平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

暑くなりそうな観察会

2011-08-26 | 野草の観察

連日の雨天がようやく回復、嬉しいはずなのですが~



夏の終わりの「カワラナデシコ」さんがまだ沢山咲き誇っています。

歩き始めると小さな花さんたちが




メハジキ 「シソ科」別名:益母草 目弾 

茎を切ってたわめ、瞼を広げて遊ぶ事から付いた名のようです
葉は、細長い葉のように見えますが、先で3つに別れています。





ガガイモ(蘿摩) / ガガイモ科


 ガガイモはカガミイモの転訛で、カガミとは輝く実、種子の種髪が

光ることによる。 花は普通淡紫色で、花冠の直径1cm位 5裂し、内側には長い毛が密生する。

葉は対生。細長いハート形(長卵状心形)、裏面は白緑色。

種子の旅立ち、種子の光る髪が楽しみです。

撮影:Maさん


日差しもそんなに強くなくて快適な歩きです。
前方でざわめきが・・・何か見つけたようです




ナンバンギセル【ハマウツボ科】南蛮煙管
 

 ススキの根に寄生する寄生植物で、葉緑素を持たない

紅紫色のパイプ状の花を付け

そのうつむいた姿から、思草(おもいぐさ)の
古名が用いられたようです。

一番咲きのオモイグサ
何故か、ソーッと密やかに咲いてるようにみえます。

撮影:Kuさん


其処此処に咲いてる
誰も見つけてくれない・・私も咲いてます。
小さなささやきが聞こえたようなufu







 

ダイコンソウ 【バラ科】大根草
 

下部の葉は羽状複葉で、小葉は先が鋭い この葉の形が大根の葉に

似てる事から付いた名前のようです。

バラ科なのですね
思わずつぶやいていました。

Iさんご夫婦が病気療養中なので最近では
全員でこの区域は調査しています。


早くお元気に成られるよう祈るばかりです。
再起されても暫くは、無理にならない様にと、思考錯誤しています。

目的の湿原へ





 
 

サワギキョウ  【キキョウ科】
一時は絶滅かと案じていましたが、環境が整うと
咲き始めてきました。

ロープが張られていても、撮影の為入り込むマナーの悪さ、
此処は保護地ではないので入っても良い等と勝手に判断して入り、踏み後を
付ける、誰か入ってるのだから自分も一寸位はと、次々に踏み入れるその、
悪循環の繰り返しが植物を絶滅へと追いやっています。


あの小さな花さんへ
何時もの所は工事の為仮設小屋がたち 通行止め




アカバナ 【アカバナ科】
雌蕊の先はラグビーボール状に細長く膨れる。

秋になると葉が紅紫色に紅葉する事からその名が有るようです。
花の色ではなかったのですね。


草原にハッと目をひく白さです。





キセワタ 【シソ科】着綿

花に覆い着せる綿の意味

花冠上に白い毛が生えている様子から付いたのでしょうか?


今年は芽吹きの頃から沢山確認されていました。
草薮からスーッと白い花を覗かせていました。

撮影:Yaさん


あの雌花さんへ会いたいと探していました
思いっきり接写して何とか中が写せました。








サネカズラ 【モクレン科】実蔓

雌雄異株、花弁は萼片との区別があきらかでない。

雄しべ、雌蕊共に、多数集まって小球状をしている。雄花は赤色、雌花は緑色、

サネカズラは古語のサナカズラの音転で、サナカズラは滑り蔓の意味だそうです。

中々、見つけられない 山麓を下見中、この花にあえて一寸うれしい。



登山道で咲いてるよと教えていただき
駆けつけようやく確認




カワミドリ 【シソ科】

上の方の葉や枝の先に、穂状に花を付け花は紅紫色で密な花房となる

雄しべが外側に出て、ブラシのように見える。


何時も通る道なのに見過ごしていました。
翌日には草刈にあって全く影も形もない。

何とか出来ないものでしょうか?


気持ちを切り替えてあの方へ
会いに行ってきます。




タヌキマメ【マメ科】狸豆

花はきれいな青紫色、外側の萼が大きく、褐色の毛が密生している。

この萼は実の時期まで残って莢を包む、この様子が狸に似てる。


何時見てもかわいいですね

撮影:Kuさん

千仏の観察道に入って程なく、可愛いはながゆれています。




ミズタマソウ 【アカバナ科】水玉草

実は丸く全面に白く鉤形の刺毛密生し細い枝でぶらさがり動物や人について

散布される。この実を水玉に見立てて付いた名です。

鉤形の刺毛に水がたまっているのを
発見・・・何とか物にした一枚この様に溜まるのですね。


観察路を歩いていると鮮やかな紫




ヤブラン 【ユリ科】藪欄 

ランという名が付いていますが、ランではありません ユリ科の植物です

藪に生え葉がランに似てる事から付いた名です

 

湿地のあたりで良く見かけてたのですが、
優しいピンクが目を引きます。





クルマバナ シソ科、車花
日当たりの良い草地や道端に生える。

茎は四角で、まばらに毛があり、直立し、高さ2080cmになる。

葉は対生し、短柄があり、鋸歯がある。

花は茎上部に輪生状に数段、密生してつく。花冠は長さ810mmの紅色の唇形花。

上唇は小さく、下唇は大型で3裂する。雄しべは4本で、内2本が長い。

  開花を見るのは珍しい






午前中しか花を開かないので

カワラケツメイ【マメ科】河原決明 

河原に生える決明(えびすぐさ)の意味で、お茶の代用として

私用していた。

此方では河原では無く乾燥した地に
良く見られます。


お日様が時々顔を見せた時は~あつーい~あつーい
でもそれ以外は、そんなに暑くは無かったように思えたのですが
郷に帰り、冷たいスイカを戴いた時は生き返ったような気分でした。


観察参加者:20名

みなさま暑い中、お疲れさまでした。


全般に豪雨の後、花の過渡期が、重なり平尾台にしては
花が少ない感じでしたが、それでも短時間に沢山の花を観察する事が出来、
けが人も、病人も出ず楽しいお勉強会でした。


次回:9月14日(水曜日)
平尾台自然の郷花工房


9:30分出発

お間違いの無いようご参加ください。



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