故郷の桟橋です。
タイトルは、帰ろかな。
道こそないものの、船で渡るのも大切な生活道路です。
今日のタイトルは、「嫁会」です。
この辺りでは、茶念仏といって定期的に集まります。
旅行に行くとしたら、計画時に一杯、本番で一杯、そして無事に到着を祝って一杯。
中でも、「嫁会」はユニークです。
地域外から嫁に来て、地域の中にとけ込めるようにと、姑たちが嫁に茶念仏(嫁会)を勧めます。
基本的には、持ち回りで各家庭を回り、負担が少なくなるように一品料理を持ち寄ります。
この嫁会の企画が、カフェに持ち込まれました。
昨年から、カフェで嫁会は頻繁に行われてきました。
しかし、嫁たちだけの飲み会でした。
今回は、レンタルルームの利用をしたい。
参加者は、何人になるか分からない。
一緒に来る子供達の数もつかめない。
これは面白いと、企画を受けることにしました。
この辺りは、核家族の家庭は少ないと言えます。
だけど、義理の親に子供を預けて飲み会はしないようです。
義理の親が、「嫁会」に参加するように勧めているはずなんです。
どうやら、親子三世代といえど、生活習慣は別々という感じです。
中には、キッチンも別々というところもあるらしい。
住む家の家族一緒に団欒も、死語になっているようです。
これは、嫁が子どもを保育所に預けて、働きに出ている家庭が多いことも原因の一つでしょう。
息子世代は、同世代の親子でバーベキューをして盛り上がり、
親世代は友人たちと別のところで飲んでいる。
世相です。
働いている分、ホームパーティーは難しくなっている。
休みや、働いている時間にばらつきがある。
そんな時、カフェは利用されます。
安い料金で料理をたべ、持ち込みOk の飲料(酒、ソフトドリンク)を飲む。
カフェでは、一組だけの予約しかとりません。
こんな田舎でも、昼の予約(複数可、レンタル料金はいただかない)が5件、夜が10件と段々増えてきました。
気軽に集まる所がない。
公民館でも、学校の体育館でも、市役所や商工会の会議室でもない、何の関連も目的も必要としない空間のことです。
点と点を行ったり来たりの生活に気軽に集まれる場所が加わったら良い。
少ないお金をいただくことにミソがあります。
水もお茶も氷もあり、使った皿も後片付けも必要ない。ゴミだって置いていける。
そんな場所が、近所にあったらよいと始めました。
やっと、良さが伝わりつつあります。
利用する年代も私達の世代から若い人へも広がっています。
開店して、まだ二年目です。
私達の理想は、もっと遠くにあります。
少しずつ、実現して行きましょう。
まず一歩 道は遠くへ 伸ばすもの
2018年7月9日