駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

楽しい4ビート

2009年05月30日 | ドラム&パーカッション
銀座ライオンでの「CHIPS」および「J&R」のライブ・レポ続編みたいになっちゃうけど、じつに楽しい夜を過ごさせてもらったもんだからまた書いちゃう。
アメリカンポップスの軽い8ビートや速いロックンロールの8ビートと、ストレートな4ビートをお腹イッパイ叩かせてもらって、ドラマーとして大満足な夜だった。演奏終了後は体力も限界だったくらい。
しかし、4ビートジャズは演奏してて楽しいね。今まであまり人前でやったことがないから刺激的ですわ。
オレがドラムに強く惹かれるようになったのは、幼少の頃にラジオから流れるベンチャーズの音楽や、流行のグループサウンズ(GS)のエレキサウンドにシビレたちゅうのがきっかけで、その後TVの「8時だよ全員集合」でカトちゃんがドラムセットを叩くコントを見てぶっ飛ぶくらいの衝撃を受け、いつかボクもドラムを叩いてみたいと具体的に夢を持ったのがオレのルーツ。
当時オレのハートをわしづかみにしたこれらのリズムは、あきらかに8ビートだった。
基本的に、1拍3拍のベードラと2拍4拍のスネアのバックビートにシビレるわけだ。
それが「ドンパパドンパ」だったり「ドンパンドドパン」だったりするわけなんだね。
でも4ビートって、ドラムを始めてからも長い事オレにはその概念がなかった。
ロッキンロールドラマーには、4ビートなんて縁がなかったからね。
4ビートって何だと言えば、ライド・シンバルを「インチ~キ、インチ~キ」って叩き、ハットを「ナ~ンチャッテ、ナ~ンチャッテ」と踏むように聞こえるわけ。
しかもスネアとベードラって不定期でコロコロと聞こえたり全然聞こえなかったりして、何をどう叩いていいのか分からない。
ま、よく分からん世界だった。
でもさ、今こうして演奏してみるとこのリズムにはまっちゃうんだね。
要するに、1伯2拍3拍4拍以外のリズムの決まりがなくて、ドラム全体で自由に歌うというのがいい。
よく他の楽器と会話する、みたいな言い方をするけど、そこまで完璧にできたらすごいなと思う。プレイヤーがみんな互いにそう感じて歌わないと成り立たないもんね。

さて、銀座ライオンの常設ドラムキット。
ロック仕様のヤマハ9000RDをジャズ向けにチューニングしてある。
タム類は割とタイトにハイチューニングしており、ベードラは全面ヘッドは穴がない。この音色、オレは好きですね。すこぶる抜けがいい。
世界のヤマハドラムの優れた品質が、この安定した音色に現れています。
今回のスネア周辺。

スネアはいつもの「ジョーダン君」。この頃、音量よりも音色を重視したいときに最も多用するスネアであります。
スティックはJAZZとロックでは使い分けています。
4ビートには少し細身で硬い材質のオークを、ロックにはいつもの太目のヒッコリー製を使用。
4ビートのシンバル・レガートには繊細なタッチが表現できるようにと替えてみたら、これがはまって気分も一新できました。
同じドラムセットでハードにもソフトにも叩き分けなきゃならないので、ちょっとずつ工夫してるじゃんね。
コメント
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