超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

血圧作戦30日コンプリート

2016-04-24 12:18:24 | スポーツ・健康
「ウルトラ123作戦」をコミットして30日が経過した。あれもこれもと欲張って自分に課すと結局できない理由を探して「易き方に流れる」のが常だが意外にもそれほど苦戦もせずに続けてこられた。そして色々今まで気が付かないことが分かってきただけでなく、これまでの恐るべき食に関する悪習慣に驚愕することにもなった。言うまでもなく一つ目の誓いにある「塩分量を把握・コントロールし血圧を測定し続ける」ことがこの作戦の中核にっていた。朝は納豆と卵、しらす干しに白米を標準とし、味噌汁を飲まずに野菜ジュースをつけると概ね1グラムとなる。昼は弁当のおかず塩分総量を2グラム以内に抑え、お茶又はコーヒーをつける。とすると晩御飯は3グラム+アルファくらいなら大した苦痛にはならない。スポーツクラブに寄るときなど減塩おにぎりにし、翌日用に塩分を貯金できることになる。酢しょうがは美味いとは思えないが、朝はワカメにぶっかけて詰込み、夜はとうふにかけて酒のつまみにしたりする。酒のつまみとしては比較的勧められていた高たんぱく低カロリーの食品も塩分的にはよくないものが多いことも判明した。枝豆や焼魚、チーズや卵焼きなどもかなり塩分が強く、量をたくさん食べてはいけないのである。

最近のファミレス系は和洋中どこに行ってみても、メニューにカロリ量と塩分量が表示されている。意外なことに、中華が塩分量大なのは想像がついたが、和食についてびっくりするほど塩分が多く洋食がそうでもないことが分かる。世界的にはヘルシーとされる和の魚料理等がこと塩分に関すると群を抜いてしまうのである。母親と出かけた帰りにこの作戦を開始して初めて初めて某和食レストランに入って塩分含有量を見てひっくり返った。焼き魚や天ぷら、うどんや刺身、鍋物などどれをとっても1食5グラム以上のものばかり・・・たまたまそのチェーンが多めの表示傾向なのかもしれなかったが、昼食としてコミットした上限目安2グラム以下にするためにはご飯と小皿の唐揚げ、サラダなどの組み合わせにするしかない。結局「ざるそば」にしたのだが、そもそも「ここに来ても食べられるメニューないじゃん」ということになってしまった。一方でスーパー銭湯の帰りに妻と入った某洋食レストランは意外に塩分量(表示)が少なく、パスタにしてもハンバーグ系にしても、フライ系にしてもそれほど塩分含有が多いわけではない。むろんカロリー表示だけいうと和食よりも洋食のほうが高いことが多い。この辺の組み合わせがダイエットの「常識」とは微妙に食い違い注意を要することも分かってきた。私は晩御飯の時に一緒にアルコールも摂るが、晩酌の際の友としたのは先の「酢しょうが」と「高カカオチョコレート」など数品である。むろんこれまで爆食いしてきた「柿の種」「味好み」「ベビースター」などは戸棚から姿を消した。職場のデスク内にあるカップ麺類も人にあげるなどして処分した。昼食にはコンビニの濃い味弁当に汁物としてカップ麺を添えたりしていたのである。今でいうと3日分の塩分を一食で摂取してしまう恐るべき悪習である。

別に対した苦行とも感じずに続けて3日目くらいに驚くべき結果が出て、さらにすごいことにそのまま継続する傾向が見えた。何と最高血圧が20くらい「がっくーん」と下がったのである。酒を飲んだ夜は元々低く出るのは知っていたが、翌朝やその夜もいい感じで下がっている。その日の体調で結構乱高下するそうだから、あまり一喜一憂すべきではないだろうが、塩分量のコントロールがいきなり効果が出たような結果となっている。保健師からは「効果がどう出るかは人による」と言われているが、塩分を少し気を付けただけでこれほど絶大な作戦成果が出るのなら「いっそのことゼロにしてしまおうか?」とも思えてしまうのである。そしてタイミングを同じくしてどちらかというと度外視していた副次効果にも目を見張るものがあった。あっという間に2kg以上体重が減ったのである。買い物や家族で外食などという時に食品についている塩分量を注意深く見ていると、いかに巷に「塩分過多」の食品が溢れかえっているかがよくわかる。チーかま1本1グラム、魚肉ソーセージ一本1.7グラム、カレーライス1杯3.3グラム、にぎり寿司8カン3.7グラム、カツ丼1杯4.3グラム・・・(早見表により若干異なる)ラーメンのようにスープまで飲むと6グラムで1日分が終わりというほど絶望的ではないが、残りはかなり注意して全体量を調整しないとすぐにオーバーしてしまう。つまり「食べる量そのものが減る」のである。何事も調子にノると行き過ぎてしまう私の特性として、ちょっと塩分量の高いモノは極悪非道な食品に見えてしまい、いずれ「塩分量を超えてしまうくらいなら食事そのものを抜く」という暴挙に走るだろう。これは健康管理という面からは決して感心できないが、「一気に目標までは辿り着く」スタイルにはこれ以上ない効果をはじき出すだろう。

とりあえず123作戦においては、開始1週間を待たずして最高血圧は正常値、体重減によりBMI値も正常範囲内値を叩きだし、6ヶ月後の目標値をほぼ達成してしまった。競馬で行くと「先行逃げ切り型」の馬はあまり勝てないものだが、この調子で進めていくと本当に改善を期待できるのか?!半月くらいで途中経過を見て、妻も減塩に乗り出すことにしたようだ。自分の身体がそれほどセンシティブだとは思わないが、最近外食するとやたらに塩辛く感じるようになったのと、魚や肉などは調味料抜きで食べるほうが素材の味が分かって美味しく感じるような気もしてきた。しかも何日も続けて食べたりお代わりをしたりしなければ、好物のカレーや丼もの、寿司なども別に絶たなくてもよいから気が楽だ。何よりも私を活気づけているのは「酒には塩分が含まれない」という事実である。つまみなど無いなら無いで大したストレスにはならず、飲みたければ「酒だけ」飲めばよい。これは結果が出ている限り間違いなくイケる!

以上は比較的「攻める要素」も多少ある減塩作戦だが、身体への塩分摂取量を一定値以下に抑えるという所詮は「消極的」作戦である。減量と同様「入るカロリーよりも出るカロリーを多くすればよい」という物理的に分かりやすい手段はないものか。よくものの本に書いてあるのは「カリウム」と水を摂取すると体外の塩分排出を促進するという。バナナやキウイ、グレープフルーツなど果物に多く含まれているようだが、糖分も多いのでダイエットには向かないということだ。食後に摂るとしてカリウムの多いランキングを調べると、干し柿、トマトジュース、焼芋、干しあんずに柿か・・・・どうもやる気にならぬ(大して好きでもない)食物ばかりだな。酒のつまみ群でみるとアボガド、ほうれん草のおひたし、枝豆、納豆、ふかしジャガイモ、かじきマグロか・・・醤油や調味料に気を付ければ使えるかもしれないメニューである。晩酌の友として入れられるものもあるようだ。

しかしスーパー銭湯帰りにポカリスエットを飲みながら、私は電撃のように閃いたことがあった。「発汗による塩分排出」である。減量作戦同様「出て行く量」を「入れる量」よりも多くすればよいのである。(なぜ気が付かなかったのだろうか?)運動等により発汗すると体内のミネラル分も失われてしまうので、水分だけでなくスポーツドリンクなどで補給が必要とよく言われてきた。調べると汗にも塩分は当然含まれているので、塩分に着目した補給を控えれば相対的に体内の総量を減らすことができる。運動量によっては1kgの発汗はあるので、かなりの塩分排出が期待できるはずでる。ネットで調べるとあまり流行ってはいないが、そういう減塩法を書いているサイトも確かにある。これぞ「攻めの作戦」ではあるまいか?!食事のコントロールによる「塩分123作戦」に加えて、運動による体内の塩分と水分の「リバース作戦」により、血圧レコーディングは快調に進んだ。「なーんだ、もう向かうところ敵なしじゃんか・・・」一度ノリだすと油断するどころかエスカレートする傾向にある私は、後半はさらに減塩・排出作戦を進行させていった。運動や竜泉寺で発汗した後はスポドリの代わりに水を飲み続け、酒の量はあまり変わらないが、極端に塩分を減らし宴会や外食などでも「味のない食べ物」を選んで手を出すようにした。体重も同様にBMIで指導領域から脱出するようにもなった。ちなみに左側が朝晩の血圧値、右側が朝晩の体重である。

    

ところがやはりそう甘いものではなかったのである。後半戦になってなぜか安定していた血圧が突然乱高下するようになり、時には本作戦を開始する前の高い値を示す時もあった。123&排出超過原則を順守しているにも関わらずである。こ、これは一体どういうことか?!備考欄にその日の関連する出来事を一言書いているのだが、どうも血圧でいうと、アルコールを飲んだ日と翌朝は低く出ているように見える。またジムで運動した日は休肝日としているが、何故かその日と翌朝はどうも高い。せっかくアルコールを控えカロリー消費、塩分排出に努めているのに、何か逆効果のような気もする。まだ分析中なのだが、どうもスタジオプログラムの「筋負荷系」が影響しているようだ。簡単にいうと「いきむ」と血圧が上がるということらしい。体重もガックーんと落ちた後にわずかながら微増してしまっている・・・
妻ともこの手の話をよくするようになったのはよいことだが、冒頭に書いたように、これまでの食生活を思い浮かべると、血圧的には「死に向かって一直線」なのを運動と酒等によって無理やりかろうじてバランスを保っていたような感じだ。何せ「ラーメン王国制覇作戦」では新千歳空港と市街地の有名店合わせて1日3食札幌ミソラーメンを腹に入れていたのである・・・推定塩分20g、今の約3日分である。干物にも醤油をドボドボかけ、刺身はわさび醤油をドロドロにして両面に丁寧に付けていた・・・焼酎の炭酸飲料を飲みながら、「あたりめ」を一袋開けてしまうことなどざらだった。ちょっと改善しただけでいきなり画期的な数値を叩きだすのも当然の報いかもしれない。

血圧の朝夜、体重の朝夜の他に色んなものを記録し続けているが、要諦は「点」ではなく「変動」でとらえ、さらには他の要因も合わせて「面」で管理するということのようだ。塩分を摂らないということは惰性でモノを食べないことにつながり、いきなり減量に現れた。某SNSでたまに自分の姿がついでに写りこむと「痩せた?」というコメントもしばしば見られ嬉しいながらも苦笑してしまう。30日コミットメントは見事成立し、このレコーディングはこれからも続くであろう。70歳の「本郷猛」を目指し、まずは5ヶ月後の指導面談で保健師をびっくりさせるべく本作戦は続く。。。

  


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8 コメント

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Unknown (月美)
2016-04-26 20:33:54
ご無沙汰しておりました。ちょいちょい 覗き見させていただいているのですが なかなかコメントを入れる時間と気持ちの余裕がない日々を過ごしておりました。
さすが太郎さん!夏休みの自由研究にそのまま応募すれば 即 最優秀賞を受賞されるに違いない、研究と考察ですね!もっとも中学生には このテーマは思いつかない事かもしれませんが…。
そういえば 最近 TV番組で ある「スプーン」を紹介していました。太郎さんはご存知でしたか?家事をバタバタしながらチラ見しただけで 詳しい事はわかりませんが、それは高血圧の方が減塩する為のグッズとして、スプーン自体に電気が流れ その刺激で塩味を再現するというものでした。そのスプーンやフォークで 味のない物を食べると あら不思議!良い塩味加減で美味しく食べれるそう。理系の太郎さん いつかそういう何か発明をされるのではないかと 秘かに期待しているのは 私だけでしょうか?
Unknown (磯辺太郎)
2016-04-26 22:10:36
月美様

こんばんは。コメントありがとうございます。のぞき見でもなんでも歓迎です。
ふははは、夏休みの自由研究ときましたか?!中学生が思いついたら怖いですが、30日でちょうど考察が完成したからいい課題でしたね。
何々、電気が流れて刺激で塩味を再現・・・?!何て面白そうなアイテムなんでしょう!!!よくぞ教えてくださいました。早速調べてみます。こういうの大好きなんです。
スプーンとは気が付きませんでした。ハンズで売ってるkかな。。。
これを飲むと、唾液が塩味になって調味料がいらなくなる薬ってないかな、なーんてことは企ててましたが・・・
Unknown (月美)
2016-04-26 22:48:38
私の観たTVでは スプーンでしたが「電気味覚フォーク」というのが こちらに出ておりました。試してみたいですね。薬はちょっとコワそうな…笑

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ3S4J24J3SULBJ008.html
Unknown (磯辺太郎)
2016-04-26 23:19:32
月美さま

ホントだー。すごいです!でも試作品かまだ開発モデルのようですね。AMAZONで検索したら「電気フォンデュ」がでてきちゃいました。
これは自由研究として自分で作るしかないかも・・・
我が家に9000Vの高電位治療器がありますが、味覚に使用したら無事じゃすまないですよね。。。
Unknown (小夏)
2016-05-04 21:32:30
師匠、こんばんは!
色々雑念にとらわれすっかり乗り遅れご無礼してしまいました。ナゴド打撃練習見学会待ちの列で打ち出しプリントで予習して登場でありま~す
まずは、血圧の本にガチョーンとした不真面目小夏であります。メカニズムのようなものわかっていなくちゃぁねぇ(反省)最近味の素の「やさしお」というお塩を買ってみました。カリウム使用低ナトリウム塩、、意味が解りません(爆)塩分50%カットなんだそうです。
作戦に真面目に取り組まれいろいろ得ていらっしゃる、そして結果もグーなご様子、素晴らしいじゃありませんか!ははーん、それでSNS,、、であります(^_-)-☆余分な塩分排出してむくみがとれたってこともあるのでしょうか。
兄の様なSちゃんは心臓を手術した人ですので塩分と血圧の関係はよく話してくれます。(師匠のまわりにもそのような健康のお話する方が多くおられるとか) 「もう味だなんて言っていられませんよ」、だそうです(苦笑)
「ラーメン王国制覇作戦」、ありましたねぇ。アレは、やっぱり無謀としても、師匠が柿の種終了は正直淋しいです(笑)仕方ありませんね。
計測の数字は時に思うのと反対に出ることもありますね、頭かしげてしまいます。しかし、いきむこととかほんとその通りでしょうねぇ。
食べる事を意識するとしないではだいぶ違うのも身をもってわかります。食パンの塩分が気になったとき特にそう思いました。
そうそう、和食が塩分多いのも意外でした。
病気自慢じゃないけども、これからもこんなお話わかりあえたら嬉しい(ような悲しいような 笑)
Unknown (磯辺太郎)
2016-05-04 22:17:31
小夏さま

ようこそ、いらっしゃいました!血圧他、色々健康面で注意してらっしゃる師匠談をぜひお聞きしたいと思っていました。
っていきなり耳より情報、「やさしお」カリウムというのは体内のナトリウム(塩分の素)排出を促すというから、素晴らしい減塩兵器だと思います。
作戦は順調でしたが、ダイエットと同様、最初は結果が出ても一度ピタリと止まってしまうんですよねえ。某SNSで「痩せた?」と言われたのが、かなり中だるみ期間の励みになりました(笑)。むくみが取れたんですかねえ。
なるほど、ご自身の体験を元にお話しいただける人というのは心強いですね。私の周りは健康というよりは「病気自慢」のじじいが多いような気もしますが。
まだ「味は二の次」という境地には立てていませんね。なるべく立たずにいたいとも思います。
血圧の本には「みそラーメン」は不倶戴天の敵みたいな書かれ方をしてるんですよ。1日3食食ったとか言ったら、即逮捕のような気がします。柿の種は少しずつ復活しています。前みたいにいきなり一袋全部!とならないように気を付けてます。
思う通りに計測結果が出ないときなど、何度も「もしかして関係ないの?」とか疑いました。
食べることを意識するのはよいことなんでしょうね。特にGWは暴飲暴食の宝庫なので気を付けねば。30日コミットメントが終了した直後というのが特に危ないですね(笑)。
また何か判明したらレポートしたいと思います。
Unknown (小夏)
2016-06-06 16:15:37
派閥が違いますが、こんなものに出逢いました
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s485261557
「しぇぶん」のがあったら「しゅわ~っち」、ん?「どぉあ」かな。使うたびご機嫌なのにね~^^

ところで、師匠、ずっと気になっていることがあるのですが、
師匠の血圧折れ線グラフはPCでやってらっしゃるのでしょうか?私は血圧計からメモとって、2回計測の平均電卓いれてグラフにするのですが、貯めるとツライさぎょうになってしまいます
Unknown (磯辺太郎)
2016-06-07 13:22:56
小夏さま

あははは。「派閥が違う」とはどういうことかと不思議だったのですが、ディズニーでしたか。しぇぶんやマンがあったらご機嫌ですねー。あ、でも嬉しくてたくさん使い過ぎると減塩になりませんな。
ちなみに折れ線グラフは自分で作ったショボいExcelファイルです。PCの横に血圧計が置いてあるので、計るごとに入れているだけです。
計算機能で遊んでもいます。例えば始めてからの1日平均アルコール摂取量を適正値にするには、74日間一滴も飲めない計算になったり。

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