俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

花見

2010年04月04日 | 俳句

陽のもとに 手を広げたり 四手辛夷
(ひのもとに てをひろげたり しでこぶし)
12241 【季語】 辛夷 【季節】 仲春
四手辛夷(しでこぶし)=【幣辛夷/四手拳】=モクレン科の落葉小高木。
葉は長楕円形で、春、葉の開く前に紅がかった白色の大形の花をつける。
中国の原産で、庭木にする。ひめこぶし。


陽を受けて 白く輝く 花辛夷
(ひをうけて しろくかがやく はなこぶし)
12242 【季語】 辛夷の花 【季節】 仲春


花冷えに 応じて厚着 汗も出て
(はなびえに おうじてあつぎ あせもでて)
12243 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えに 花見の絶えぬ 日曜日
(はなびえに はなみのたえぬ にちようび)
12244 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


春水の 流れに沿って 花見かな
(しゅんすいの ながれにそって はなみかな)
12245 【季語】 花見 【季節】 晩春


春水の 音も掻き消す 花見かな
(しゅんすいの おともかきけす はなみかな)
12246 【季語】 花見 【季節】 晩春


桜見に 行きて見つけし 梅の花
(さくらみに いきてみつけし うめのはな)
12247 【季語】 桜見 【季節】 晩春


橋からの 眺め一番 桜道
(はしからの ながめいちばん さくらみち)
12248 【季語】 桜 【季節】 晩春


池の鯉 桜の花びら 好きみたい
(いけのこい さくらのはなびら すきみたい)
12249 【季語】 桜 【季節】 晩春


何急ぐ 花の人出の せわしなき
(なにいそぐ はなのひとでの せわしなき)
12250 【季語】 花 【季節】 晩春


これ撮れと 嫁の指図に 花を撮る
(これとれと よめのさしずに はなをとる)
12251 【季語】 花 【季節】 晩春


花祭り 噴水前に フラダンス
(はなまつり ふんすいまえに ふらだんす)
12252 【季語】 花 【季節】 晩春


駅前の 昼の雪洞 ぼんやりと
(えきまえの ひるのぼんぼり ぼんやりと)
12253 【季語】 * 【季節】 *


眠たきは 瞼開かぬ 花見どき
(ねむたきは まぶたひらかぬ はなみどき)
12254 【季語】 花見 【季節】 晩春


蒲公英や まとわり付きし 絮胸に
(たんぽぽや まとわりつきし わたむねに)
12255 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


風光る 飛行機雲の 西東
(かぜひかる ひこうきぐもの にしひがし)
12256 【季語】 風光る 【季節】 三春


菜の花や 庭に咲いても 黄の強く
(なのはなや にわにさいても きのつよく)
12257 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


鞦韆の 漕ぐべき相手 奪われて
(しゅうせんの こぐべきあいて うばわれて)
12258 【季語】 鞦韆 【季節】 三春
鞦韆=ふらここ=ブランコ


ふらここに 二人の世界 とじこめて
(ふらここに ふたりのせかい とじこめて)
12259 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
鞦韆=ふらここ=ブランコ