平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

野草勉強会最終回

2007-11-14 | Weblog

季節の変わり目が遅々として進まない中、枝先が少しずつ紅葉
し始めてきました。勉強会も最終回になり無事今年も
可愛い花たちとの出会いに歓喜しながらの最終回となりました。


ヤブムラサキ「クマツヅラ科」
優しい紫の光を放つ、秋の入口を見つけたような気がします。


(クリック)すると葉裏のビロード状が
わかるような写真になります。

撮影:松島

 

此処にも、此処にもと赤い実、二題

ヤブコウジ「ヤブコウジ科」

林縁にサクランボのような赤い小さな実
食べてみた事はない~
誰が食するのか尋ねてみたい。
撮影:石田

 

オオアリドオシ「アカネ科」

棘が葉の半分以下と短く、葉は1~5cm位
低地の常緑林内には小さな赤い実が
其処かしこに「此処ですよ」と
鳥さんたちにアピールしてるようですね

撮影:伊規須

 

果実が続きましたので
本日のメイン


キッコウハグマ「キク科」
一見(5×3=15)弁の花に見えますが、
細い総苞に3個の小花が入って一個の
頭花を形成しています。
山腹斜面のやや乾燥した日陰を好むようで
葉の形が亀甲形・花が白熊の毛に似ているので付いた名前のようです。
「亀甲白熊」と書きます。

撮影:つる田

(クリック)すると閉鎖花を見ることが出来ます
開花せずに結実する頭花も多い。

 

足元の小さな花たちの気を取られていました
フッーと見上げる頭上には、かすかに紅葉が始まっています。

撮影:服部

 

白い花が続きます

シロヨメナ「キク科」

短い葉柄があるように見えますので
シロヨメナかなと?

良く似たヤマシロギクには葉柄が無い。
撮影:河田

 


チャの花「ツバキ科」
中国原産の低木で各地の林下、林縁に野生化しています
お茶の葉の原種のようです。

撮影:渡辺

 

 

 


昼食の後は、
山麓、田んぼの小川をめぐってみました。
小春日和と、言うより暑いくらいの気候でした。

撮影:伊規須

ベニバナポロギク「キク科」
アフリカ原産の帰化植物山。伐採跡地、荒地に
良く見かけるので、アァーと見過ごすことが多いのですが、

こんなにきれいな胞子を付けるのですね
写す方の優しさを感じます。

撮影:野見山

サクラタデ「タデ科」
地下を這う茎を伸ばして群落を作る多年草

大きくて淡紅色の花はタデ科の中でも
特に美しい。
(クリック)でアップにかわります。

撮影:松島


サギゴケ「ゴマノハグサ科」

田んぼのあぜには4~5月に咲くはずの白い花
白い花を鷺に見立てて付いた名のようです。

撮影:つる田

 

   

 ゴキヅル雌花(裏面)
撮影:渡辺

  ゴキヅル雄花(ウリ科)
撮影:つる田

合器蔓と書き実の形から(真ん中から二つに割れ中に暗褐色の種を2個入れている)蓋のある器に例えて付いた名のようです。

 

子供の頃お手玉を作って遊んでいました。

ジュズダマ「イネ科」
本来は熱帯、亜熱帯に分布する植物のようですが
日本のものは古い時代に持ち込まれた
物らしいです。

撮影:石田

 


アメリカイヌホウズキ「ナス科」
軸の先の集まって花が咲くのが特徴


使い始めの一眼レフに戸惑っておいででしたが
しっかりマスターされたようでノーカットの
ステキな写真です。
撮影:野見山


このはなも野に山に今を盛りに咲いています。

ヤクシソウ「キク科」

薬師草の名がありながら殆ど薬効は認められないらしい
食すると苦いので身体に良いのでは無いかと
薬師草となったようです。

撮影:渡辺

秋の野山を彩る赤と黄 

   

 マルバノホロシ
撮影:野見山

 アキノキリンソウ
撮影:渡辺

 

一年を振り返って
木枯らしや、雪、雨、夏の暑さにも負けずに頑張って
咲く野の花・山の花に沢山の事を
学びました。

また参加された皆さんもより多くの強さ
健康、絆、幸せを戴いた事とおもいます。

厳しい苦言を言うことも
在ります、

初回から参加されている方は
指導していただいたY先生の注意は、もっと厳しいかった
事を良くご存知で、誠実に受け継いでいられます。

 その先生方の保護の下
今の平尾台の自然はかろうじて保たれていると言っても
過言ではないと想います。

この美しい自然を見つめ続けていくために

持ち帰り(貴方一人の楽しみの為に後から来た人は見レナイ)

踏み荒らし(鑑賞の為周囲の小さな花を踏んでる事を忘れる)


インターネット(平尾台での希少種は早々にネットに出さない)


ごみ置き忘れ(ごみの無い美しい自然散策は気持ち良いもの)

写真や監察を楽しむ為の小さな心がけでした。
お気持ちを悪くされたことも在ったと想います。

今後ともみなさまの優しい気持ちで
お付き合いいただきますことを
心からお願いいたし来期に繋ぎたいと想います。

 

みなさま長い間あり~が~と~う~♪ございました。

 

 

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