何度、見ても寝てしまうのである。
NHKオンデマンドで、見逃し番組を検索し、掲題の番組を見つける。
3日間連続で見た。しかし、3日間とも途中で椅子に座ったまま寝てしまった。
3日目には、最後5分間から見た。21世紀の子供達へ送るメッセージである。「人には優しくしなさい。」というようなメッセージだったと思う。
評論家の上田氏であろうと思う方が、「司馬氏の凄いところは、(人に優しくするためには、訓練をしなければならない。)と述べている点である。」と言われている。ここに凄さと感動を覚えるとも言われているのである。
人に優しくできるのは、生まれたままでは出来ないと司馬氏は言っているのである。優しくするためには訓練が必要である。発想が深いと感じる。何を訓練するというのであろう。どのように訓練しなければならないのだろう。
人に優しくできることは、並大抵ではできないことである。
人に優しくする始まりは、その人に関心を持つことから始まるのであろうと考える。その人は何を考え、どう行動してきたのか、そしてどうなったのか。優しくすることは、関心の後に感心し、認めることであろう。そうでなければ、訓練などという言葉は出てこないように思う。その人を認めるまでは気の長い話なのである。このことが訓練であろうか。
自分の気性とは、会わない人も中にはいるであろう。それでも関心をもつことは、労力のいることである。
NHKの番組アサイチで、ゴミ屋敷になっていく実家に住む母との確執を乗り越える試行錯誤を取り上げていた。ある女性が、お母さんのパーソナルヒストリーなるものを作り、お母さんの苦労を追体験したうえで、片づけの方法を一緒にお母さんと実行していく話であった。
訓練とは、その人を知るための努力であり、認めることなのであろう。
日清、日露戦争後、それまでの歴史で、先輩であり友人であった朝鮮を併合するという、愚挙にでた日本を反省しての司馬氏の考え方であるような気がする。
人に優しくする。私にはまだまだ努力と訓練が足りないと考える。
長い道のりをまだ歩かなければならないのかと、少々疲労感を覚える。
この先のことが見たいから、私はもう少し頑張ろうと思う。
2014年8月1日