超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

オクトーバー150

2016-11-06 07:06:41 | スポーツ・健康
2回ほどこのサイトでも紹介したが、先月は「オクトーバーラン」というプログラムで暇さえあれば走り続けたひと月だった。「期間限定ならば人間かなり頑張れる」という持論のもとに、土休日や平日帰宅後なども近所をひたすら走り回り、通勤・外出時もマメにアプリを起動して走行(歩きもあり)距離を稼いだものだ。先般書いたよに前半で70kmを通過し目標である100kmはほぼ確実と思われた。しかし月の後半に至って支笏湖やら杜の都やらに宿泊で出張することが重なり、少し失速気味になってしまい、4週目の週末、この期間唯一の公式マラソン大会である「茅ヶ崎サザンビーチマラソン」でようやく通算100kmを走破したのだった。小さな大会だったが、「アースランクラブ」という「身近な自然環境を走ることでスポーツと地域活動、そして走ることが社会貢献につながる草の根イベント」を開催する団体の開催するもので、小学生から参加できる「浜で小運動会」やビーチラン、ドリブルラン、ドッグランなど家族でも楽しめるイベントだった。

登録料の割にはそこそこ景品がよく、しかもペアRUNで申し込めば割安にもなるようだったので、妻と二人でエントリーしておいたのだが、2週間前くらいから妻が「腰が痛い」と言い出して出場が危ぶまれてしまった。ペアエントリーだから距離は5kmにしておいたが、全く走る練習をしていない様子で、「こりゃ、オレ一人で走るようかな・・・」と内心諦めかけていた。(実は後から知ったのだが、ペアRUNは二人で走らないと成立しないルールだったのである)前日まで「どうしようかな」と言っていたが、当日は天気もよく、走る気にはなってくれたようだった。サザンビーチまではチャリで25分くらい、受付時間の混雑を見越して早く着き過ぎてしまい、浜辺で記念写真を撮ったり、ハーフキス釣り船やウィリー五目船などで烏帽子岩周辺に向かった漁港で釣り人の釣果を偵察したりして時間をつぶした。「一緒に走れないから先に行って」という妻をスタート2分で置き去りにし、コースとなっているサイクングロードを江ノ島方面に向かったのだった。(実は二人揃ってゴールしなければならず、後で叱られる羽目となる)

      

サザンビーチから江ノ島やその反対方面というのは私が子供の頃からサイクリングロードというのができており、最近練習に海辺を走ったりすると色んな「通行人」が多いことに気付く。「湘南マラソン」のように車道を規制して大会専用にしたりしていないから(そういうレースも多数ある)出場者以外にたくさんの人がいる。個人で走っているランナーもいれば、自転車の横にサーフボードを付けてポイントを探すサーファーもいる。今や超危険生物と化した「トイプー」の散歩をしている人もいれば、夫婦仲良く散歩している老夫婦(いずれはかくありたいものだ)もいる。レース中で言うとこの人たちの邪魔にならないように避けて走らなければならないのがちょっと辛いが、江ノ島と烏帽子岩を視野に収めて走るなんてコースは中々ないと思うのでマイナーな割にはお薦め大会だと思った。ただいつも出ている大きな大会のイメージは粉砕され、「地元のビーチクリーン」集会がそのままマラソンした、なんていう感じを受けた。「C」のモニュメントはいつの間にかできていたが茅ケ崎を表すシンボルなんだそうだ。

      

「たかだか30分でしょ?」折り返し点からしばらくして後から来た妻とすれ違いざまにハイタッチし、その後も幸いに大きな故障もなく妻もゴールすることができた。ちょうどこのレースで目標である100kmをクリアすると、最終週は俄然気分的に盛り上がり、早朝ランなど入れたりスポーツクラブに行っても着替えて外周を走り回ったり(GPSを使うのでランニングマシンでは測定できない)して距離を稼ぎ、最後の週末時点で118.7kmまで辿り着いた。しかしオクトーバーは残り3日、ずいぶん中途半端なラストスパートとなってしまった。。。クーポン券は50km走るごとに発行される。つまりもう1枚GETするには残り3日間で30km以上走らなければならぬ。しかも月末は平日で杜の都へ日帰り出張、「懇親会でハロウィンやろうぜ」と息巻いていた手前、さっさと帰るわけにもいかない。土曜日は先般紹介した「くりはま花の国」に訪れたのだが、午前中で帰宅したのでその後着替え、海辺と我が家の周辺を果敢に走り、お友達との立話中に私を見つけた妻たちに脇目も振らず12km余りを稼いだ。「あんたのご主人、相変わらずアグレッシブね。奥さんに手を振るだけで立ち止まりもしないなんて・・・」実は二人に声を掛けられたのは10km余り走ってきた後で、あの地点で立ち話などしたら二度と走りだせない状態だったのである。

そして翌日午前中早いうちにもう10km走って貯金したところで遂に足が動かなくなってしまった。「くそぅっ、あと10kmで150kmになるのに・・・」昼飯をとって夕方くらいに歩くスピードでもいいから何とかもう10kmくらい走れないかとストレッチを始めた私を見て天の声のようなものを聞いた。「アタシがそれ持って夕方5キロ走ったげよっか?」ズルはズルなのでちょっと気が引けたが、腰が痛いはずなのにそう言ってくれる妻がありがたかったし、走ってることに変わりはないから、この提案に甘えることにした。昼間やることが色々あり、夕方になってしまうそうだから、先に彼女が走り私とバトンタッチし私は最後のエネルギーでもう5km走ることにしたのである。ただ同じ日に二度も(私にとっては長距離を)走ったことがないので、何もせずにひたすら走るのはたぶん耐えられないだろうと思い、近くの川に竿を出しながら周辺を走り回ることを思いつき、妻に自分の分を走り切ったら川沿いまで来てもらうように頼んだ。釣り場を中心にから上流下流の橋を回って一周走ると推定500メートル、アタリを待つ間を走り回ればよいと考えたわけである。

渡しておいた私のスマホを腰に巻き、妻が釣り場にやってきた時は陽が落ちて辺りが真っ暗になりかけていた。しかもこれから江ノ島方面に走りに行くという。。。「(ちょっと想定より遅えよな・・・)」と思いつつもせっかく協力を申し出てくれた彼女の好意を無碍にできず見送るしかなかった。でも江ノ島まで往復すれば推定5km以上、通算走行距離は145kmとなり、いよいよ最後の5kmを何とかすればよいことになる。約30分ほどして約束通り妻は江ノ島往復ランしてきたようで(これにはかなり感謝!)、その後(ちょっと色々あったが)私はヘロヘロになりながらも予定距離を走り切り、ついに走行距離150kmに到達したのである。30日コミットメントに換算すると1日平均5kmのジョギング・・・目的(と言うよりは走った先で何をするか)のない走りを最も苦手とする私にとって我ながら快挙である。「人間、期間限定が分かっておればかなり頑張れる」とうのを身をもって体験した。(私の場合ラストスパートは「雪崩をうつ」という言葉が相応しかった)
実はオクトーバーのファイナルを迎えるにあたってまだちょっと話題があるのだが、またまた字数が嵩んでしまったのでいずれ書くことにしよう。

    


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2 コメント

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Unknown (小夏)
2016-11-12 09:55:26
うっわー、「走行距離150km」目標の1.5倍を達成されたのですねー、お忙しくされている中、素晴らしい~~
この50刻みはくら寿司のビッくらポンに似ている?あはは(あの景品何とかならないか 笑)

サザンビーチまでチャリで25分くらいって、、(想像~)
わ~、一度自転車で走ってみたいですね^^ハーフキス釣り船やウィリー五目船ってのも面白そうですね
小さいお写真状態の師匠のお衣装が安倍首相のマリオに一瞬見えました!(老眼)

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Unknown (磯辺太郎)
2016-11-12 12:00:02
小夏さま

ありがとうございます。師匠、ボクはやりましたぁ!(クーポンに目がくらんで・・・)
あははは。50刻みのビックらポン!息子が幼い時にどうしても欲しくて気が付いたら45皿も食っていた時がありました。。。(家族3人でですよー)

自転車でも走っても気持ちがよい季節ですが、景色に変化がないので、我々にとっては多少「飽きます」
釣り船、誰かが付き合ってくれないと中々勇気がなくて・・・今度こそ一人デビューするぞー。
赤いシャツは今年正月の湘南市民マラソンの景品です。
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