故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

どこから来て、どこへ行くの

2021-01-19 04:34:38 | よもやま話

スイスに出張し、金曜日に会社が出した遊覧船に乗った。
ドイツ国境に沈む夕日を見た。
日本人の妻をもらったドイツ人が満面の笑みで接してくれた。
「お前が一番幸せものだ」と教えてやった。


一都三県に緊急事態宣言が出て、追加の宣言も出た。
カフェは開店休業状態です。
妻は、友人や家族へ送る菓子作りで忙しい。
私は、カフェ以外の仕事で忙しい。
身体を思い切り使えるので、夜も良く寝られます。

今日のタイトルは、「どこから来て、どこへ行くの」です。
アメリカとメキシコの国境に延々と続く壁について報道していました。
ある者は国境を越えて、砂漠で死に絶えてしまった。
その人たちが残した物を楽器に変えて演奏する人がいる。
国境の壁を写真に残す人がいる。
国境沿いの施設に落書きがある。
メッセージにナチスの鉤十字(ハーケンクロイツ)が多くみられるようになったと言う。
世界で行方不明になった人達の内、
この国境沿いで亡くなった方たちもいるのではないかと法医学者は調べている。
延々と壁は続くのかと思いきや、またいで渡れるフェンスもある。
時の権力者が、誇示するように壁を作った。

アメリカは建国以来、移民の歴史で作られている。
先に移民したものが、後から来るものを排除する。
元は一つの街が、壁によって二分された。どちらの声も互いに聞こえる。

私は、将来アメリカからメキシコへこの壁を越えようとするものが出てくるのではないかと考える。
アメリカは憧れの国ではなくなる日が来る。メキシコは、壁を強化するだろうか。
ヨーロッパは、隣国へ行くのにパスポートの提示は必要ない。
ガソリンは、安いスイスで入れ、ドイツで安い野菜を買う。
しかし、紛争国(シリア)から流れてくる移民は受け入れない。
スイス人は、外国に出稼ぎに行き、国内の多くの職業は移民(主にトルコから)で支えられている。
その比率は、今や25%までになっている。
中国だって、内陸から出稼ぎに来る者たちによる安い労働力で、力を蓄えてきた。
上海の物価の高さは有名です。

私達は移住者です。
国境を渡った訳でもないが、不自由を感じた。
時間が経てば、また移住する。
生れたところだって、浦島太郎である。
国境は、紛争があるごとに変わっていく。その都度、民族は長い時間をかけて混じり合っていく。
日本も人口減少に伴い、産業の担い手は不足となり、外国人の労働力を受け入れている。
世界の人々の移民したい国で、カナダに次ぐのが日本である。

自分だけ良かれの流れが、国境である。
政治は、その時間を短くする。
混じり合った人々が、緩和する。
どちらの場所も良いところと悪いところがある。
大都会には仕事がある。人々が集まるから仕事が生まれる。
そんな循環をコロナは断ち切ってしまった。

「どこから来て、どこへ行くの」でした。

何が言いたいのか、散文的になりました。
私の中でも未消化です。
国内でも見えないバリアーがあるのです。
今回、政治家は公然と自由往来を禁止するかのような発言をしています。
西部劇にありました。
ならず者を退治したガンマンが英雄ではない。この地で生きているものが偉いのだと。

渡り鳥 見える楽園 境なし

2021年1月19日
コメント
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