故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

やりたいこと、できること

2018-07-05 06:01:42 | よもやま話

タイトルは、「僕一人で渡れるよ」です。
心配をよそに、孫はさっさと川を渡ってしまいました。


今日のテーマは、「やりたいこと、できること」です。
やらなければならぬことは、数え切れぬほどある。
できないから、あきらめる。
そんなことの繰り返しで、ゴミ屋敷になっていく。

膝を痛め歩行が困難になり、万歩計のエネルギー消費カロリーが半減した。
ひたすら、膝の回復を待っている。
無理がきくようになってから、絞ることに決めている。
回復を待たずに、痛くない程度まで動かすことにした。
それでは遅いと思ったから。

停年になったら、図書館に行き読書三昧をしよう。
観たかった映画をじっくり見よう。映画館に行こう。
永年苦労を共にしてくれた妻と旅行に行こう。
趣味の釣りを再開しよう。
仕事のせいにして、会えなかった恩人に会いに行こう。

図書館も映画館も2か月も通えば飽きてしまう。
妻だって、自分たちでサークルを作り毎日のスケジューが埋まるくらい楽しくやっている。
今さら、夫と旅行なんてスケジュールが作れない。
釣りを再開したものの、近所にさえ釣った魚を毎日は配れない。
妻が期待する「出かけて」に応えて、釣りに行くのもしんどくなる。
恩人さえ、もうこの世にはいない。
あるいは、施設に入り会いたがらない事情を抱えている。

条件さえそろえばやろうと思う間に、浦島太郎になっているのです。
では一人で出来ることと決意し、世界への旅に出る。
旅行記をしたため友人に送る。
書き慣れない文章で綴った旅行記を、初めは読んだ友人もやがて積んでいく。

「やりたいこと、できること」を、条件が揃えばできると高をくくっていた。
素敵な女性を目の前にして口説かぬバカの多いこと。
自分に時間が出来たら挑戦しようと、
動く船にここがよかったと印をするようなもの。
船は動いていることさえ忘れている自己中心型の典型です。

どこかの予備校の先生が言っていたように、「今でしょ」とは思う。
明日からダイエットしようと、今日は甘いものを腹いっぱい詰め込んだ。
毎日、その繰り返しとなる。
青春があっという間に去ったように、早く大人になりたいと思ったことさえ忘れてしまった。

明日は、脳の血管が切れて、後悔さえ感じられぬことになるやもしれない。
まずは、捨てることから始めよう。
もう、増やすことは要らぬこと。
「できること」から始めれば、身体もスリムになり「やりたいこと」もできるようになるだろう。
「やりたいこと」があるのなら、ちっとでも取りかかれば、「できること」に変わるだろう。

年をとっても未知のことは、いっぱいある。
過去の、あの甘酸っぱさも覚えている。
やけどもしこりも、あんなに気にしたことも、日々の忙しさにかすんでしまった。
今までで来たじゃない。これからもできるかもしれないと、
「やりたいこと、できること」をするしかないのです。
順番はどうでもよいのです。
明日は、「やりたいこと」を忘れてしまうかもしれない。
明日は、「できること」ではなくなってしまうかもしれない。
青春が気付かぬうちに去っていってしまったように。

うずくから 線香花火を 一つ足し

2018年7月5日

(書いた後)
腰が痛くて、仕事に支障をきたすようになりました。
ままよと、一か月仕事を休んだことがあります。
痛くない姿勢を4時間続けました。
恐る恐る動かし始めました。
続けること4日間、あれ不思議、痛みが少しずつやわらぎ始めました。
5日目からは温泉に行き、、10日目にはすっかり痛みが引いていきました。
せっかくだから、あとの20日間は、やりたいことをして過ごすことが出来ました。
自分がやらなければと思い込んでいましたが、他の人でも十分できました。
寂しくもあり、頼もしくもありと感じたものです。
コメント
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