野草勉強会が始まって10年、野草開花調査を始めて6年目を迎えました。
冷気さめやらぬ春風に始まり、北風吹き始める秋に終わります。
野焼きのために行う防火帯切の所為か、気温が同じなのか、
この時期は、丁度春の花園の様な景色が見られ、手入れの行き届いた
里山ならではの景色が広がります。
ヤマジノギク(キク科)
珍しい形のヤマジノギク二個の花が同時に開いたようです。
どちらもヤマジノギクです背が低く小さく咲き誇る花と
開花後のボンカンの様な種子がまた可愛いのです。
ヒメヒゴタイ(キク科)
もうとっくに咲き終わったはずなのですが
ここでは今が盛りのようです。
ピンクなのですが薄くやさしい色合いが
キセワタ(シソ科)
終わりの花もあれば咲きかけの花も
ノダケ(セリ科)
開花前と開花後とても面白い取り合わせです。
一面黄色の絨毯のように咲く
ヤクシソウ(キク科)
此方の草原では一寸珍しい花に出会いました。
コバノタツナミソウ (小葉の立浪草)
学名:Scutellaria indica var. parvifolia
海岸沿いや丘陵地などに自生する多年草。タツナミソウの変種で全体にひと回り小さい。
名前の由来は、葉が小さく、一方向に立ち並んで咲く様子から。
別名のビロードタツナミは、葉に毛がありビロードのように見えることから。
この季節定番の花ですがなんだか少ない様に
思われますこれからなのでしょうか?
シマカンギク(キク科)
木々の紅葉も少しづつ始まりました。
ニシキギ(ニシキギ科)
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科クロモジ属
学名:Lindera glauca
葉を揉むと芳香がある。昔、葉を乾燥させて粉にして、粉餅に混ぜ団子を作ったといわれる。
ツルウメモドキ(蔓梅擬)
ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本。
学名:Celastrus orbiculatus
お正月の飾りに切られるようになり
姿を消していましたが最近小さな株が育って来ています。
ハバヤマボクチ(キク科)
ハバヤマボクチ暑い夏を過ぎ
防火帯の切られる今を秋のはじめと感じたのでしょう。
オオハナワラビ(ハナヤスリ科ハナワラビ属 )
学名は、Botrychium ternatum
違いは栄養葉の様子により、
オオハナワラビ=葉の先(鋸葉)が尖っている。茎に毛がなければオオハナワラビ。
アカハナワラビ=葉の先(鋸葉)が尖っている。茎、葉柄、葉軸に毛がある
フユノハナワラビ=葉の先(鋸葉)が鈍頭
ムラサキセンブリの当たり年と思っていましたが
これほどとはと驚いています。
ウシハコベ(ナデシコ科) ムラサキセンブリ(リンドウ科)
気の早いお姉さん
ホトケノザ
まだまだ元気に咲いています。
シロバナセンダングサ(キク科) コウゾリナ(キク科)
我負けじと白い花を誇らしげに見えます。
オトコエシ(オミナエシ科)
リンドウ(リンドウ) シロヨメナ(キク科)
執りを飾るのはやはりこの花さん達
ウメバチソウ(ユキノシタ科)
何時見ても素敵な花です
蜜を持たないので一生懸命アピール姿も健気
色とりどりの花に囲まれ楽しい花観察の
最中
鹿
マクロで捉えた鹿です。
この美しい花畑をえさ場にしてる模様
大変です早目の手立てを考えて頂きたいものです。
今回は
山中・吉松・釘宮・渡辺・桃坂さんの写真を
使用させて頂きました。森
一年間の観察お疲れさまでした。
来年もその次も、何時までもこの景色を残して行きたいと、
遊歩道以外には入り込まない観察会を続けてきました。
不満に思う方もいると思いますが、来季もまた美しい花との出会いを約束し
お花に優しい観察の仕方を試行錯誤しながら進めてきました。
沢山のボランrヒア方の支援で平尾台が護られていると感じるこの頃です。
みなさんのお陰で何時までも美しい花の山である事を願っています。
最後まで頑張って参加して頂き感謝です。
花だより山便りがありましたらメールにてお知らせください。
来季また元気でお会いしましょう。