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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

一か七か。

2012-05-29 | こしらえた話。
一か八かの間違いではない。


家庭内うどん。
福岡のそれを想像しながら白だしで。福岡では「しらだし」と呼ぶんだぜぃと独り言。

で、唐辛子。この場合は七味でしょ。

自分、唐辛子は一と七を常備しているが、うどん、そばの場合は七味と決めている。
決め事というか、おつゆがいい香りになって美味しいと思うのだが、先日、蕎麦屋で一味しかなかった時、ちぇっと舌打ちした自分に同伴者が「一味じゃない?フツー」と言う。

じゃ、七味って何に使うの?フツー。

なんかいろいろ入っててうざいから使わな~い。

って、あんたねえ、日本人の素晴らしき英知を馬鹿にするでないよ。もともとは薬として考えられたんだよ。

あの丸いのが特にじゃま。

って、あんたねえ、山椒の香りを何と心得る。
とにもかくにも、おれは七味なの。

じゃ、七って何?

唐辛子、山椒、麻、ケシ、ゴマ… ううっ


というマヌケな事件があったので調べてみた。

改めてS&B七味唐辛子のラベルと見てみると、赤唐辛子、黒ごま、陳皮、山椒、麻の実、ケシの実、青海苔となっている。
海苔?ほう、それもスパイスか。

もうちょっと調べてみると、ミックスするものは七種限りと断定するものではなく、前述の他にも紫蘇、生姜、菜種などが使われるようだ。
お店のセンスというところか。

ほんと、気にしないで使ってるものって結構あるもんだ。

七味といえば、浅草だったかなあ、柴又だったかなあ、鶴岡八幡宮だったかなあ。屋台の七味売りを見たという記憶があるのだが、客の目の前で、その客の好みに合うように調合するそれ、ああ、買っておけばよかった。

ちなみにお江戸では七味ではなく、七色(なないろ)と言う。
ドラマ化された池波作品では、正しく言われていて感心。