俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

目借時

2010年04月09日 | 俳句

眠気など 貸したいくらい 目借時
(ねむけなど かしたいくらい めかりどき)
12315 【季語】 目借り時 【季節】 晩春
(蛙の)目借り時=春、蛙が鳴くころの、すぐ眠くなる時期。
蛙に目を借りられる意からとも、蛙が雌を求める
「妻狩(めか)り」から転じたものともいう。


目薬の やたら眼にしむ 目借時
(めぐすりの やたらめにしむ めかりどき)
12316 【季語】 目借り時 【季節】 晩春


のどかなり 大仏様も 目借時
(のどかなり だいぶつさまも めかりどき)
12317 【季語】 目借り時 【季節】 晩春


シャボン玉 虹の七色 閉じ込めて
(しゃぼんだま にじのなないろ とじこめて)
12318 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


しゃぼん玉 こわれて消えし 夢ばかり
(しゃぼんだま こわれてきえし ゆめばかり)
12319 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


奥林 苔むす地蔵 竹の秋
(おくばやし こけむすじぞう たけのあき)
12320 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


竹の秋 風にそよぐか 笹の音
(たけのあき かぜにそよぐか ささのおと)
12321 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


後がない 今度の土日 花見時
(あとがない こんどのどにち はなみどき)
12322 【季語】 花見 【季節】 晩春


泣き止まぬ 風邪の子も居て 花宴
(なきやまぬ かぜのこもいて はなうたげ)
12323 【季語】 花 【季節】 晩春


見上げれば 桜の向こうは 青い空
(みあげれば さくらのむこうは あおいそら)
12324 【季語】 桜 【季節】 晩春


花吹雪 ひらひらと舞い 風に舞う
(はなふぶき ひらひらとまい かぜにまう)
12325 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花吹雪 その下ならば 死んで良し
(はなふぶき そのしたならば しんでよし)
12326 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花見るに 近目に遠目 すべて良し
(はなみるに ちかめにとおめ すべてよし)
12327 【季語】 花 【季節】 晩春


両脇の 枝もたわわに 花満開
(りょうわきの えだもたわわに はなまんかい)
12328 【季語】 花 【季節】 晩春


菜の花や やさしさあふる あなたの黄
(なのはなや やさしさあふる あなたのき)
12329 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


咲いた咲いた チューリップの 花咲いた
(さいたさいた ちゅーりっぷの はなさいた)
12330 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春


鶯の 鳴くを合図に 舟発ちぬ
(うぐいすの なくをあいずに ふねたちぬ)
12331 【季語】 鶯 【季節】 三春


春風や そののどかさが 危険です
(はるかぜや そののどかさが きけんです)
12332 【季語】 春風 【季節】 三春


コメント
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