俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

竹の秋

2010年04月07日 | 俳句

花冷えも ここまで来れば 鼻冷えに
(はなびえも ここまでくれば はなびえに)
12292 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 眠れぬ夜の 酒と演歌
(はなひえや ねむれぬよるの さけとうた)
12293 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 心はいつも 花の下
(はなびえや こころはいつも はなのした)
12294 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 一段のみの 重箱に
(はなびえや いちだんのみの じゅうばこに)
12295 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えの 日にも眩しき 瓦かな
(はなびえの ひにもまぶしき かわらかな)
12296 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


風音で 手入れの判る 竹の秋
(かざおとで ていれのわかる たけのあき)
12297 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春
手入れの行き届いた竹林の風音は、独特のものがある。


竹の秋 聞きし風音 子守唄
(たけのあき ききしかざおと こもりうた)
12298 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


春に秋 そのしぶとさが 竹の秋
(はるにあき そのしぶとさが たけのあき)
12299 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


花曇 酔生夢死の 我が姿
(はなぐもり すいせいむしの わがすがた)
12300 【季語】 花曇り 【季節】 晩春
酔生夢死=何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。
生きている意味を 自覚することなく、ぼんやりと無自覚に一生を送ること。
酒に酔ったような、また、夢を見 ているような心地で死んでいく意から。


留守番の 言い訳にして 花曇
(るすばんの いいわけにして はなぐもり)
12301 【季語】 花曇り 【季節】 晩春
花曇り(はなぐもり)=雲、霧などで空が覆われ、
雨天ではないが、快晴ではない状態。


定年も 過ぎてしまえば 花曇
(ていねんも すぎてしまえば はなぐもり)
12302 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


春風や 青き空には 雲もなし
(はるかぜや あおきそらには くももなし)
12303 【季語】 春風 【季節】 三春


古びれば 思い出せない 花見あり
(ふるびれば おもいだせない はなみあり)
12304 【季語】 花見 【季節】 晩春


春の波 拾いし貝を 耳に当て
(はるのなみ ひろいしかいを みみにあて)
12305 【季語】 春の波 【季節】 三春


ひらがなの ルーツを辿れば 春の貝
(ひらがなの るーつをたどれば はるのかい)
12306 【季語】 春 【季節】 三春


花筵 酔わねば寝れぬ 冷たさよ
(はなむしろ よわねばねれぬ つめたさよ)
12307 【季語】 花筵 【季節】 晩春
花筵(はなむしろ、かえん)=草花などが一面に咲きそろったさま、
また、花の散り敷いたさまを筵にたとえていう語。=花茣蓙(はなござ)


八重桜 花塊の 隙が好き
(やえざくら はなかたまりの すきがすき)
12308 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


コメント
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