駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

音楽センスには人間性も加味される

2010年11月17日 | ブログでレッスン
オレ思うんだけど、楽器を大事にする人にはやっぱり楽器は応えてくれるし、乱雑に扱ったら楽器はそれなりの音しか出ない。
これは誰も納得すると思う。
壊れた楽器は鳴らないもんね。
ちゃんとメンテしてれば、普通に鳴ります。
演奏テクニック云々言う前に、楽器に対する姿勢ってのは重要だと思うわけ。
決して精神論じゃなくて、物理的に手をかけなきゃ物は壊れていくもんです。
「エントロピーの法則」だったっけ?。
この世に存在するものは全て、時間とともに壊れる方向(生きものなら死へ)へ向かっているわけだ。
何にもしないでいても、勝手に滅んでいく。
だから、手をかけてメンテしてやる必要があると。

でもそれだけじゃなくて、やっぱり精神的なところも大きいよね。
そこが「味」なんだよね。
オレなんか、今さらどんだけ練習したって「デニチェン」や「カリウタ」や「ウェックル」や「神保」さん等々のようなとびきりのテクニシャンにはなれない。
もう手足はこれ以上動かんのです。
早い話が、どんだけ頑張ったって100メートルを10秒切って走れる人は、世の中でほんの一握りの選ばれた人しか出ないってわけだ。
じゃあダメじゃん、みんな諦めてやめちゃえ、とは思わない。
そこが救いってもんでさ。
個人個人の「味」ってもんがあるからね。
若いころには持ち合わせていない「味」ってものが、年とともに熟成されてくるから不思議だよね。
味わいってものは不思議なもんでね、若い頃のように演奏にイッパイいっぱいテンパっちゃって舞い上がってるときには出ないもんだ。
ある程度の余裕ができて、リラックスしていい感じになった時に、普段の実力にプラスしていい味がでてくるんだ。
ミュージシャンの最大の武器は、小手先の技術だけじゃないのは分かるよね。
やっぱり、その人の音楽センスなんだよね。
これが個人の「味」になるんだと思うけれど、その味わいってヤツはやっぱりその人の人間性だと思う。
3日間、和田さんのギタープレイを間近にしてその思いは確信に変わりました。
和田さんのギタープレイって、全然超絶早弾きなんてしてないし、奇をてらったプレイも一切しない。
でも、ものすごい説得力で聴く人を魅了するのは、やはり和田さんの人間性ってものが輝くオーラみたいに滲み出てくるからなんだって感じたわけ。
酸いも甘いも知り尽くしたベテランの味なんですわ。

オレのドラムも、そんなオーラが滲み出るようなプレイがしたいなって思うわけであります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする