超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

がんばれ「12ちゃん」

2015-09-13 16:10:49 | 昭和
子供の頃から王道を行くようなテレビっ子だった私にとって、「東京12チャンネル」というのは何となく他の民放と格の異なる「最果ての」テレビ局だった。名前からして田舎臭かった(東京だけど)し、新聞のテレ番欄でも一番端っこだったし、チャンネルを回しても(今は言わない?)次はNHKに戻る位置である。ただ年のせいか、他の民放がいわゆるゴールデンタイムで、お笑い芸人やちょっと知性の不足気味なタレントが遊んでるだけのドタバタ番組や、トイレに立っただけでストーリーがさっぱり分からなくなる難解なドラマばかりに感じ、げっそりして難民のように行き着くことが多くなり、妻と「テレ東、頑張ってるよねえ」と苦笑する機会が増えた。先日、我が家の近くを取り上げてくれた「アド街」など堂々たる土曜の定番番組になりつつあるが、この局で見てきた番組の特徴は「毎週欠かさず見るモノではなく」「他のメジャー局がいかにも下らないとき」「じゃ、テレ東でも見っか」と回してたどり着くことが多い。その性質上、ニュースやドキュメンタリー、ドラマなどはやはりNHKや他局にひけをとっているように感じる。ちなみに我が家(実家)ではBSアンテナをつけるまでUHFは映らなかったのでもっとマイナーなTVK番組は見たこともなかったのだ。「辻街」編を書いていて何となく思いついたので、主に昭和の頃見ていた12ちゃんの番組をアド街風にあげてみよう。ただし一々調べないのでうろ覚えが多く、間違いも多々あろうかと思う。(そこはスルーしてね)

第10位「料理」
「料理天国」や「料理バンザイ」、「料理の鉄人」などメジャー局では大物番組が必ずいくつかあったが、「12ちゃん」にはほとんど記憶に残る番組はなかった。その中で綺羅星のように輝いたのがこのサイトでも一度取り上げた「世界の料理ショー」である。日曜午前の早くもなく、昼に近くもない「普通は出かけているが、たまたま暇などうでもよい時間」に放映されていたように思う。コマーシャルの時にGCのマークが現れ、ワイン片手にやけに太いネクタイをしたグラハム・カーが面白トークしながら聞いたこともない料理を仕上げていく。「男の料理」のように具材の裁断や前処理などがいかにも雑で、やたらにジューサーミキサーを使用していたが、切った具材を鍋にぶち込む際に使っていた魔法のヘラのような平たい器具が印象的だった。またいかにも高脂肪、高カロリー、高コレステな完成した料理を食べた時の至福に満ちた美味そうな顔は誰にも真似できないものだった。このサイトにも登場したグンマの大先輩「スティーブ」の命名もその役割上この番組のスタッフに由来する。(その後、「外見がアップルの創始者に似ている」という風に美化した)

  

第9位「特撮」
子供向けではアニメのイメージが強い「12ちゃん」だが、色々と手掛けていて結構見ていた。ただウルトラ、仮面ライダー、戦隊シリーズやその類似系に比べると、独自路線のようで「ばったもん」臭を消せないところが多かった。例えば先日の「アニソン魂2015」にも登場した水木アニキとみっちーのゴールデンコンビが主題歌を歌う「忍者キャプター」など、いかにも戦隊ものなのだが、メンバーが7人という中途半端な設定で変身してもイマイチ「姿が変わった」感が少なかった。またどちらが先か忘れたが登場の際に「ズバッと参上、ズバッと解決。人呼んでさすらいのヒーロー!快傑ズバット!!」と何とも赤面するしかないようなセリフをのたまう「怪傑ズバット」は何と仮面ライダーV3の風見志郎(宮内淳さん)である。さらにウルトラマンに登場した怪獣のぬいぐるみ同士が工事現場などでいかにも等身大で古館一郎さんばりのプロレス実況に乗り戦う(というよりは叩き合う)「ウルトラファイト」(これは確か本家TBS)に似た「ミラーファイト」という世紀末ともいえる5分番組もあった。

    

第8位「スポーツ」
巨人戦や各種球技スポーツの大会、プロレスやマラソン、国際大会の中継などはほとんどない。ただその昔、今ほど流行っていなかったサッカーに関し「三菱ダイヤモンドサッカー」という番組は日本リーグが見向きもされなかった時代に唯一やっていたサッカー番組としてマイナーに輝いていた。解説は日本サッカー界の第一人者「岡野俊一郎さん」で彼とぴたり息のあった司会の人の「サッカーを愛する皆さん、こんにちは」(みたいな)セリフで番組が始まった。ワールドカップがあるとその試合を放映していたが、大体イギリスのプロリーグかドイツブンデスリーガの試合が半分ずつ流れるのが定番で、選手名もそれでよく覚えられた。日本人初のプロサッカー選手奥寺さんの試合も放映されていた。番組のオープニングテーマが何とも言えず華麗な雰囲気があり今でも口ずさめる。後、妻がファンだったという東京ボンバーズを生んだ「ローラーゲーム」というのもたまに見ていた。(あれは後楽園だったろうか)中々迫力があり、学校でも結構話題があったが、最後までルールがよく分からなかった。またもう流行りはとっくに終わった後だったが、土日どちらかの真昼間に「スター・ボウリング」というをやっていて、湯原昌幸さんと清水由貴子さんが司会をしていた。「リツコさん♪」はいなかったが、亡くなった須田プロが解説にいたような気がする。学生時代にたまに足を運んだ「田町ハイレーン」(この前、潰れちゃった)も番組会場になっていた。スポーツじゃないかもしれないが、「プロ野球列伝」というのが大好きで父親と一緒に必ず見ていたものだ。

              

第7位「ゴルフ」
スポーツ編になぜ入れなかったか、というと私は「12ちゃん」という局はゴルフの番組を何よりも優先していたような気がしたからである。実は私はゴルフ番組なんて見なかったのだが、どこかの国で戦争が始まろうが、衆議院の総選挙があろうが、日本を覆うような大型台風が接近しようが、他局が特番を組んで一斉に何時間も特集しても平然とゴルフ番組を放映していたような気がする。選挙の開票速報などどの局を見ても面白くもないので、難民のように「12ちゃん」に逃げ込んだ結果、日曜日なんか特に1日中ゴルフ番組をやっていたような気がする。覚えているのは「巨泉のチャレンジゴルフ」、「尾崎兄弟に挑戦」、ちょっと変わったところで「藤原弘達のグリーン放談」というのがあった。評論家が経済、政界の要人と一緒にゴルフをしながら時事を語り合うという、中々ハイセンスなもので「時事放談(子供の頃、私は「じじいの放談」だと思っていた)」の好きだった父親がこれだけはいつも見ていた。

  

第6位「音楽」
音楽というよりは我々はまさしく黄金時代と言ってよい「アイドル」である。歌番組で言えば「ザ・ベストテン」を筆頭に「紅白歌のベストテン」「ザ・トップテン」、「夜ヒット」など大物番組の中で我らが「12ちゃん」で記憶に輝くのは「ヤンヤン歌うスタジオ」である。「あのねのね」が司会をしていた、オープニングは東京タワーだった。アイドル全盛期に、予算の関係からかちょっとB級系が多かったような気もするが、トークコーナーやコントもあり、何となく毎週見ていた。同じ日に「LuiLui」の太川陽介さんが司会をしていたNHKの「レッツゴーヤング」(松田聖子さんがサンデーズにいた)が爽やか系だったのに対し、ちょっと胡散臭いおちゃらけ系だったのが気に入っていた。

  

さて、当初これを書き始めた時は番組ジャンルにはアド街風に「第○位」と順位をつけていた。ここから先はベスト5ということになるのだが、これまでの番組と同様「とりたてて順位をつけるほどでもない、似たようなものが多い」ことに気が付いた。見てはいたのだが「何たってこれが一番よね」というもののない「どうでもいい系」が多かったのである。ということで順番を気にせず書き進むことにするが、長くなってしまったのでこの続きはまた今度(があるかどうかは自信がない)


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4 コメント

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Unknown (小夏)
2015-09-14 16:59:42
こんにちは、めっきり秋を感じる日々です。彼岸花より前なのに・・

一体どこからひっぱった!?のテレビ欄がいっぱい!!関東物はやはり我が家辺りとは香りが違いますねー!(どこがどうとはいえないのですけど・・)
87年はバブル期?ゴルフだらけですねー@@!

でも、この局はある意味別格というのは同じ考えで、チャンネルの合わせのもって行き方も同じですww
それに、「頑張っている」のも認めちゃう
更に、「その路線で安定している」点も賞賛
我が家は温泉旅番組でお世話になりました~
よくぞマイナーな立ち位置からこんな存在になりました!

演歌の花道も「12ちゃん」でしたか!?
浮世舞台の花道は、表もあれば裏もある
花と咲く実に歌あれば、咲かぬ花にも歌ひとつ
Unknown (磯辺太郎)
2015-09-15 07:52:00
小夏様

最近めっきり朝晩涼しくなってきましたねえ。落差あり過ぎ?!
続編で載せますが、テレビ欄は書いてる途中図書館で借りてきたテレ番特集なんです。テレ東系は師匠のお国とは若干違いますか~?特に香りがあるとは思いませんけど。。。はっきり言ってこの局は「格下」なんですね。
でも最近の頑張りには目を見張るものがあります。温泉番組、ありましたありました。
そして「演歌の花道」!!!さすが師匠、大事な歌番組を忘れておりました。結構深夜帯だったような。
セリフまでご記憶とは脱帽モノです。続編もどうかお付き合いください。

Unknown (Unknown)
2015-10-16 02:19:03
宮内淳は太陽にほえろ!のボン
宮内洋が正解です
Unknown (磯辺太郎)
2015-10-16 09:55:50
どこのどなたか様

ホントだー。違いますね。風見志郎は宮内洋さんでしたね。ありがとうございます。
太陽にほえろ!のボン、懐かしい~。

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