平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

残暑、猛暑の観察会

2011-09-14 | 野草の観察



暑そうー、台上へ上がると雲ひとつ無い晴天。すでに外気温は28 

涼しければ山頂ルートへと決めていましたが、これでは一寸無理、大変な暑さになりそう

雨の場合、涼しい場合、暑い場合と開花の状態を考えて3日間位下見に回りますが、今回は
涼しい山陰へとコースを変更。国定公園外と言う事もあってゆっくりと涼しい野道を散策

 

季節はすっかり秋への入口、ギンナンの黄色い実が沢山付いていました。

 ギンナンの写真はMさん提供







ヒメムカシヨモギ 明治草、鉄道草、【キク科】

帰化した時代や分布した場所の名前がついていた。
アレチノギクと同様、他種におされて、今では減ってきています。

総苞は鐘形、白色の舌状小花は中心の管状花よりやや高く他種と判別できる。

姫(小さい)ヤナギヨモギの意味





この季節道端に
小さな群生を見つけます。


イヌコウジュ 犬香儒 【シソ科】

イヌコウジュとヒメジソは中々見分けが難しい花の一つです。





イヌコウジュ

茎は4綾形で、赤味を帯びることが多く、直立し、よく枝分かれする。
茎の綾には下向きの白毛が密生し、面には細毛があり、腺点も散生する。
花序は総状で、花が2個の仮輪が多数つく。花冠は長さ約4㎜の紅紫色の唇形花。萼は上下に分かれ、
下側は
2裂、上側は3裂し、上萼歯の先もやや鋭くとがる。
萼や花序軸などにも腺点が多い。白花のものはシロバナイヌコウジュという。

 

 イヌコウジュは茎の綾の毛だけでなく、面にも細毛がある。 

由来, 役に立たない香需(ナギナタコウジュのこと)の意。


Mさんが細部の詳しい写真を写してくれていました。
これでもう迷いませんよネ





何やら熱心に写しています




コミカンソウ(トウダイグサ科)

果実をミカンに見立て小さいのでコミカンと付いた名前のようです。

上部の葉腋に雄花、下部の葉腋に雌花が、付きます。
まるで本当のみかんみたいです。

今回は、Kuさんが雌花雄花を写していただきました。





白い花が咲き始めています。





 オトコエシ 敗醤 【オミナエシ科】
飢饉の時葉を食用とする。オミナエシに対して強豪であるので
男性に見立ててオトコエシと呼ばれる。

撮影:Yさん
始めたばかりのカメラ分からないと言いながら
とてもステキに写されています。




小さな流れの中にこれも一段と小さなピンクの花です。

 



イボクサ 疣草  【ツユクサ科】

この草の汁を疣に付けると疣が取れる事から付いた名前。




黄色い花が沢山吊り下がっています。





 

ノササゲ 和名:野豇豆 【マメ科】

花弁はほぼ同じ長さ、旗弁の基部には耳状の突起があり面白い形をしている。

翌日メールを戴きました。

「帰宅いたしまして、ノササゲの閉鎖花の件ブログで調べましたが、

又思い違いをしていました。 大変失礼いたしました。“

閉鎖花はヤブマメの間違いでした。」

良い事ですね

帰って調べて違ってたら違ってましたと

すぐ連絡くださる~ありがとうございました。

藪豆の閉鎖花は地中で種子を作る食べると美味しいそうです。






 




見かけない萩、こちら側に来るとこの種の萩に変ります。




ツクシハギ 筑紫萩 【マメ科】

ヤマハギとツクシハギは見分けがとても難しいと言われています。
下部の花弁が大きいと言う事は聞いていましたが、それだけでは断定できません。
場所、条件などで違ってきます。



 

①萼歯の先が鈍い
花萼の萼歯の先が尖ってない~これがヤマハギとの判別に
一番見分けやすいとありました。

萼歯を写してません 翌日再度写しに行きました。
 

②葉裏4~五分の一短毛が密に生え、
やや長い
2~三分の一mmの毛が疎らに混じる。

花弁:船形弁≧旗弁>翼弁
旗弁よりも船形弁が大きい。


葉の先がやや丸くなってることもある。

ですからあの場所の萩はツクシハギということになります。




ノアズキにとても良く似ていますが、



ヤブツルアズキ【マメ科】

葉の付け根から短い柄を出して、黄色い左右不同でいびつな形の花をつける

莢は線形で無毛 栽培品の小豆、ツルアズキの原種。

 





何故か小さな花に見せられています。
上手く写せた時の満足感でしょうか、小さな秘密を
見つけた嬉しさでしょうか?

 

ミズヒキ 水引 【タデ科】

茎は中実で、葉は薄く両面に毛があり、中ほどに黒い斑はある。

穂状の花を水引に見立て付けたようです。
写真提供:Kさん

 

 



この時期咲いてる萩属
大好きな花です



マキエハギ 和名:蒔絵萩 【マメ科】

細い花柄が直線的に伸びてる様子が蒔絵の筆法を思わせるので

名づけられた様です。





暑い中お疲れさまでした

長いこと一日も休む事無く、リーダーを務めて下さった
桃坂氏が急病で入院と言うアクシデントに、見舞われ気も動転していました。

何一つの文句も言わず、車が汚れるのも構わず
リーダーを務めてくださる方に、あらためて感謝いたします。 

 また出掛けにお茶の準備をわすれ皆さまにご迷惑を
お掛けいたしました。
何時も準備をして下さるFさんが、お休みでしたらもう忘れていました。



桃坂氏奥様より本日退院とのメールが入っていました。


次回9/30日(金曜日)
9:30分自然の郷発です お間違いの無いように



コメント
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