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盆梅展では約300鉢の盆梅の中から開花状態に合わせて約90鉢が展示され、もっとも長寿の梅は樹齢400年とされる古木になります。
今年の盆梅展では切り絵作家の早川鉄平さんと盆梅のコラボ展示が企画され、昨夏の慶雲館と切り絵のコラボに続いて開催されています。
また、期間限定で鳥取大山和傘とのコラボ展示も行われているといいますので、日が暮れてからライトアップされている長浜慶運館へと足を運びました。
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慶雲館は1887年に明治天皇の行幸の際、昼食と休憩をするために建てられた建物で、本館と前庭・本庭の池泉回遊式庭園を有する私費で建てたとは思えないほどの豪奢な建築物です。
しかも、慶雲館に明治天皇夫妻が滞在されたのは1時間もなかったといいますから、その尽力たるや恐るべし。
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門の左右に盆梅が飾られた門から入ると、まずは前庭が拡がります。
前庭や本庭に置かれている石碑や灯籠は巨大なものが多いのですが、これはかつて慶雲館の横に長浜港があったゆえ、巨石を搬入することが出来たからのようです。
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橋を渡って中門を抜けると本館への入口が見えてきます。
来場者が多かったのですが、ほとんどの方は鳥取大山和傘を撮りたくて来られていたようでした。
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鳥取大山和傘は建物の本庭側の縁側と盆梅が並ぶ大広間、玉座の間がある2階に展示されています。
盆梅の並ぶ場所に人が少ないのは、皆さん鳥取大山和傘を撮れる位置に集まっているから。
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和傘の後方にある盆梅は、樹齢400年の「不老」です。
会場内には組織培養増殖で培養した「不老」の苗が展示されていましたが、もうしうまく育ったとしても400年後の2400年頃。どんな世の中になっているでしょうね。
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本館の2階へと上がると玉座の前に和傘の展示がありました。
障子のガラスに映る和傘を熱心に撮られているカメラマンがおられましたよ。
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少し話してみると、庭に今人が集まっているから空いている方へ回ってきたんだ。
庭が空いてきたら下へ降りる。とのことで写真を撮るのにも作戦が必要ということのようです。
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1階の会場にも和傘と盆梅のコラボが展示中ですが、和傘が派手なだけに盆梅もこのくらいの大きさだと、盆梅と和傘のコラボらしくなってきます。
室内は解放されているとはいえ、梅の仄かな香りが漂う。ただ今年は寒冬なので花の開花状態が遅いかも。
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梅の花を撮られている方もいるにはいるけど少なく、これは部屋の入口付近に全体図を撮りたいカメラマンが密になっていて、気をつかっているからなのでしょう。
梅を楽しむには和傘展示の期間を外した方が得策です。
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さて、別館では切り絵作家の早川鉄平さんと盆梅のコラボ展示が見られます。
動物の森の中で咲く梅の花ということだと思いますが、少し趣向を変えた演出です。
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早川さんの切り絵で当方が好きなのは、ライトアップされた切り絵や透過して背景が見える切り絵ですが、庭や図書館や屋外のあちこちに展示するインスタレーションも魅力的です。
米原市の山間に暮らし、豊かな自然と野生動物との出会う日常を過ごされている早川さんならではの世界観に魅かれる方は多いと思います。
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梅の花の影に見えるのはニホンカモシカでしょうか。
湖北の山で出会えるとちょっと嬉しくなる動物です。
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2月とはいえ、もう街中でも花を付けた梅を見かけるようになってきてもう少しで春が来ると感じられるようになってきました。
いろんな場所へ出かけたくなる季節になりますが、ワクチン接種の順番はいつ頃巡ってくるのでしょうかね。
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