さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

雪上の足跡

2022-02-13 22:26:05 | 風景

*2022年2月11日撮影

 もう2月半ばになりました。
 もうそろそろ雪の季節も終わりが見えるのかなと思いますが、まだ油断は禁物です。

 会津の鶴ヶ城のお堀は、氷が張って雪が積もっています。
 その新雪の上に獣や鳥の足跡がくっきりと見えて、ここにはこんな生き物が暮らしているのだと教えられます。

 初めの写真は、ウサギの足跡です。
 たぶんノウサギ(野兎)だと思います。
 特徴的な三角形の足跡は見た瞬間にウサギだ!と思いましたが、この鶴ヶ城趾にウサギが住んでいるものだろうかと疑問でした。
 しかしこの足跡は、いろいろ調べてもウサギ以外にありえないようです。
 思いのほかたくさんこの足跡があるので、ここにはウサギが住んでいるのだという結論に至ります。





*2022年1月23日撮影

 ちょんちょんと小さな穴が前後についているのが前足の足跡。
 そのちょんちょんにくっついて、横に少し広がった大きい足跡が2つついているのが後ろ足の足跡。
 ウサギは後ろ足が大きくて後ろ足でぴょんと跳ねるのですが、前足をついてから後ろ足はその前につくので、3角形の足跡の3角の頂点側が進行方向ではありません。
 3角形の底辺側が進行方向です。

 この写真で言うと、上の方から進んできたウサギは水辺の方に方向転換して、さらに向きを変え右下の方へ進んでいったようです。
 この方向転換のところで何があったかは、いろいろと想像してたのしむしかありません。

 ウサギは夜行性なので、昼間見ることはほぼ不可能です。
 足跡だけが存在の証明です。





*2022年2月11日撮影

 この写真の足跡はキツネです。
 キツネは私も昼間見たことがあるので、キツネがいることは疑う余地がありません。

 キツネは肩幅が狭いので、足跡が1列に並びます。
 犬などは足跡も右と左別々の2列になることが多いのですが、キツネはきれいに1列になることが多いのが特徴です。
 それも、前後に並んだ前足の足跡にきれいに重なるように後ろ足をおろすので、みごとに1列の足跡ができます。
 これはハンター歩きといわれる、狩をする動物に特徴的な歩き方なのだそうです。





*2022年2月9日撮影

 これはタヌキの足跡だと思います。
 タヌキもキツネ同様にハンター歩きをして、前足の足跡に後ろ足を重ねて歩くのですが、なぜかしだいにずれてしまうところがキツネと違うところです。
 足の大きさもキツネより少し大きいような気がしますが、それは気のせいかもしれません。

 鶴ヶ城公園でタヌキは見たことがないのですが、足跡がそれなりにあるので、やはりここで暮らしているようです。





*2022年2月11日撮影

 この写真の下の方はキツネの足跡だと思います。
 左の方が急に2重になっているのは何でしょうか?
 
 それはともかく、写真の真ん中に写っている楔形の足跡は野鳥の足跡のようです。
 大きさなどから考えて、カラスだとするのが妥当なように思います。
 手前から向こうへ歩いて行って、引き返して来たようです。
 歩いて行った先に食べ物があった(いた?)のかもしれません。無事ゲットして帰ってきたのでしょうか。





*2022年1月24日撮影

 これは氷の上に薄く雪が降ったという、かなり幸運な条件で、カモと思われる足跡がくっきりと残りました。
 この近くに沢山いたカルガモの足跡ではないかと思います。
 足の指と水かきの跡がよく分かります。





*2022年1月16日撮影

 最後の写真は、水辺にたくさんの野鳥の足跡。
 これもこの近くにたくさんいたという理由で、コガモだと思っています。
 かなり小さい足跡で細い楔形なので、水かきはよく分かりません。
 とにかくたくさんの足跡が目を引きました。