古くからの取引先を訪問することになった。東京世田谷にオフィス兼工場のある企業である。先日、我が方を表敬訪問下さったのだが、ちょっとした行き違いでほとんどご挨拶程度しかできず、まことに失礼に感じたので日程調整をお願いしてお邪魔することにしたのである。
場所は桜新町、先日息子と久々に訪れた二子玉川園の隣りである。我が家からは先日と同様、懐かしき通学コースで田園都市線を渋谷方面に向かう。
学生の時、あの付近に住んでいた学友もいて、たまに麻雀したり泊まらせてもらったりしたが、どういう街だったか・・・首都高速3号線の下を車で走った以外にあまり記憶がない。
オフィスは駅からそう遠くはないが、少し入り組んでわかりにくいところにあるということで、わざわざ社長?(仮称)が駅改札まで迎えに来てくれた。
「この桜新町駅周辺は『長谷川町子美術館』が近くにあって『サザエさん商店街』というのができてるんですよ。テレビでも結構取材に来ましてねー。」
あー、そうか。。。サザエさんの「長谷川町子美術館」が近くにあるのを思い出した!。はるか昔、友人の家に遊びに来たときに、「サザエさんの街」を再現したジオラマ?が展示され、「売り地」については購入して自分の名前の表札を出すことができると言われていた。「長谷川町子美術館」は季節的にサザエさんを特集することもあるが、普段はあまり関係のない展示物ばかりで「サザエさん博物館」だと思って訪れがっかりする人が多いという。。。
オフィスまでは確かに歩いても10分くらいだが入り組んでいて初めての者にはつらいかもしれない。しかし車でも一方通行などが多く遠回りになってそれなりに時間がかかってしまった。
従業員は25名とそう大きくない会社だが、若くて精鋭かつ職人のようなバリバリした空気を感じた。街中のビルなのだが、3階が事務所、地下1階が資材等倉庫、2,3階が工場ラインとなっている。我が社とはもう40年くらいのお付き合いで、お納めいただいた製品も何度もリサイクルされ市場に出回っているようだ。事業概要などをパンフレットで説明され意見交換などさせていただき、ラインを見せていただけることになった。「恐縮ですが精密加工もあるため、これをお召しになってください」差し出されたのは真新しい白衣だった。工場長らは作業用ユニフォームを「お召しになって」いる。(なーんか懐かしいなあ)
大規模ラインでない「手作り感」が強いところで、現場からの改善要望や作業者ならではのアイディアがきめ細かく繁栄されていて、日本の「技術」を感じさせられるところであった。
会議室に戻って感想た今後の技術開発などについて色々と聞かせていただき、「せっかくだから昼食を」ということになった。明らかに真新しい白衣を脱ぎながらふと思いついた私は「あのぅ、よろしければこの白衣頂戴できないでしょうか・・・?記念にというわけでもないんですが」
社長は一瞬「?」という顔をしたが、笑いながら「どうぞどうぞ。よければこっちの手袋も・・・」と紙袋に詰めてくれた。
今さら化学の実験などするわけもない私がなぜ図々しくも白衣を所望したのか?「料理教室」のためである。先般、東京ガスの料理教室に初めて参加したのだが、結構楽しかったのでまたいくつかチャンスがありそうなのだが、さすがに「男子がプリント柄エプロン」というスタイルが妙な抵抗心を引き起こしていた。
作務衣や割烹着など色々考えたのだが「いかにもやる気満々」というのも気恥ずかしく、丁度いいスタイルが見つからずにいたところ、昔慣れ親しんでいた「白衣」ならありなのでは?と瞬間的に閃いたのである。手のところが割烹着のようにすぼまっているので全くの実験っぽくもないし・・・
紙袋をぶら下げて我々は昼食を取りに外へ出た。「せっかくだから『サザエさん商店街』見ていきませんか?銅像ができてから結構訪れる人が増えたんですよ」
地味なので来たときには気が付かなかったが、地下鉄の入り口には「サザエさん」の家族の銅像が色々と並んでいる。波平さんにオフネさん、カツオくんにワカメちゃん、タラちゃんにサザエさん・・・磯野(フグ田)家の面々である。街中にはオープニングソングが流れ、信号の制御BOXなどにもサザエさんのステッカーが・・・
「ウルトラ」と通ずるものがあるマニアという観点から一言申し上げると、若干の「物足りなさ」を感じる。国民的アニメの割には「レア」なキャラが全く見られないのである。私が「サザエさん商店街プロデュース」を任されるとしたら、地下鉄出口で出迎える銅像は一応メジャーな「お隣のおカルさん、三河屋のサブちゃん、変な顔のアナゴさん、ハマキを加えた浜さんちのジュリー」あたりである。そして厳格な中島くんのお祖父さんやリカちゃんのお母さん、髪の毛均等分けのカツオくんの担任が街中に現れ、マニア向けの「探せキャラ」は伊佐坂家に居候していたダイハチさんで行くか・・・

先日、奇しくもニュースで「サザエさん通りにあった波平さんの銅像から頭の毛が引き抜けられているのが見つかりました」と報道していた。社長に言わせると「いたずら」する人が多いらしく、絶対に抜けないような特殊加工してあったらしいのだが・・・(まあ、こんなニュースがNHKで流れるあたり我が国も平和だと思ったものだ)
同じ色のブロンズ像?というのがウルトラ派の私には「ヒッポリト星人にブロンズ像にされてしまったウルトラ兄弟」を思い出させ、イマイチの印象だ。むろん拝むことはあっても「いたずら」することなど思いもよらないが、もし仮に一つだけ家に持って帰るとしたら・・・私は迷わず「おフネさん」を選ぶ。玄関であの笑顔で迎えられたら、仕事でどんなに嫌なことがあっても疲れは吹き飛ぶと思うのだ。(そういうことがあまりないけど)

「あの不動産ね、花沢さんちのモデルなんですよ。ほら、看板あるでしょ?」ほんとだー!これが花沢不動産のモデルかー。。。お父さんは花沢さん同様カツオくんにほれ込んでいて将来この不動産屋を継いでもらう考えなんだよなー。実は小学5,6年生のときにドッジボールでも「駆けっこ」でも勉強でも、腕相撲ですら敵わなかった、スーパー花沢さんキャラの女子がいて、私は心の中で「花沢さん」と名付けていた。つまり小学生のときもサザエさんを見ていたのだから、よく考えるとそれだけでも驚きだ。
「ここの魚屋さん知ってます?」社長はいたずらっぽく尋ねてきた。魚屋?そんなん「サザエさん」に出てきたかな・・・?「ここね、『お魚くわえたドラ猫っ・・・♪♪』を捕まえた店ということになってるんです。」
なーるへそ。いかにも後付けだけどそういうのもありかもなー。その先には「三河や」のモデルになった酒店があるという。。。

誰だったか忘れてしまったが、サザエさんのトリビアを歌ったものがあった。その薄っすらした記憶をたどると・・・・(かなりいい加減なので間違っているかも)
初級:マスオさんの会社は「海山商事」、カツオとワカメの通う学校は「かもめ第三小学校」(子供の多い時代ね)、波平さんの双子の兄は海平さんで頭のてっぺんに毛が二本
中級:波平さんは山川商事の課長、カツオとワカメはうろこ柄のふとんで寝ている、サザエさんの得意技はゴリラのまね
プロ級:昔隣りに住んでいたハマさんちのミツコさんは剛速球を投げられる、そのミツコさんとウキエさんの声は同じ、マスオさんの夢はパイロットになることだった。
嘘も混じっているかもしれないが、皆さんどれだけご存知だろうか・・・?「サザエさん」を見ていると少し憂鬱になってしまうのを「サザエさん症候群」というのだそうだ。日曜日の夜だからこれを見ると休みが終わって明日から「学校かー」「会社かー」とブルーになってしまうそうである。(言われてみればそうかも)
スーパー銭湯竜泉寺の露店風呂にはテレビがあって、たまたま日曜日の夕方入ったときに「サザエさん」を放映していた。とりあえずエンディングで家族全員がおうちに吸い込まれちゃうのを見て、「さーて、来週のサザエさんはー」と予告が始まり「タラちゃんですぅ」と続いて最後の「来週もまた、見てくださいねー。ジャン・ケン・ポーン」のときに風呂場からは老いも若きも全てジャンケンを出していた・・・
国民的アイドル「サザエさん」がいつまでも続くことを願うのだった。。。
場所は桜新町、先日息子と久々に訪れた二子玉川園の隣りである。我が家からは先日と同様、懐かしき通学コースで田園都市線を渋谷方面に向かう。
学生の時、あの付近に住んでいた学友もいて、たまに麻雀したり泊まらせてもらったりしたが、どういう街だったか・・・首都高速3号線の下を車で走った以外にあまり記憶がない。

オフィスは駅からそう遠くはないが、少し入り組んでわかりにくいところにあるということで、わざわざ社長?(仮称)が駅改札まで迎えに来てくれた。
「この桜新町駅周辺は『長谷川町子美術館』が近くにあって『サザエさん商店街』というのができてるんですよ。テレビでも結構取材に来ましてねー。」
あー、そうか。。。サザエさんの「長谷川町子美術館」が近くにあるのを思い出した!。はるか昔、友人の家に遊びに来たときに、「サザエさんの街」を再現したジオラマ?が展示され、「売り地」については購入して自分の名前の表札を出すことができると言われていた。「長谷川町子美術館」は季節的にサザエさんを特集することもあるが、普段はあまり関係のない展示物ばかりで「サザエさん博物館」だと思って訪れがっかりする人が多いという。。。




オフィスまでは確かに歩いても10分くらいだが入り組んでいて初めての者にはつらいかもしれない。しかし車でも一方通行などが多く遠回りになってそれなりに時間がかかってしまった。
従業員は25名とそう大きくない会社だが、若くて精鋭かつ職人のようなバリバリした空気を感じた。街中のビルなのだが、3階が事務所、地下1階が資材等倉庫、2,3階が工場ラインとなっている。我が社とはもう40年くらいのお付き合いで、お納めいただいた製品も何度もリサイクルされ市場に出回っているようだ。事業概要などをパンフレットで説明され意見交換などさせていただき、ラインを見せていただけることになった。「恐縮ですが精密加工もあるため、これをお召しになってください」差し出されたのは真新しい白衣だった。工場長らは作業用ユニフォームを「お召しになって」いる。(なーんか懐かしいなあ)
大規模ラインでない「手作り感」が強いところで、現場からの改善要望や作業者ならではのアイディアがきめ細かく繁栄されていて、日本の「技術」を感じさせられるところであった。
会議室に戻って感想た今後の技術開発などについて色々と聞かせていただき、「せっかくだから昼食を」ということになった。明らかに真新しい白衣を脱ぎながらふと思いついた私は「あのぅ、よろしければこの白衣頂戴できないでしょうか・・・?記念にというわけでもないんですが」
社長は一瞬「?」という顔をしたが、笑いながら「どうぞどうぞ。よければこっちの手袋も・・・」と紙袋に詰めてくれた。
今さら化学の実験などするわけもない私がなぜ図々しくも白衣を所望したのか?「料理教室」のためである。先般、東京ガスの料理教室に初めて参加したのだが、結構楽しかったのでまたいくつかチャンスがありそうなのだが、さすがに「男子がプリント柄エプロン」というスタイルが妙な抵抗心を引き起こしていた。
作務衣や割烹着など色々考えたのだが「いかにもやる気満々」というのも気恥ずかしく、丁度いいスタイルが見つからずにいたところ、昔慣れ親しんでいた「白衣」ならありなのでは?と瞬間的に閃いたのである。手のところが割烹着のようにすぼまっているので全くの実験っぽくもないし・・・
紙袋をぶら下げて我々は昼食を取りに外へ出た。「せっかくだから『サザエさん商店街』見ていきませんか?銅像ができてから結構訪れる人が増えたんですよ」
地味なので来たときには気が付かなかったが、地下鉄の入り口には「サザエさん」の家族の銅像が色々と並んでいる。波平さんにオフネさん、カツオくんにワカメちゃん、タラちゃんにサザエさん・・・磯野(フグ田)家の面々である。街中にはオープニングソングが流れ、信号の制御BOXなどにもサザエさんのステッカーが・・・
「ウルトラ」と通ずるものがあるマニアという観点から一言申し上げると、若干の「物足りなさ」を感じる。国民的アニメの割には「レア」なキャラが全く見られないのである。私が「サザエさん商店街プロデュース」を任されるとしたら、地下鉄出口で出迎える銅像は一応メジャーな「お隣のおカルさん、三河屋のサブちゃん、変な顔のアナゴさん、ハマキを加えた浜さんちのジュリー」あたりである。そして厳格な中島くんのお祖父さんやリカちゃんのお母さん、髪の毛均等分けのカツオくんの担任が街中に現れ、マニア向けの「探せキャラ」は伊佐坂家に居候していたダイハチさんで行くか・・・



先日、奇しくもニュースで「サザエさん通りにあった波平さんの銅像から頭の毛が引き抜けられているのが見つかりました」と報道していた。社長に言わせると「いたずら」する人が多いらしく、絶対に抜けないような特殊加工してあったらしいのだが・・・(まあ、こんなニュースがNHKで流れるあたり我が国も平和だと思ったものだ)
同じ色のブロンズ像?というのがウルトラ派の私には「ヒッポリト星人にブロンズ像にされてしまったウルトラ兄弟」を思い出させ、イマイチの印象だ。むろん拝むことはあっても「いたずら」することなど思いもよらないが、もし仮に一つだけ家に持って帰るとしたら・・・私は迷わず「おフネさん」を選ぶ。玄関であの笑顔で迎えられたら、仕事でどんなに嫌なことがあっても疲れは吹き飛ぶと思うのだ。(そういうことがあまりないけど)

「あの不動産ね、花沢さんちのモデルなんですよ。ほら、看板あるでしょ?」ほんとだー!これが花沢不動産のモデルかー。。。お父さんは花沢さん同様カツオくんにほれ込んでいて将来この不動産屋を継いでもらう考えなんだよなー。実は小学5,6年生のときにドッジボールでも「駆けっこ」でも勉強でも、腕相撲ですら敵わなかった、スーパー花沢さんキャラの女子がいて、私は心の中で「花沢さん」と名付けていた。つまり小学生のときもサザエさんを見ていたのだから、よく考えるとそれだけでも驚きだ。
「ここの魚屋さん知ってます?」社長はいたずらっぽく尋ねてきた。魚屋?そんなん「サザエさん」に出てきたかな・・・?「ここね、『お魚くわえたドラ猫っ・・・♪♪』を捕まえた店ということになってるんです。」
なーるへそ。いかにも後付けだけどそういうのもありかもなー。その先には「三河や」のモデルになった酒店があるという。。。


誰だったか忘れてしまったが、サザエさんのトリビアを歌ったものがあった。その薄っすらした記憶をたどると・・・・(かなりいい加減なので間違っているかも)
初級:マスオさんの会社は「海山商事」、カツオとワカメの通う学校は「かもめ第三小学校」(子供の多い時代ね)、波平さんの双子の兄は海平さんで頭のてっぺんに毛が二本
中級:波平さんは山川商事の課長、カツオとワカメはうろこ柄のふとんで寝ている、サザエさんの得意技はゴリラのまね
プロ級:昔隣りに住んでいたハマさんちのミツコさんは剛速球を投げられる、そのミツコさんとウキエさんの声は同じ、マスオさんの夢はパイロットになることだった。
嘘も混じっているかもしれないが、皆さんどれだけご存知だろうか・・・?「サザエさん」を見ていると少し憂鬱になってしまうのを「サザエさん症候群」というのだそうだ。日曜日の夜だからこれを見ると休みが終わって明日から「学校かー」「会社かー」とブルーになってしまうそうである。(言われてみればそうかも)
スーパー銭湯竜泉寺の露店風呂にはテレビがあって、たまたま日曜日の夕方入ったときに「サザエさん」を放映していた。とりあえずエンディングで家族全員がおうちに吸い込まれちゃうのを見て、「さーて、来週のサザエさんはー」と予告が始まり「タラちゃんですぅ」と続いて最後の「来週もまた、見てくださいねー。ジャン・ケン・ポーン」のときに風呂場からは老いも若きも全てジャンケンを出していた・・・
国民的アイドル「サザエさん」がいつまでも続くことを願うのだった。。。
おめでとうございます
これで何事にも準備万端ですね~
物干し場は棒使って上段にあげる街でしたかぁ~?それとも東芝の乾燥器付きの全自動なのかな~(笑)
磯辺さん、サザエさん通でもいらっしゃるんですねー!
「サザエさん商店街プロデュース」、ナイスナイス~~
時期が時期だけにやはり波平さん像の髪の毛思い出しました。
どうせいたずらするんなら世間さまがニッコリしちゃうようなのがいいですね~!大切な髪の毛をぉ~~
むむぅ、タマが白くないんだよなぁ~(三枚目写真)!野良猫なのかな。お魚くわえたドラ猫なのかな。。。
おはようございます。今週末、行楽日和のようですねえ。早速ひと乗りして参りましたぁ。
久々の白衣に萌え(もとい!燃え)ました。
おー、その物干し用の棒とは先端がYの字になってるヤツですね。
小夏師匠もぜひぜひ斬新なプロデュース案を・・・
実は社長によるとこれまでも何度か波平さんの「毛」は持って行かれそうになったそうです。そんなのコレクションとして見せても「ドン引き」されるだけと思うんですがねえ。
ホントだー。タマが白くない?!ってこのサザエさん、かなり初期の頃のスタイルですねえ。
大昔、モンペ履いてるサザエさん見たことありますし・・・(これまた歳バレ)