時近くにようやく窪地に群生するポプラの自生地に到着した。 一見ヤナギの葉のように見えたが近付いてみると一本の木にポプラの葉とヤナギの葉とその中間形の葉が付いているという不思議な木である。 案内してくれた人の話では13種類の葉をもつ木だと言うことであった。 やたらと多い大きなダニに悩まされながら、試験生産用の挿し穂を採取し、午後5時過ぎにサインシャンドに向けて出発した。 途中夕食の時間になったが、砂漠の中にはレストランもコンビニもない。 お昼の残りのパンを砂の上に車座になって皆で食べる。 この方が我々にとっては楽しいし、通り過ぎるだけでは良くわからない砂漠の植生や昆虫などを観察することができる。
〈夕食も砂漠の中で。〉
〈大地のエネルギーを取り込むガンバータラさん。〉
【砂漠が突然洪水になる!】
今は7月4日午後2時、ウランバートルからインチョン空港に到着し、新潟行に乗り継ぐために出発ロビーで待っている。その時間を利用してこのブログを書いているが、疲れたのであとは後日帰ってから更新することにする。
砂漠の中での夕食を終える頃から、サインシャンドの方向は暗雲が立ち込め、雷が鳴り始めた。 帰りは夜9時を過ぎる頃ようやく暗くなってきた。 サインシャンドに近づくにつれ道路がぬかるんでKきた。 町の灯が見え始める頃には、砂漠の中に濁流が流れている場所もあって朝出発した時とはまるで違う別世界である。 結局車が通れる場所を探しながらやっとホテルにたどり着いたのは夜11時近くになっていた。 雨男のパワーも、ここまでくるとヒンシュクモノとなる。
〈サインシャンドの方向は雷がなっている。かなり雨が降っているようだ。〉
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〈まるで地球と大気ががショートしているかのように地平線のあちこちが光っていた。>