故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

はっきり言えよ

2021-01-29 10:01:01 | よもやま話

絵のタイトルは、「草木春近し」です。
雪の中に、福寿草を見つける日も近いでしょう。


妻が、洗濯機が動かないと騒いでいた。昨日のことである。
洗濯機に風呂の湯を入れて、押し洗いしたと話していた。
今朝は、私が洗濯をした。洗濯機は難なく回った。
昨日は、寒くて洗濯機周りに付いた水分が凍り、回らなかったのだと理解した。

今日のタイトルは、「はっきり言えよ」です。
しばらく前から、「大丈夫です」という言葉が気になっていた。
足りてます。必要ありません。断りの婉曲な言い回しだった。
「お腹いっぱいで、もう食べられません」とか、「興味がありません」とか言って断ればよい。
人間関係を壊さないように配慮された曖昧な表現です。
こんな若者がいたら、後ろから頭をはたいてやりたい。
もちろん、腹のなかだけです。

幼稚園に迎えに行くのは、婆の役目だとカフェのお客さんが言われた。
婆だって働いているのにね。爺はどうなの。と水を向けた。
一人じゃ行きたくない。結局、婆とじゃないとお迎えに行けないらしい。
こいつも、後ろ頭をはたいてやれ。

妻が、コーヒーを淹れてくれる。
砂糖は、ミルクはと聞かれる。全部入れとか、ブラックでとはっきり答える。
欲しいのか、欲しくないのか有耶無耶な返事を聞くことが時々ある。
年をとると、より「はっきり言う」ことにしている。
こうした小さなことから始める。
選択しない、決断しない人生は、認知になりやすいと考える。
分かってくだされや。よきに計れ。これは、殿様でさえ言わぬ。

優しいだけでは、務まらない。
夫婦ならば鍋釜投げ合って、切磋琢磨したいものです。
傷口に塩摺りこむのが、本当の優しさではないでしょうか。
塩こそ、自然治癒の早道ですから。

悴む手 鬼が棲む山 背中押す

20121年1月29日

<<あとがき>>
座卓に座り、仰向けに倒れたお父さんに、「起こしてやろうか」と声をかける。
起きても何にもすることがないから、こうしていた。
婆さんは、玄関の間に置き、家族の皆が跨げて家に入る。
粗末に扱うようでも、一番の思いやりです。
コメント
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