酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

骨抜き。

2013-03-14 | 旨かった話
若造の頃なら魔性の美女にそんなことにされたこともあったが、近頃はとんと無いな。

さて、今日の骨がない話はコレ。


大手流通チェーンでは子どもの魚嫌いを克服すべく、骨を取り除いた魚の切り身というのが売られているそうだが、いやはや、母親の仕事はどこへやらと少々嘆き気味でもあった最近。そこは大手じゃないがいつものスーパーの魚コーナーでついに発見してしまった、骨抜き鯖フィレ。

パッケージの雰囲気からして、スーパーの鮮魚部が骨を取っているのではなく、どこぞの食品メーカーが製造したのを仕入れて販売してるようだ。

さっそく食べてみると、おおっ、見事に骨が抜かれている(ほんの少しあったけどね)。これなら子どもも大丈夫!と言いたいが、子どもが鯖(特に血合いのところね)を好むかという、魚嫌いの理由は他にあるとも思うのだが。

身はほこほこと柔らかく、いつも食べているものと比べ問題はなし。ただ塩が効きすぎだったのが残念。

それはさておき、これならそのまま揚げ物にも使えて便利という商品としてのポテンシャルはある。あるいは半身より小さく切り分けたいときに切りやすいとか。
この商品、どうやって骨を抜いてるのか、自分がやったら、コレ苦労して骨を抜きました~という容姿になるのだが、これは何事もないように切り目はつるんとしているのがすごい。

長生きすると、いろいろあるもんだ。食べてしまえばただの鯖だが、ほんのちょっとカルチャーショックだった(笑)。

そうそう、ならば科学の力で骨の無い魚を作ろうという動きがあるとかないとか。
栄養学的に食事が成り立っても、そこに食文化はあるのだろうか。