駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ヘタクソは直せるか・・の続き

2015年09月15日 | ブログでレッスン
「ヘタクソは直せるか」だと?
いやはや、なんだか妙に難しい暗闇に突入してしまった気がします。
そもそも、ヘタクソって直すものか?っていうことですよ。
「ヘタクソ=間違い 上手=正しい」
そういう図式があると言えるのかどうか。

自分なりに考察します。
「ヘタクソとは、上手になる前段階の状態である」と言っても正解であると思います。
ですが
「ヘタは死ななきゃ直らない」とも言えるんじゃなかろうか。

などと述べちゃうと、
「テメーこの野郎、バカは死ななきゃ直らないみたいに言いやがって。やっぱり上から目線じゃねえか~」
とお叱りを受けそうですが、そうではなく、ウマイとヘタの境界線っていうものが非常にテキトーであるということです。
他人から見たら上手いと思うかもしれないけれど、自分からしたら全然ダメ。
その真逆もあります。
他人のAさんから見たら超上手いけど、Bさんが見たらダメだとか、よくあること。
感性ということもあるし、見る人の様々なレベルによって違うのは当然のことなんですね。
特に、本人からしたらいつまで経っても上手くなれないと感じるのは自然な話。
自分が理想とするドラマー像はやはり時と共に移り変わるし、上達したとすれば、その時点で上を見たくなります。

一方で、「ヘタウマ」という言い方があります。
素朴なんだけど勢いがあるというような、テクニカルなことをやらない(やれない)んだけど聴く者の心を動かす何かを持ってるドラマー。
或いは、欠点もはっきり目立っちゃってるんだけど、なんとなく好感が持てるリズム、みたいな。
良いふうに個性が働くと、「ヘタで結構」みたいな境地になるかもしれないですね。
でも、そういう人は稀です。
よく言われる、リンゴ・スターはヘタウマだという意見は、一部そうかなと感じる部分もあるかもしれませんが、結論としてそれは間違いです。
あらゆる点を含めて、天才そのものです。
全ての曲が奇跡のミラクル・ドラミングなんですね。
これはザ・ビートルズのレコードという歴史に残っているので、皆さん何百回も聴きこんで確認してくださいね(笑)

さて、天才じゃなくても上手くなれる方法です。
昨夜、冒頭で書いた「練習あるのみ」という方法も、目標がはっきりしていて、その目標に見合った練習方なら近道と言えるのではないでしょうか。
ただ闇雲にスティックを振り回すだけでは到達点はなかなか近づかないと思います。

自分が、どこに向かいたいか。
ここが大事なんです。
目標とするドラマーを目指してひたすらコピーをすると、やっているうちにちょっとだけ真似が上手くなる。
これが大事。
例えば、以前オレはザ・ベンチャーズのメル・テイラー大先生の「ワイプ・アウト」をコピーしたくて、レコードを何百回か聞きながら譜面に落としてコピーしました。
最初は超ゆっくりと小節感覚を大事にしてやり、段々とテンポを上げて何カ月もかけて完コピしました。
それによって自分のドラムが特別上手くなったわけじゃないんだけど、「ワイプ・アウト」に関しては、ちょっとだけうまく演奏できるようになりました。
そんなやり方で「キャラバン」も練習したりして、幅を広げるということをやってきたわけです。
ですが、この世界に溢れる天才ドラマーという方々との差は歴然で、「凡人」の位置は動きようもありません。
少なくとも
「凡人=ダメ 天才=よし」
という図式だけは勘弁願いたいっす。
一般人が生きる術がなくなりますもんね。。。
コメント
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