故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

孤独

2019-05-29 08:31:42 | よもやま話

本文とはまったく関係ない。
絵のタイトルは、「堂々と」です。
そう、堂々と生きておられます。


今日のタイトルは、「孤独」です。
孤独とは、
みなし子と老いて子なき者。
仲間のないこと。ひとりぼっち。
(広辞苑より)

いじめの問題がよく報道される。
加害者の孤独について考えた。

それより前に被害者のことを書こう。
ある時期、突然無視される。話しかけても無視される。
無視され弱っているものにいたずらをする。
反応が薄いとエスカレートする。
被害者は堪らず、誰かに相談する。あるいは、SOSを発信する。
相談した人から我慢しなさいと諭される。
我慢を通り越しているから相談した。
なかったことにする。傷は、一生涯癒えない。
助けてくれなかった人のことも忘れない。

犯罪者の再犯率は高い。
刑務所から出てきてまともになろうと職に就く。
なまった身体はいうことをきいてくれない。
過去について語れない。
刑務所の中の話に、入っていない人は誰も興味を持たない。
話す相手がいないと、人は孤独になる。
共感してくれるのは、昔の仲間である。
刑務所の中の苦労を共に話せる人は少ない。
また元に戻ってしまう。

いじめの加害者には、仲間がいた。
自分が被害者になることを恐れて、仲間となっている。
徒党を組んで、思い通りにふるまう。
徒党もいつしか離れ、一人になる。
誰も被害者になりたくないから、知らぬふりをして近づかない。

誰にも間違いはある。
間違いを、ことさら公にすることも必要ない。
人は、加害者だったことを忘れてしまう。
しかし、被害を受けたものは一生涯忘れない。
誤解であっても、その時受けた心の傷は忘れない。

小さな間違いのうちに、正すことができたら救われる。
自分でも気づかない加害について、正すことはできないものか。
ひょっとしたら、加害者は病気(精神疾患など)かもしれない。
もつれた糸(過去のダメージ)をほぐすことかもしれない。
腹がいっぱいになったら、「悪さをせんのんじゃけえ」と
不良にご飯を食べさせるおばさんがいた。
幾人かの不良は、また悪さをしたかもしれない。
おばさんは、ご飯を食べている時に話を聞いていた。
それはこうじゃないん。と一つずつ答えていた。
あのおばさんに助けてもらったと、一緒になった妻と訪ねて礼を言った。
これも一生涯忘れぬことだろう。

孤独は、なにも解決にはならない。
かと言って、相談したのちの裏切りも怖い。
悪いことも良いことも聞いてくれる人がいるとよい。
会社の愚痴は妻に話す。
私はそうして生き延びてきた。
親身かどうかは、別のこと。
まずは、話してみよう。
自ら解決の糸口とさらに戦う意欲が湧いてくるかもしれない。
そして、私たちはおばさんのようにご飯を食べさせてあげよう。
腹がいっぱいになったら悪さをせんのんじゃけえ。

ありさんに 大変じゃねえと 幼子が

2019年5月29日
コメント
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