亀鳴くも 鳴かずも膝に 敵うまい
(かめなくも なかずもひざに かなうまい)
12222 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春
古の 香りをのせて 風光る
(いにしえの かおりをのせて かぜひかる)
12223 【季語】 風光る 【季節】 三春
招提寺 風の光や 鴟尾光る
(しょうだいじ かぜのひかりや しびひかる)
12224 【季語】 風光る 【季節】 三春
招提寺=奈良唐招提寺
鴟尾(しび)【鴟尾/鵄尾/蚩尾】=古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。
中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから
沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。
鴟尾(しび)【鴟尾/鵄尾/蚩尾】=古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。
中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから
沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。
鴟尾光る 花の色香の 淡きこと
(しびひかる はなのいろかの あわきこと)
12225 【季語】 花 【季節】 晩春
風光る 凪の川面に 風の道
(かぜひかる なぎのかわもに かぜのみち)
12226 【季語】 風光る 【季節】 三春
朝寝とは ぜいたく病に あらずして
(あさねとは ぜいたくびょうに あらずして)
12227 【季語】 朝寝 【季節】 三春
むなしきは 眠れぬままの 朝寝なり
(むなしきは ねむれぬままの あさねなり)
12228 【季語】 朝寝 【季節】 三春
太陽の 申し子なれど 朝寝する
(たいようの もうしごなれど あさねする)
12229 【季語】 朝寝 【季節】 三春
視界ゼロ 瞼重たく 朝寝する
(しかいぜろ まぶたおもたく あさねする)
12230 【季語】 朝寝 【季節】 三春
することが たくさんありて する朝寝
(することが たくさんありて するあさね)
12231 【季語】 朝寝 【季節】 三春
いとし子と 朝寝する夢 覚めやらず
(いとしこと あさねするゆめ さめやらず)
12232 【季語】 朝寝 【季節】 三春
花散るに 負けてたまるか 明日花見
(はなちるに まけてたまるか あすはなみ)
12233 【季語】 花見 【季節】 晩春
見上げれば 暗き花から 光る空
(みあげれば くらきはなから ひかるそら)
12234 【季語】 花 【季節】 晩春
朝桜 朝日の中に 目覚めけり
(あさざくら あさひのなかに めざめけり)
12235 【季語】 桜 【季節】 晩春
散り初めし 花びら一つ ゆらゆらと
(ちりそめし はなびらひとつ ゆらゆらと)
12236 【季語】 花 【季節】 晩春
川沿いの 桜並木に 風通る
(かわぞいの さくらなみきに かぜとおる)
12237 【季語】 桜 【季節】 晩春
テレサテン なおみの唄に 風光る
(てれさてん なおみのうたに かぜひかる)
12238 【季語】 風光る 【季節】 三春
シャボン玉 溜息入らば 壊れけり
(しゃぼんだま ためいきいらば こわれけり)
12239 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春
土よりも 人恋しき春の 懐かしき
(つちよりも ひとこいしきはるの なつかしき)
12240 【季語】 春 【季節】 三春